「ポケットWi-Fiでオンラインゲームをしようとしたら、ラグがひどくてまともにプレイできない」「FPSで撃ち負ける原因がポケットWi-Fiだと気づいた」こんな経験はありませんか。
結論から言うと、ポケットWi-Fiでオンラインゲームをプレイするのは難しいケースが多いです。特にFPSや格闘ゲームなど、リアルタイム性が求められるゲームでは致命的な問題が発生します。
この記事では、ポケットWi-Fiがゲームに向かない理由を技術的な観点から解説し、工事不要でゲームを快適にプレイできる代替回線を紹介します。光回線の工事ができない方でも、適切な回線を選べばオンラインゲームを楽しめます。
ポケットWi-Fiでオンラインゲームが無理と言われる5つの理由
ポケットWi-Fiでオンラインゲームをプレイすると、さまざまな問題が発生します。なぜゲームに向かないのか、技術的な理由を解説します。
理由1:Ping値(応答速度)が高い
オンラインゲームで最も重要な指標がPing値です。Ping値とは、データを送信してから応答が返ってくるまでの時間をミリ秒(ms)で表したもので、数値が低いほど快適にプレイできます。
ポケットWi-Fiの実測Ping値は40〜100ms程度で、FPSや格闘ゲームの推奨値を大幅に超えています。この差が「撃っているのに当たらない」「技が出ているはずなのに負ける」という現象の原因です。
理由2:通信が不安定でラグが発生する
ポケットWi-Fiはモバイル回線(4G/5G)を使用しているため、電波状況によって通信品質が大きく変動します。電波が弱い場所や混雑する時間帯では、一時的に通信が途切れたり遅延が急増したりします。
オンラインゲームでは、一瞬の遅延がゲームの勝敗を左右します。例えばFPSでは0.1秒の遅延で敵に先に撃たれ、格闘ゲームでは1フレーム(約0.016秒)の遅延で技が負けます。ポケットWi-Fiの不安定な通信は、この致命的な遅延を頻繁に引き起こします。
ポケットWi-Fiでは、Ping値が安定せず「30ms→100ms→50ms」のように乱高下することがあります。この「ジッター」と呼ばれる現象がゲームプレイに悪影響を与えます。
理由3:通信速度制限がかかりやすい
多くのポケットWi-Fiサービスには、一定期間に大量のデータを使用すると速度制限がかかる仕組みがあります。
ゲームのダウンロードやアップデートは数十GBに及ぶことがあり、すぐに容量を消費してしまいます。速度制限がかかると、ゲームプレイはおろかダウンロードすらままならなくなります。
理由4:同時接続に弱い
ポケットWi-Fiは本体の処理能力が限られているため、複数の機器を同時に接続すると通信品質が低下します。ゲーム機以外にスマートフォンやタブレットを接続していると、ゲームのパフォーマンスに影響が出ます。
また、ゲームをプレイしながらボイスチャットを使用したり、配信ソフトで実況したりする場合、ポケットWi-Fiでは帯域が不足して音声が途切れたり画質が低下したりします。
理由5:NAT(ネットワークアドレス変換)の制限
ポケットWi-Fiは多くの場合、NAT(Network Address Translation)の制限が厳しく設定されています。NATタイプが「厳格」になっていると、マルチプレイでのマッチングに失敗したり、特定のプレイヤーと接続できなかったりする問題が発生します。
PlayStation・Xbox・Nintendo Switchでは、NATタイプが「タイプ3」や「D」になると、オンラインプレイに制限がかかります。ポケットWi-Fiではこの問題が頻繁に発生します。
ポケットWi-Fiが影響するゲームジャンルと影響しないジャンル
すべてのゲームがポケットWi-Fiで「無理」というわけではありません。ゲームジャンルによって、ポケットWi-Fiの影響度は大きく異なります。
ポケットWi-Fiで厳しいゲームジャンル
- FPS・TPS:Apex Legends、フォートナイト、Call of Duty、Valorant、PUBG
- 格闘ゲーム:ストリートファイター6、鉄拳8、グランブルーファンタジーヴァーサス
- スポーツゲーム(対人):FIFA、ウイニングイレブン、NBA 2K
- 音楽ゲーム(オンライン):beatmania、太鼓の達人(対戦モード)
これらのジャンルは、0.01秒単位の入力タイミングが勝敗を分けるため、Ping値の高さと不安定さが致命的です。
ポケットWi-Fiでも遊べるゲームジャンル
- ターン制RPG:ポケモン、ドラクエ、ファイナルファンタジー(ターン制)
- カードゲーム:遊戯王マスターデュエル、ハースストーン、シャドウバース
- ソーシャルゲーム:原神(ソロプレイ)、崩壊スターレイル
- ボードゲーム:桃鉄、マリオパーティ
リアルタイム性が求められないゲームや、多少の遅延がゲーム性に影響しにくいジャンルであれば、ポケットWi-Fiでもプレイ可能です。
ファイナルファンタジー14やWorld of WarcraftなどのMMO RPGは、ソロコンテンツであればポケットWi-Fiでもプレイ可能です。ただし、高難易度レイドのようなシビアなタイミングが要求されるコンテンツでは、ラグが問題になることがあります。
ゲームに必要な回線速度とPing値の目安
オンラインゲームを快適にプレイするために必要な回線スペックを確認しましょう。
ゲームに必要な通信速度
意外かもしれませんが、ゲームプレイ自体に必要な通信速度はそれほど高くありません。
ゲームプレイ自体は30Mbps程度あれば十分です。ポケットWi-Fiでもこの速度は出ることが多いため、速度だけ見れば問題ないように思えます。
ゲームで重要なのはPing値と安定性
しかし、オンラインゲームで本当に重要なのは「速度」ではなく「Ping値」と「安定性」です。いくら速度が出ていても、Ping値が高かったり通信が不安定だったりすると、快適にプレイできません。
ゲームの快適さ = Ping値の低さ × 通信の安定性。速度だけで回線を選ぶと失敗します。
それでもポケットWi-Fiでゲームをしたい場合の対策
光回線やホームルーターへの切り替えが難しい場合、ポケットWi-Fiでも少しでも快適にゲームをプレイするための対策を紹介します。
対策1:5G対応エリアで5G接続を優先する
5G回線は4G回線よりもPing値が低い傾向があります。5G対応のポケットWi-Fiを使用し、5Gエリアで接続することで、Ping値が40ms程度まで改善することがあります。
対策2:端末を窓際に設置する
電波状況を改善するため、ポケットWi-Fiの端末を窓際や電波の入りやすい場所に設置してください。電波が強いほど通信が安定し、Ping値の変動が抑えられます。
対策3:有線接続できるポケットWi-Fiを選ぶ
一部のポケットWi-Fi端末には有線LANポートが搭載されています。ゲーム機やPCとポケットWi-Fiを有線接続することで、Wi-Fi区間の不安定さを解消できます。
対策4:混雑時間帯を避ける
夜間(19時〜24時)は回線が混雑しやすく、Ping値が悪化します。可能であれば、午前中や深夜などの混雑していない時間帯にプレイすることで、多少の改善が見込めます。
対策5:プレイするゲームを選ぶ
前述のとおり、リアルタイム性が求められないゲームであれば、ポケットWi-Fiでも問題なくプレイできます。FPSや格闘ゲームは諦め、RPGやカードゲームを楽しむという選択も現実的です。
これらの対策を講じても、ポケットWi-Fiの根本的な問題(モバイル回線の遅延・不安定さ)は解消されません。FPSや格闘ゲームを本格的にプレイしたい場合は、回線の切り替えを検討してください。
工事不要でゲームを快適にプレイできる回線3選
光回線の工事ができない場合でも、ホームルーターを利用すれば工事不要でポケットWi-Fiより快適にゲームをプレイできます。
ホームルーターはポケットWi-Fiと同じモバイル回線を使用していますが、アンテナ性能や処理能力が高いため、Ping値・安定性ともに優れています。
おすすめ1:ドコモ home 5G
ドコモ home 5Gは、5G対応ホームルーターの中で最も通信品質が安定していると評価されています。ドコモの5Gエリアは他社より広く、5G接続できる機会が多いため、Ping値30〜50ms程度でゲームをプレイできます。
- ドコモの広い5Gエリアで安定した通信
- データ容量完全無制限(速度制限なし)
- ドコモスマホとのセット割で最大1,100円/月割引
- 月額料金がやや高め
- 端末代金が高額(途中解約で残債発生)
- 登録住所以外では使用不可
おすすめ2:WiMAX +5G
WiMAX +5Gは複数のプロバイダから提供されており、価格競争が激しいため月額料金を抑えやすいのが特徴です。キャッシュバックキャンペーンを活用すれば、実質月額3,500円程度で利用できるプロバイダもあります。
- プロバイダによってはドコモより月額料金が安い
- キャッシュバックキャンペーンが豊富
- au・UQモバイルとのセット割あり
- 5Gエリアがドコモより狭い
- 大量通信時に速度制限の可能性あり
- プロバイダ選びが複雑
おすすめ3:ソフトバンクエアー
ソフトバンクエアーは、ソフトバンク・ワイモバイルユーザー向けのセット割が魅力です。スマホ料金が毎月最大1,100円割引されるため、家族でソフトバンクを使っている場合はトータルコストを抑えられます。
- ソフトバンク・ワイモバイルとのセット割が大きい
- 他社からの乗り換えで違約金負担キャンペーンあり
- データ容量無制限
- 実測速度・Ping値はドコモ・WiMAXより劣る傾向
- 夜間の速度低下が報告されている
- FPSには厳しい可能性あり
ホームルーター3社比較表
ゲーム目的でホームルーターを選ぶなら、通信品質の安定したドコモ home 5Gがおすすめです。ただし、4Gエリアしか利用できない場合はどのサービスもゲームには厳しくなるため、事前にエリア確認が必須です。
本格的にゲームをするなら光回線が最適
ホームルーターでも改善は見込めますが、FPSや格闘ゲームを本格的にプレイするなら、やはり光回線が最適です。
光回線のゲーム適性
光回線は固定回線のため、モバイル回線のような電波状況による変動がありません。有線接続すればPing値5〜20ms、実測速度200〜500Mbps程度が期待でき、あらゆるオンラインゲームを快適にプレイできます。
ゲームにおすすめの光回線
ゲーム用途であれば、Ping値が低く安定している光回線を選びましょう。NURO光やauひかりは独自回線を使用しているため、フレッツ光系よりも混雑しにくく、ゲームに適しています。
よくある質問(FAQ)
- ポケットWi-FiでApex Legendsはプレイできますか?
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プレイ自体は可能ですが、Ping値が高くラグが発生するため、快適とは言えません。ランクマッチなど勝敗が重要な場面では、撃ち合いで不利になります。カジュアルマッチで遊ぶ程度なら許容できる場合もあります。
- 5G対応ポケットWi-Fiならゲームできますか?
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5G接続時はPing値が改善しますが、4G接続時とあまり変わらないこともあります。また、5Gエリア外では4G接続になるため、常に快適というわけではありません。
- ホームルーターとポケットWi-Fiの違いは何ですか?
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どちらもモバイル回線を使用していますが、ホームルーターは据え置き型でアンテナ性能や処理能力が高いため、通信品質が安定しています。ポケットWi-Fiはバッテリー駆動でコンパクトですが、その分性能が制限されます。
- ポケットWi-Fiでゲームのダウンロードは問題ないですか?
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ダウンロード自体は可能ですが、大容量ゲーム(50GB〜100GB以上)の場合は数時間〜1日以上かかることがあります。また、月間データ容量に制限があるサービスでは、容量を使い切ってしまうリスクがあります。
- ポケットWi-FiでNintendo Switchのオンラインプレイはできますか?
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スプラトゥーン3やマリオカート8デラックスなど、リアルタイム対戦ゲームは厳しいです。あつまれ どうぶつの森やポケモンの交換など、リアルタイム性が低いゲームであれば問題なく遊べます。
- 格闘ゲームでポケットWi-Fiは使えますか?
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格闘ゲームは1フレーム(約0.016秒)の遅延が勝敗を左右するため、ポケットWi-Fiでの対戦は推奨されません。ロールバックネットコード採用ゲームでも、Ping値が高いと体感遅延が大きくなります。
- ゲーム配信はポケットWi-Fiでできますか?
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配信に必要な安定した上り速度(10Mbps以上)を維持するのが難しいため、ポケットWi-Fiでの配信は推奨されません。配信中に通信が不安定になると、視聴者側で映像が止まったり画質が低下したりします。
- Ping値を確認する方法は?
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Speedtest(https://www.speedtest.net/)やfast.com(https://fast.com/)などの無料サービスでPing値を測定できます。ゲーム内にPing値表示機能がある場合は、実際のゲームサーバーへのPing値を確認できるため、より正確です。
まとめ:ポケットWi-Fiでゲームが無理な場合の対処法
ポケットWi-Fiでオンラインゲームが「無理」と言われる主な理由は、Ping値の高さと通信の不安定さです。特にFPSや格闘ゲームなど、リアルタイム性が求められるゲームではプレイに支障が出ます。
- ポケットWi-Fiがゲームに向かない理由
- Ping値が高い(40〜100ms)、通信が不安定、速度制限あり
- 工事不要の代替策
- ホームルーター(ドコモ home 5G、WiMAX、ソフトバンクエアー)への切り替え
- 最適な選択
- 本格的なゲームプレイには光回線(有線接続)が最適
工事ができない環境であれば、ポケットWi-Fiからホームルーターへの切り替えを検討してください。ドコモ home 5Gなら工事不要で、ポケットWi-Fiよりも安定した通信でゲームを楽しめます。

