東京で観光や出張を楽しむとき、「無料でインターネットを使いたい」と思ったことはありませんか。地図アプリで道順を調べたり、SNSに写真を投稿したり、翻訳アプリを使ったりと、スマートフォンは旅の必需品です。しかし、海外からの旅行者や、普段と違うエリアを訪れる方にとって、通信環境の確保は悩みの種になりがちです。
この記事では、東京都が提供する「TOKYO FREE Wi-Fi」をはじめ、都内で利用できる無料Wi-Fiサービスの種類、具体的な接続方法、主要スポット一覧、そしてセキュリティ上の注意点まで、徹底的に解説します。2025年12月には公衆電話ボックスを活用した新しいWi-Fi整備も始まり、東京のフリーWi-Fi環境は大きく進化しています。
記事を最後まで読めば、東京滞在中にストレスなくインターネットを使いこなせるようになります。観光客はもちろん、出張で東京を訪れるビジネスパーソン、一時帰国中の方にも役立つ情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

東京のフリーWi-Fiは2025年以降、OpenRoaming対応でさらに便利になっています。最新情報をしっかり押さえておきましょう。
東京で使える無料Wi-Fiサービスの種類と特徴
東京都内では、行政機関や交通事業者、民間企業が提供するさまざまな無料Wi-Fiサービスを利用できます。サービスによって利用できる場所や接続方法が異なるため、まずは主要なサービスの概要を把握しておくことが大切です。
TOKYO FREE Wi-Fiとは?東京都公式の無料Wi-Fiサービス
TOKYO FREE Wi-Fiは、東京都が提供する公式の無料Wi-Fiサービスです。2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を契機に整備が開始され、外国人旅行者をはじめ、都民や国内旅行者も無料で利用できます。
TOKYO FREE Wi-Fiの主な特徴として、利用料金が完全無料であること、時間や回数の制限なく利用できること、一度登録すると2週間は再登録なしで接続できることが挙げられます。SSIDは「FREE_Wi-Fi_and_TOKYO」で、都内の公園、庭園、文化施設、都庁舎、観光案内標識周辺などで利用できます。
2025年12月には、NTT東日本との協定に基づき、公衆電話ボックスを活用したOpenRoaming対応Wi-Fiの整備が開始されました。今後3年間で約1,500か所の公衆電話ボックスにWi-Fiスポットが設置される予定で、災害時の通信確保にも貢献する取り組みとして注目されています。
OpenRoamingとは?次世代フリーWi-Fiの国際規格
OpenRoamingは、公衆Wi-Fiサービス関連事業者の業界団体であるWireless Broadband Alliance(WBA)が策定した国際的なWi-Fi相互接続基盤です。従来のフリーWi-Fiと比較して、セキュリティと利便性の両面で大きな進化を遂げています。
OpenRoaming対応Wi-Fiでは、無線通信区間が暗号化されるため、第三者による盗聴リスクが大幅に低減されます。また、一度設定を済ませれば、対応するWi-Fiスポットに自動で接続される仕組みのため、なりすましのアクセスポイントに誘導される危険性も防止されます。
東京都では、2025年度末までに約1,300か所へのOpenRoaming対応Wi-Fi整備を予定しています。新規整備として約580か所、従来型の「TOKYO FREE Wi-Fi」約740か所をOpenRoaming対応へ切り替える計画が進行中です。
交通機関で使えるフリーWi-Fiサービス
東京の移動中にもフリーWi-Fiを利用できる場所があります。空港や鉄道駅など、主要な交通拠点で提供されているサービスを紹介します。
羽田空港では「HANEDA-FREE-WIFI」が第1・2・3ターミナル館内で利用可能です。登録不要で接続でき、日本語のほか英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応しています。成田空港でも「FreeWiFi-NARITA」が提供されており、こちらも登録不要で利用できます。
JR東日本では「JR-EAST_FREE_Wi-Fi」を山手線全駅や新幹線停車駅などで提供しています。メールアドレスの登録が必要ですが、一度登録すれば主要駅構内で手軽にインターネット接続が可能です。
私鉄各社のフリーWi-Fiサービス
東京都内を走る私鉄各社も、駅構内や一部の車両内でフリーWi-Fiサービスを提供しています。観光で利用頻度の高い路線のサービスを確認しておきましょう。
東武鉄道の「TOBU_Free_Wi-Fi」は、浅草駅やとうきょうスカイツリー駅、池袋駅などの主要駅のほか、東京スカイツリータウンや特急列車内でも利用できます。メールアドレスまたはSNSアカウントでの登録が必要で、日本語を含む8言語に対応しています。
京王線では「KEIO_FREE_Wi-Fi」が新宿、北野、高尾、高尾山口の各駅で利用可能です。高尾山への登山を予定している方は、出発前に接続しておくと便利です。京成電鉄の「KEISEI_FREE_Wi-Fi」は成田空港から都心へ向かうスカイライナー車内でも使えるため、空港到着後すぐにインターネット接続が必要な方に重宝します。
西武鉄道の「SEIBU_FREE_Wi-Fi」は池袋駅や西武新宿駅のほか、特急ラビューやS-TRAINの車内でも提供されています。秩父方面への観光や、西武球場前駅への移動時に活用できます。
東京のフリーWi-Fiスポット一覧|エリア別ガイド
東京都内には多数のフリーWi-Fiスポットが存在します。観光やビジネスで訪れることの多いエリアごとに、利用できるWi-Fiサービスを整理しました。
主要ターミナル駅周辺のWi-Fiスポット
東京駅、新宿駅、渋谷駅、池袋駅といった主要ターミナル駅周辺は、複数のフリーWi-Fiサービスが重複して利用できるエリアです。
東京駅周辺では、JR東日本の「JR-EAST_FREE_Wi-Fi」が八重洲口、丸の内口、中央口の各改札付近で利用できます。また、丸ビルや新丸ビルなど大手町・丸の内・有楽町エリアの三菱地所関連ビルでは「JAPAN-FREE-WIFI」が提供されています。グランスタやグランルーフなどの商業施設内でも、各店舗が独自のWi-Fiを提供しているケースがあります。
新宿エリアでは「Shinjuku_Free_Wi-Fi」が屋外スポットやオフィス・店舗内で利用可能です。2025年12月には新宿御苑駅前交差点付近の公衆電話ボックスに、OpenRoaming対応Wi-Fiの第1号が整備されました。
渋谷エリアには「0000Shibuya_City」という屋外用Wi-Fiサービスと、「-SHIBUYA-Wi-Wi-Fi-」というサービスが存在します。渋谷スクランブル交差点周辺でインターネット接続が必要な場合に活用できます。
観光名所で使えるWi-Fiスポット
東京の主要観光スポットでは、TOKYO FREE Wi-Fiをはじめとする無料Wi-Fiサービスが充実しています。
浅草エリアでは、東武鉄道の浅草駅周辺で「TOBU_Free_Wi-Fi」が利用できます。雷門や浅草寺周辺では、TOKYO FREE Wi-Fiのスポットも設置されています。
お台場・臨海副都心エリアでは「FreeWiFi_ODAIBA」が提供されています。ダイバーシティ東京やアクアシティお台場など、大型商業施設内でインターネット接続が可能です。
六本木ヒルズ、アークヒルズ、虎ノ門ヒルズ、表参道ヒルズでは「Hills-WiFi」が利用できます。メールアドレスの登録が必要ですが、施設内のどこでも安定した通信環境を確保できます。
TOKYO FREE Wi-Fiは、都立公園(代々木公園、上野恩賜公園、井の頭恩賜公園など)、庭園(浜離宮恩賜庭園、六義園など)、動物園(上野動物園、多摩動物公園)、美術館・博物館(東京都現代美術館、江戸東京博物館など)、東京都庁展望室で利用できます。詳細なスポット一覧はTOKYO FREE Wi-Fi公式サイトで確認できます。
カフェ・コンビニで使えるWi-Fiスポット
移動の合間にちょっとした作業をしたい場合、カフェやコンビニのフリーWi-Fiが便利です。
スターバックスでは「at_STARBUCKS_Wi2」が国内の約1,000店舗以上で利用可能です。登録不要で接続でき、利用規約に同意するだけでインターネットを使えます。日本語のほか、英語、中国語、韓国語、タイ語に対応しています。
コンビニエンスストアについては、2025年3月現在、大手チェーンで独自の無料Wi-Fiサービスを提供しているのはローソンのみとなっています。「LAWSON_Free_Wi-Fi」は、ローソン、ローソンストア100、ナチュラルローソンの約15,000店舗で利用可能です。初回のみメールアドレスの登録が必要で、登録後1年間有効です。
東京フリーWi-Fiの接続方法を詳しく解説
フリーWi-Fiの接続方法はサービスによって異なります。ここでは、代表的なサービスの接続手順を具体的に説明します。
TOKYO FREE Wi-Fi(FREE_Wi-Fi_and_TOKYO)への接続手順
TOKYO FREE Wi-Fiへの接続は、メールアドレスを使う方法とSNSアカウントを使う方法の2種類があります。どちらも簡単な手順で接続できます。
TOKYO FREE Wi-Fiのステッカーが掲示されているスポットへ行きます。都立公園、庭園、美術館、都庁舎などが主な設置場所です。
スマートフォンの「設定」から「Wi-Fi」をタップし、Wi-Fi機能をONにします。
ネットワーク一覧から「FREE_Wi-Fi_and_TOKYO」を選択します。
ブラウザが自動で起動し、ログイン画面が表示されます。メールアドレスを入力するか、SNSアカウント(Facebook、Twitter、Google、Weiboなど)でログインします。利用規約に同意すると接続完了です。
一度登録を完了すると、2週間は再登録なしで同じネットワークに接続できます。また、提携するWi-Fiサービス(Mitaka_City_Free_Wi-Fi、ARAKAWA_CITY_Free_Wi-Fi、2020Toshima_Free_Wi-Fiなど)でも、再登録なしで利用可能です。
Japan Wi-Fi auto-connectアプリの活用方法
複数のフリーWi-Fiサービスを効率よく利用したい場合は、「Japan Wi-Fi auto-connect」アプリの導入をおすすめします。このアプリは、一度ユーザー登録を済ませるだけで、対応するWi-Fiスポットに自動で接続してくれる優れものです。
NTTブロードバンドプラットフォームが提供するこのアプリは、日本全国約90,000か所以上のWi-Fiスポットに対応しています。TOKYO FREE Wi-Fiはもちろん、JR-EAST_FREE_Wi-Fi、空港のWi-Fi、スターバックスのWi-Fiなど、主要なフリーWi-Fiサービスをカバーしています。
従来のフリーWi-Fiでは、接続のたびにポータル画面を開いてメール認証やSNSログインが必要でした。Japan Wi-Fi auto-connectを使えば、Wi-Fiスポットに着くだけで自動的に接続処理が行われます。ショッピングモールや駅での短時間滞在でも、スマホを取り出すだけで快適にインターネットを使えます。
アプリ内の検索機能を使えば、現在地周辺のWi-Fiスポットを地図や一覧から探すこともできます。対応言語は日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語など16言語で、海外からの旅行者にも使いやすい設計です。
アプリはApp StoreおよびGoogle Playから無料でダウンロードできます。
OpenRoaming対応Wi-Fiへの接続方法
OpenRoaming対応Wi-Fiは、初回設定を済ませれば、以降は対応スポットで自動接続される仕組みです。従来のフリーWi-Fiよりもセキュリティが高く、利便性も向上しています。
iOSの場合は、設定画面からプロファイルをダウンロードしてインストールします。Androidの場合は、設定画面のWi-Fi項目から保存済みネットワークを選択し、自動接続の設定を行います。
東京都のOpenRoaming対応Wi-FiのSSIDは「TOKYO_FREE_Wi-Fi」です。2025年12月に新宿御苑駅前交差点付近の公衆電話ボックスに第1号が整備され、今後3年間で約1,500か所に拡大予定です。半径25〜50m程度で同時に256台の端末が接続可能な設計となっています。
OpenRoaming対応Wi-Fiに関する詳しい設定方法や利用可能スポットは、TOKYO FREE Wi-Fi公式サイトで確認できます。問い合わせ窓口も24時間365日対応しています。
東京のフリーWi-Fiサービス比較表
東京都内で利用できる主要なフリーWi-Fiサービスを比較表にまとめました。利用シーンに合わせて最適なサービスを選んでください。
| サービス名 | SSID | 主な利用場所 | 登録要否 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| TOKYO FREE Wi-Fi | FREE_Wi-Fi_and_TOKYO | 都立公園、庭園、美術館、都庁舎など | メールまたはSNS登録 | 時間・回数無制限、2週間再登録不要 |
| TOKYO FREE Wi-Fi(OpenRoaming) | TOKYO_FREE_Wi-Fi | 公衆電話ボックス、都有施設など | 初回プロファイル設定 | 暗号化通信、自動接続、高セキュリティ |
| JR-EAST FREE Wi-Fi | JR-EAST_FREE_Wi-Fi | 山手線全駅、新幹線停車駅など | メールアドレス登録 | 主要駅で利用可能 |
| HANEDA-FREE-WIFI | HANEDA-FREE-WIFI | 羽田空港第1・2・3ターミナル | 登録不要 | 空港到着後すぐ利用可能 |
| at_STARBUCKS_Wi2 | at_STARBUCKS_Wi2 | スターバックス店舗 | 登録不要 | 規約同意のみで接続 |
| LAWSON_Free_Wi-Fi | LAWSON_Free_Wi-Fi | ローソン、ナチュラルローソンなど | 初回メール登録 | 登録後1年間有効 |
フリーWi-Fiの通信速度と実測データ
フリーWi-Fiを利用する際に気になるのが通信速度です。実際にどの程度の速度が出るのか、利用者からの実測データを紹介します。
FREE Wi-Fi & TOKYOの実測速度
通信速度測定サイト「みんなのネット回線速度」に投稿されたデータによると、FREE Wi-Fi & TOKYOの通信速度は場所や時間帯によって大きく異なります。
良好な条件下では、下り速度で178Mbps〜204Mbps程度、上り速度で96Mbps〜216Mbps程度を記録したケースがあります。一方で、混雑時や電波状況が悪い場所では、下り速度が3Mbps〜16Mbps程度まで低下することもあります。
通信速度の目安として、WebサイトやSNSの閲覧には1〜3Mbps程度、YouTube動画(HD画質)の視聴には5Mbps程度、ビデオ通話には3〜10Mbps程度が必要とされています。FREE Wi-Fi & TOKYOは、多くの場合これらの用途には十分な速度を確保できます。
ただし、大容量ファイルのダウンロードや4K動画のストリーミング視聴には、速度が不足する場合があります。業務で安定した高速通信が必要な場合は、ポケットWi-Fiのレンタルも検討してください。
フリーWi-Fiの速度を改善するコツ
フリーWi-Fiの通信速度を少しでも改善したい場合は、いくつかのポイントを意識すると効果的です。
まず、Wi-Fiアクセスポイントからの距離が近いほど、電波強度が強くなり速度が安定します。可能であれば、Wi-Fiスポットのステッカーやマークが掲示されている場所の近くで利用しましょう。
混雑する時間帯を避けることも有効です。お昼休みや夕方の帰宅ラッシュ時は、多くの人が同時にWi-Fiを利用するため、速度が低下しやすくなります。可能であれば、午前中や夜遅い時間帯に利用すると、比較的快適に通信できます。
また、使用していないアプリのバックグラウンド通信を停止することで、限られた帯域をブラウジングや必要な通信に集中させることができます。
フリーWi-Fiのセキュリティリスクと対策
フリーWi-Fiは便利な反面、セキュリティ上のリスクも存在します。安全に利用するために、リスクの内容と対策方法を理解しておきましょう。
フリーWi-Fiに潜む主な危険性
フリーWi-Fiを利用する際に注意すべきセキュリティリスクとして、通信の盗聴、なりすましアクセスポイント、マルウェア感染、不正アクセスなどが挙げられます。
通信の盗聴は、暗号化されていないフリーWi-Fiで起こりやすい問題です。悪意のある第三者が同じネットワークに接続し、あなたが送受信するデータを傍受する可能性があります。メールの内容やログイン情報、クレジットカード番号などが盗み見られる恐れがあります。
なりすましアクセスポイント(エビルツイン)は、正規のフリーWi-Fiと同じ、または似たSSIDを使って、利用者を騙す手口です。偽のWi-Fiに接続すると、入力した情報がそのまま攻撃者に渡ってしまいます。「FREE_Wi-Fi_and_TOKYO」と「FREE_Wi-Fi_and_T0KYO」(0がゼロ)のように、見分けがつきにくい名前が使われることがあります。
TOKYO FREE Wi-Fi公式サイトでも、「不正なアクセスポイントにご注意ください。Wi-Fiスポット・SSIDをご確認の上、ご利用ください。」と注意喚起されています。
安全にフリーWi-Fiを利用するための7つの対策
フリーWi-Fiを安全に利用するために、以下の対策を実践してください。
- 提供者が明確なWi-Fiのみを利用する:店舗や施設の公式ステッカーやポスターでSSIDを確認してから接続しましょう。同じ名前のWi-Fiが2つ表示されている場合は、片方が偽物の可能性があるため接続を避けてください。
- HTTPS通信を確認する:WebサイトのURLが「https://」で始まっていることを確認しましょう。HTTPSサイトでは、端末とサーバー間の通信が暗号化されます。
- 重要な情報の入力を避ける:フリーWi-Fi接続中は、オンラインバンキングやクレジットカード情報の入力を控えましょう。どうしても必要な場合は、モバイルデータ通信に切り替えてから操作してください。
- VPNを利用する:VPN(Virtual Private Network)を使用すると、通信内容が暗号化され、第三者による盗聴を防げます。フリーWi-Fiを頻繁に利用する方は、VPNサービスの導入を検討してください。
- Wi-Fiの自動接続をOFFにする:スマートフォンの設定で、Wi-Fiへの自動接続機能をOFFにしておくと、意図しないWi-Fiへの接続を防げます。
- ファイル共有機能をOFFにする:AirDropやBluetoothのファイル共有機能は、公共の場では無効にしておきましょう。
- OSとアプリを最新状態に保つ:セキュリティアップデートには、既知の脆弱性への対策が含まれています。常に最新バージョンを維持することで、攻撃リスクを低減できます。
OpenRoaming対応Wi-Fiならセキュリティも安心
東京都が整備を進めているOpenRoaming対応Wi-Fiは、従来のフリーWi-Fiよりもセキュリティ面で優れています。
OpenRoaming対応Wi-Fiでは、無線通信区間が暗号化されるため、第三者による盗聴リスクが大幅に低減されます。また、対応アクセスポイントに自動接続する仕組みのため、なりすましのアクセスポイントに誘導される危険も防止されます。
東京都デジタルサービス局の発表によると、OpenRoaming対応Wi-Fiは「盗聴などの危険を防止」し、「安全と利便性を確保した国際規格」であるとされています。インバウンド対応にも寄与するため、今後は海外からの旅行者にとっても利用しやすい環境が整っていくでしょう。



セキュリティを重視するなら、従来の「FREE_Wi-Fi_and_TOKYO」よりも、OpenRoaming対応の「TOKYO_FREE_Wi-Fi」を選ぶのがおすすめです。
フリーWi-Fiでは物足りない場合の代替手段
フリーWi-Fiは便利ですが、利用できる場所が限られていたり、通信速度が不安定だったりすることがあります。より安定したインターネット環境が必要な場合の選択肢を紹介します。
ポケットWi-Fiレンタルという選択肢
東京滞在中に常時インターネット接続が必要な場合、ポケットWi-Fi(モバイルルーター)のレンタルが便利です。自分専用のWi-Fiスポットを持ち歩けるため、フリーWi-Fiの提供エリア外でも安定した通信が可能です。
ポケットWi-Fiレンタルサービスは、1日単位から利用できるものが多く、観光や出張の期間に合わせて柔軟に契約できます。成田空港や羽田空港、新宿など主要ターミナルで受け取り・返却できるサービスも多いため、到着後すぐに利用開始できます。
レンタル料金は、1日あたり数百円から利用できるプランもあり、データ容量や通信速度によって価格が異なります。無制限プランを選べば、動画視聴やWeb会議なども気兼ねなく行えます。
SIMカード・eSIMの活用
海外から日本を訪れる旅行者の場合、プリペイドSIMカードやeSIMの購入も選択肢の一つです。空港や家電量販店で購入でき、自分のスマートフォンに挿入するだけでモバイルデータ通信が利用可能になります。
eSIM対応のスマートフォンであれば、物理的なSIMカードの差し替えなしに、アプリやWebサイトから設定するだけで利用開始できます。到着前に購入・設定を済ませておけば、日本に着いた瞬間からインターネットに接続できます。
データ容量は、滞在日数や利用頻度に合わせて選びましょう。SNSの閲覧や地図アプリの使用程度であれば、1日あたり500MB〜1GB程度で十分なケースが多いです。動画視聴を多く行う場合は、大容量プランや無制限プランを検討してください。
ホームルーターや光回線(長期滞在者向け)
数週間から数か月の長期滞在や、ワーケーションで東京に滞在する場合は、ホームルーターや光回線の契約も選択肢に入ります。
ホームルーターは、コンセントに挿すだけでWi-Fi環境を構築でき、工事不要で利用開始できます。5G対応モデルであれば、光回線に匹敵する高速通信も期待できます。賃貸物件で回線工事ができない場合や、引っ越しが多い方に向いています。
工事ができない環境にお住まいの方や、すぐにネット環境が必要な方は、工事不要Wi-Fiの選び方も参考にしてください。
東京フリーWi-Fiに関するよくある質問
- TOKYO FREE Wi-Fiは無料で使えますか?
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はい、TOKYO FREE Wi-Fiは完全無料で利用できます。時間や回数の制限もなく、一度登録すれば2週間は再登録なしで接続可能です。メールアドレスまたはSNSアカウントでの登録が必要ですが、利用料金は一切かかりません。
- FREE_Wi-Fi_and_TOKYOに接続できないときはどうすればいい?
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接続できない場合は、まずWi-Fiスポットのエリア内にいることを確認してください。次に、端末のWi-Fi設定を一度OFFにしてから再度ONにし、ネットワーク一覧からSSIDを再選択してみましょう。それでも接続できない場合は、保存済みのネットワーク設定を削除して、最初から登録をやり直すと解決することがあります。
- 東京駅でフリーWi-Fiは使えますか?
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東京駅では複数のフリーWi-Fiサービスが利用できます。JR東日本の「JR-EAST_FREE_Wi-Fi」は、八重洲口、丸の内口、中央口の各改札付近で利用可能です。また、八重洲地下街では「au Wi-Fi SPOT」も利用できます。グランスタなどの商業施設内でも、各店舗が独自のWi-Fiを提供していることがあります。
- フリーWi-Fiでオンラインバンキングを使っても大丈夫?
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フリーWi-Fi接続中のオンラインバンキング利用は推奨されません。暗号化されていないネットワークでは、ログイン情報や取引内容が第三者に傍受される可能性があります。銀行取引やクレジットカード情報の入力が必要な場合は、モバイルデータ通信に切り替えるか、VPNを利用してから操作してください。
- OpenRoaming対応Wi-Fiと従来のフリーWi-Fiの違いは何ですか?
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OpenRoaming対応Wi-Fiは、従来のフリーWi-Fiと比較してセキュリティと利便性が向上しています。無線通信区間が暗号化されるため盗聴リスクが低減され、一度設定すれば対応スポットで自動接続されます。また、なりすましアクセスポイントへの誤接続も防止できます。東京都では2025年から整備が本格化しており、SSIDは「TOKYO_FREE_Wi-Fi」です。
- Japan Wi-Fi auto-connectアプリは安全ですか?
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Japan Wi-Fi auto-connectは、NTTブロードバンドプラットフォームが提供する公式アプリで、提供元が明確なアクセスポイントのみに接続する仕組みです。なりすましWi-Fiへの誤接続を防ぐ効果があり、従来のフリーWi-Fi利用よりも安全性が高いといえます。ただし、接続先のWi-Fi自体のセキュリティレベルは各サービスに依存するため、重要な情報の入力には引き続き注意が必要です。
- 東京メトロの車内でフリーWi-Fiは使えますか?
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東京メトロの車両内フリーWi-Fi「Metro_Free_Wi-Fi」は2022年6月末でサービスを終了しました。ただし、一部の駅構内では引き続き利用可能です。2023年4月以降、提供駅が変更されているため、最新情報は東京メトロ公式サイトで確認してください。車内でインターネット接続が必要な場合は、モバイルデータ通信やポケットWi-Fiの利用を検討しましょう。
- フリーWi-Fiの通信速度はどのくらい出ますか?
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FREE Wi-Fi & TOKYOの実測速度は、場所や時間帯によって大きく異なります。良好な条件下では下り速度100Mbps以上を記録するケースもありますが、混雑時には数Mbps程度まで低下することもあります。WebサイトやSNSの閲覧、標準画質の動画視聴には概ね十分な速度ですが、4K動画のストリーミングや大容量ファイルのダウンロードには適さない場合があります。
まとめ|東京フリーWi-Fiを賢く活用しよう
東京都内では、TOKYO FREE Wi-Fiをはじめとする多数の無料Wi-Fiサービスが利用できます。2025年12月には公衆電話ボックスを活用したOpenRoaming対応Wi-Fiの整備も始まり、今後さらに便利で安全なWi-Fi環境が広がっていきます。
この記事のポイントをまとめると、TOKYO FREE Wi-Fiは無料・無制限で利用でき、都立公園や美術館、都庁舎など約1,000か所以上で接続可能です。Japan Wi-Fi auto-connectアプリを活用すれば、複数のフリーWi-Fiに自動接続でき、毎回の登録作業が不要になります。セキュリティ面では、OpenRoaming対応Wi-Fiを選ぶか、VPNを併用することで、より安全にインターネットを利用できます。
フリーWi-Fiは観光や短時間の利用には十分ですが、常時接続が必要な場合や、より高速・安定した通信が必要な場合は、ポケットWi-Fiのレンタルやホームルーターの導入も検討してください。



東京観光や出張を快適に過ごすために、この記事を参考にしてフリーWi-Fiを賢く活用してくださいね。
自分に合ったインターネット環境を選びたい方は、スマホキャリア別の回線診断ページも参考にしてください。お使いのスマホに合わせた最適な回線選びのヒントが見つかります。









