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Wi-Fiが夜だけ遅いのはなぜ?原因と今すぐ試せる速度改善対策を解説

「昼間は快適なのに、夜になると急にWi-Fiが遅くなる」「動画が止まる、ゲームがラグる、ビデオ通話が途切れる」——こうした経験はありませんか?

夜間のWi-Fi速度低下は、多くの人が経験する悩みです。特に19時〜23時頃のゴールデンタイムは、インターネット利用者が集中するため、速度が低下しやすい時間帯です。しかし、原因は「回線の混雑」だけとは限りません。ルーターの設定や自宅のWi-Fi環境にも、改善できるポイントがあります。

この記事では、Wi-Fiが夜に遅くなる原因を詳しく解説し、今すぐ試せる対策から根本的な解決方法まで、具体的な改善策を紹介します。この記事を読めば、夜でも快適にインターネットを使えるようになるはずです。

この記事でわかること:夜にWi-Fiが遅くなる7つの原因、今すぐ試せる速度改善対策、根本的な解決方法(回線・プロバイダの見直し)、自分に合った対策の選び方

目次

Wi-Fiが夜だけ遅くなる7つの原因

夜にWi-Fiが遅くなる原因は、一つではありません。複数の要因が重なって速度低下を引き起こしていることが多いです。まずは考えられる原因を理解しましょう。

原因1:インターネット回線の混雑(最も多い原因)

夜にWi-Fiが遅くなる最大の原因は、インターネット回線の混雑です。

多くの人が仕事や学校から帰宅し、夜の時間帯(19時〜23時頃)にインターネットを利用します。動画視聴、オンラインゲーム、SNSなど、データ通信量の多い用途が集中するため、回線が混雑して速度が低下します。

これは、高速道路の渋滞に似ています。道路(回線)のキャパシティは限られているため、車(データ)が集中すると流れが悪くなります。特に、同じ地域で同じプロバイダを使っている利用者が多いほど、混雑の影響を受けやすくなります。

マンションの場合は、建物全体で1本の回線を共有していることが多いため、同じマンション内の住人がインターネットを使う夜間は、特に混雑しやすい傾向があります。

回線の混雑は個人ではコントロールしにくい問題です。ただし、対策方法はあります。後ほど詳しく解説します

原因2:プロバイダ(ISP)の設備・容量不足

インターネット回線とは別に、プロバイダ(ISP:インターネットサービスプロバイダ)の設備が原因で速度が低下することがあります。

プロバイダは、回線事業者(NTTなど)とインターネットをつなぐ役割を担っています。プロバイダの設備容量が利用者数に対して不足している場合、夜間のピーク時に速度低下が起こりやすくなります。

同じ光回線(例:フレッツ光)を使っていても、プロバイダによって夜間の速度が大きく異なることがあります。口コミや速度測定サイトで「夜になると極端に遅くなる」という報告が多いプロバイダは、設備容量が不足している可能性があります。

特に料金が安いプロバイダや、加入者が急増しているプロバイダでは、設備投資が追いつかず、夜間の速度低下が顕著になることがあります。

原因3:IPv4 PPPoE接続方式による混雑

インターネット接続方式の違いも、夜間の速度低下に影響します。

従来の「IPv4 PPPoE」方式は、プロバイダのサーバーを経由してインターネットに接続する仕組みです。夜間のピーク時には、このサーバー(網終端装置)がボトルネックとなり、速度が低下しやすくなります。

一方、「IPv6 IPoE」方式(v6プラスなど)は、混雑しやすいサーバーを経由せずにインターネットに接続できるため、夜間でも速度が落ちにくい特徴があります。

現在契約しているプロバイダがIPv6 IPoE方式に対応していない、または対応していても設定が有効になっていない場合、夜間の速度低下を招いている可能性があります。

IPv4 PPPoEとIPv6 IPoEの違い

IPv4 PPPoE:従来の接続方式。プロバイダのサーバーを経由するため、夜間に混雑しやすい

IPv6 IPoE:新しい接続方式。混雑ポイントを迂回できるため、夜間でも速度が安定しやすい

原因4:Wi-Fiルーターの性能限界・老朽化

Wi-Fiルーター自体の性能が原因で、速度が低下していることもあります。

古いWi-Fiルーターは、最新の高速通信規格に対応していなかったり、処理能力が低かったりします。日中は問題なくても、夜間に家族全員が同時にインターネットを使うと、ルーターの処理能力が追いつかず速度が低下することがあります。

Wi-Fiルーターの寿命は一般的に4〜5年程度と言われています。それ以上使い続けている場合は、老朽化による性能低下が疑われます。また、長時間の連続稼働でメモリにゴミデータが蓄積し、一時的に動作が不安定になることもあります。

ルーターが古いWi-Fi規格(Wi-Fi 4やWi-Fi 5)にしか対応していない場合、最新のWi-Fi 6やWi-Fi 6E対応ルーターに比べて、複数デバイスの同時接続時に速度低下が起きやすくなります。

原因5:家庭内でのWi-Fi利用増加

夜になると家族全員が自宅にいるため、Wi-Fiに接続する端末が増えることも原因の一つです。

スマートフォン、タブレット、パソコン、ゲーム機、スマートスピーカー、IoT家電など、現代の家庭には多くのWi-Fi接続機器があります。日中は外出している家族がいても、夜になると全員が帰宅し、一斉にインターネットを使い始めます。

特に、動画のストリーミング視聴やオンラインゲームは大量のデータを消費するため、複数人が同時に利用すると、回線やルーターに大きな負荷がかかります。

また、バックグラウンドで動作しているアプリの自動アップデートや、クラウドストレージの同期なども、知らないうちに帯域を消費していることがあります。

原因6:電波干渉の増加

夜間は周囲でWi-Fiを使う人が増えるため、電波干渉が発生しやすくなります。

Wi-Fiは特定の周波数帯(2.4GHzや5GHz)の電波を使って通信しますが、同じ周波数帯を使う機器が近くに多いと、電波が干渉し合って速度が低下します。特にマンションやアパートなど、隣接する世帯が多い環境では影響が顕著です。

2.4GHz帯は電子レンジやBluetooth機器とも同じ周波数帯を使うため、夕食時に電子レンジを使うとWi-Fiが途切れる、といった現象も起こりえます。

スマートフォンのWi-Fi設定画面で周囲のネットワークを確認すると、多数のネットワークが表示されることがあります。これは電波干渉が起きやすい環境であることを示しています。

原因7:端末側の問題

Wi-Fiに接続している端末(スマートフォン、パソコンなど)側に問題がある場合もあります。

端末のWi-Fi受信部分が故障している、古い端末で最新のWi-Fi規格に対応していない、端末のメモリやストレージが不足して動作が遅くなっている、などの原因が考えられます。

特定の端末だけが遅い場合は、回線やルーターではなく端末側の問題である可能性が高いです。複数の端末で速度を測定して比較してみてください。

原因影響の範囲改善の難易度
回線の混雑全端末に影響中〜高(回線変更が必要な場合も)
プロバイダの設備不足全端末に影響中(プロバイダ変更で改善)
IPv4 PPPoE方式全端末に影響低〜中(設定変更で改善可能)
ルーターの性能限界全端末に影響中(ルーター買い替え)
家庭内のWi-Fi利用増加全端末に影響低(設定・使い方の工夫)
電波干渉全端末に影響低〜中(設定変更・機器追加)
端末側の問題特定端末のみ低〜中(端末の確認・交換)

今すぐ試せる!夜のWi-Fi速度を改善する対策

原因がわかったところで、具体的な対策を見ていきましょう。まずは費用をかけずに、または手軽にできる対策から紹介します。

対策1:ルーターを再起動する

最も簡単で効果が期待できる対策は、Wi-Fiルーターの再起動です。

ルーターは長時間連続で稼働していると、メモリにゴミデータが蓄積したり、一時的なエラーが発生したりすることがあります。再起動することでこれらがリセットされ、速度が改善することがあります。

再起動の方法は、ルーターの電源を切り、30秒〜1分程度待ってから再度電源を入れるだけです。週に1回程度、定期的に再起動する習慣をつけると、安定した速度を維持しやすくなります。

一時的な改善にとどまる場合もありますが、まずは試す価値のある対策です。再起動後も改善しない場合は、他の対策を検討しましょう

対策2:5GHz帯のWi-Fiに接続する

Wi-Fiルーターが2.4GHzと5GHzの両方に対応している場合は、5GHz帯のネットワークに接続してみましょう。

2.4GHz帯は電波の到達距離が長いメリットがありますが、電子レンジやBluetooth機器と干渉しやすく、近隣のWi-Fiとも干渉が起きやすいです。特にマンションでは、夜間に周囲のWi-Fi利用が増えるため、2.4GHz帯の混雑が顕著になります。

5GHz帯は干渉を受けにくく、通信速度も高速です。ルーターに近い場所で使う場合は、5GHz帯の方が快適に通信できることが多いです。

Wi-Fiのネットワーク名(SSID)に「5G」「5GHz」「A」などの文字が含まれているものが5GHz帯のネットワークです。ルーター本体のラベルや取扱説明書で確認できます。

対策3:有線LAN接続を使う

可能であれば、Wi-FiではなくLANケーブルで直接接続することで、速度と安定性が大幅に向上します。

Wi-Fiは電波で通信するため、干渉や障害物の影響を受けますが、有線LAN接続は物理的なケーブルで接続するため、安定した高速通信が可能です。夜間の電波干渉の影響も受けません。

オンラインゲームやビデオ会議など、安定した通信が求められる用途には、有線接続が最も確実な対策です。パソコンやゲーム機など、LANポートがある機器は有線接続を検討してください。

LANケーブルはCat5e以上の規格であれば、一般的な用途に十分対応できます。Cat6やCat6Aを選べば、より高速な通信に対応できます。

対策4:ルーターの設置場所を最適化する

Wi-Fiルーターの設置場所を見直すことで、電波状況が改善し、速度が向上することがあります。

  • 部屋の中央付近に設置する(電波が均等に広がる)
  • 床に直置きせず、棚の上など高い位置に設置する
  • 壁や家具からできるだけ離す
  • よく使う部屋に近い場所に設置する
  • 電子レンジの近く(電波干渉が起きる)
  • 金属製の棚やラックの中(電波を遮断する)
  • 水槽やテレビの裏(電波が減衰する)
  • 窓際(電波が外に逃げやすい)

対策5:Wi-Fiチャンネルを変更する

Wi-Fiの「チャンネル」を変更することで、近隣のWi-Fiとの干渉を軽減できる場合があります。

Wi-Fiの電波は複数の「チャンネル」に分かれており、同じチャンネルを使うWi-Fiが近くにあると、互いに干渉して速度が低下します。夜間は周囲でWi-Fiを使う人が増えるため、チャンネルの混雑が顕著になります。

チャンネルの変更は、ルーターの設定画面(管理画面)から行います。空いているチャンネルを確認するには、スマートフォンのWi-Fi分析アプリ(「WiFi Analyzer」など)を使うと便利です。

多くのルーターには「チャンネル自動選択」機能がありますが、うまく機能していない場合は手動で設定した方が改善することがあります。

対策6:接続端末を整理する

Wi-Fiに接続している端末を見直し、不要な接続を解除することで、速度が改善する場合があります。

家族全員のスマートフォン、タブレット、パソコン、ゲーム機、スマートスピーカー、IoT家電など、意外と多くの端末がWi-Fiに接続されています。使っていない端末の接続を解除するだけで、ルーターの負荷が軽減され、速度が改善することがあります。

また、バックグラウンドで動作しているアプリの自動アップデートやクラウド同期を、夜間のピーク時間帯を避けるように設定することも有効です。

STEP
接続中の端末を確認する

ルーターの設定画面や専用アプリで、Wi-Fiに接続中の端末一覧を確認します。

STEP
不要な端末の接続を解除する

使っていない古いスマホ、ゲーム機などはWi-Fi接続を切るか、「ネットワークを削除」して自動接続しないようにします。

STEP
自動アップデートの時間を変更する

スマホやパソコンの自動アップデート設定を、深夜や早朝など混雑しない時間帯に変更します。

対策7:IPv6(IPoE)接続に切り替える

IPv6 IPoE接続(v6プラス、transixなど)に対応しているプロバイダを利用している場合は、この接続方式を有効にすることで、夜間の速度低下を大幅に改善できる可能性があります。

IPv6 IPoEは、混雑しやすい従来のPPPoE接続のボトルネック(網終端装置)を経由せずにインターネットに接続できるため、夜間のピーク時でも速度が落ちにくい特徴があります。

IPv6 IPoE接続を利用するには、プロバイダがサービスを提供していること、対応したWi-Fiルーターを使用していること、ルーターでIPv6接続が有効になっていることが必要です。

現在のプロバイダがIPv6 IPoEに対応しているかは、プロバイダの公式サイトやサポート窓口で確認できます。対応している場合でも、オプション申し込みが必要な場合や、ルーターの設定変更が必要な場合があります。

IPv6 IPoEへの切り替えは、夜間の速度低下対策として非常に効果的です。プロバイダが対応しているなら、ぜひ有効にしてみてください

費用をかけて根本的に改善する対策

手軽にできる対策を試しても改善しない場合は、機器の買い替えやサービスの変更を検討しましょう。

対策8:Wi-Fiルーターを買い替える

古いルーターを使っている場合は、最新のWi-Fi 6(802.11ax)対応ルーターへの買い替えを検討してください。

Wi-Fi 6対応ルーターは、複数デバイスの同時接続に強く、混雑した環境でも速度が落ちにくい特徴があります。「OFDMA」や「MU-MIMO」といった技術により、複数の端末に効率よくデータを送信できます。

ルーターの価格は性能によって異なりますが、一人暮らし〜少人数家族であれば5,000円〜10,000円程度、4人以上の家族や広い家であれば10,000円〜20,000円程度のモデルがおすすめです。

ルーターを選ぶ際は、対応Wi-Fi規格(Wi-Fi 6以上推奨)、アンテナ数・ストリーム数、同時接続台数、IPv6 IPoE対応の有無などをチェックしましょう。

Wi-Fi規格最大速度(理論値)同時接続への強さ発売時期
Wi-Fi 4(802.11n)600Mbps弱い2009年〜
Wi-Fi 5(802.11ac)6.9Gbps普通2014年〜
Wi-Fi 6(802.11ax)9.6Gbps強い2020年〜
Wi-Fi 6E9.6Gbps非常に強い2022年〜
Wi-Fi 7(802.11be)46Gbps最も強い2024年〜

対策9:メッシュWi-Fiを導入する

広い家や複数の部屋でWi-Fiを使う場合は、メッシュWi-Fiシステムの導入を検討してください。

メッシュWi-Fiは、複数の機器(親機と子機)が連携して、家中に均一なWi-Fi環境を構築するシステムです。一般的な中継器と異なり、家の中を移動しても自動的に最適なアクセスポイントに切り替わるため、途切れにくく安定した通信が可能です。

夜間に家族全員がそれぞれの部屋でインターネットを使う場合でも、各部屋に電波がしっかり届くため、速度低下を軽減できます。価格は15,000円〜30,000円程度が目安です。

対策10:プロバイダを変更する

現在のプロバイダで夜間の速度低下が続く場合は、別のプロバイダへの変更を検討してください。

プロバイダによって、設備の容量や利用者数が異なるため、夜間の速度にも差が出ます。口コミサイトや速度測定サイト(みんなのネット回線速度など)で、検討中のプロバイダの夜間速度を確認してみましょう。

プロバイダを変更する際は、IPv6 IPoE接続に対応しているプロバイダを選ぶことをおすすめします。v6プラス、transix、OCNバーチャルコネクト、クロスパスなど、IPv6 IPoE接続サービスの名称はプロバイダによって異なりますが、いずれも従来のIPv4 PPPoE方式より夜間の速度が安定しやすい特徴があります。

光コラボレーション(ドコモ光、ソフトバンク光など)を利用している場合は、「事業者変更」という手続きで、工事不要で別の光コラボに乗り換えることができます。

プロバイダ変更時は、違約金や工事費残債が発生する場合があります。契約内容を確認してから手続きを進めましょう

対策11:回線自体を変更する

プロバイダを変更しても改善しない場合、または根本的に高速な回線が必要な場合は、回線自体の変更を検討してください。

NURO光やauひかりなど、NTTのフレッツ光とは別の独自回線を持つサービスは、利用者が少ない分、混雑しにくく夜間でも速度が安定しやすい傾向があります。

また、10Gbpsプラン(フレッツ光クロス、ドコモ光 10ギガなど)への変更も選択肢になります。通常の1Gbpsプランより帯域に余裕があるため、夜間の混雑の影響を受けにくくなります。ただし、10Gbpsプランは提供エリアが限られており、対応ルーターや対応LANケーブルも必要です。

マンションにお住まいの場合、回線変更の選択肢は限られることがあります。建物の設備や管理規約によっては、特定の回線しか利用できない場合もあるため、事前に管理会社に確認してください。

回線の混雑を避ける!ホームルーター・モバイル回線という選択肢

光回線の混雑が解消できない場合、別の回線を追加する方法もあります。

ホームルーターで混雑を回避

ホームルーター(置くだけWi-Fi)は、携帯電話の回線(4G LTE/5G)を使ってインターネットに接続するサービスです。光回線とは別の通信経路を使うため、光回線が混雑する時間帯でも影響を受けにくい場合があります。

工事不要でコンセントに挿すだけで使い始められるため、導入のハードルが低いのも魅力です。5G対応エリアであれば、光回線に近い速度が期待できます。

ただし、携帯電話の回線も、利用者が多いエリアや時間帯では混雑することがあります。また、光回線ほど安定した通信は期待できないため、オンラインゲームなど低遅延が求められる用途には向かない場合があります。

主なサービスとしては、ドコモ home 5G、ソフトバンクエアー、WiMAX +5G、Rakuten Turboなどがあります。月額料金は4,000〜5,500円程度です。

テザリングやポケット型Wi-Fiで一時的に対応

光回線が混雑する夜間だけ、スマートフォンのテザリングやポケット型Wi-Fi(モバイルルーター)で代用する方法もあります。

大容量プランや無制限プランを契約しているスマートフォンがあれば、テザリング機能でパソコンなどをインターネットに接続できます。光回線の代替として一時的に使うには十分な速度が出ることが多いです。

ただし、テザリングはスマートフォンのバッテリー消費が激しく、データ容量の制限がある場合は使いすぎに注意が必要です。常用するというよりは、どうしても速度が必要なときのバックアップとして活用するのが現実的です。

原因を特定するための確認方法

効果的な対策を講じるためには、まず速度低下の原因を特定することが重要です。以下の方法で原因を切り分けてみましょう。

速度測定で現状を把握する

まずは、現在のWi-Fi速度を測定して客観的なデータを把握しましょう。

速度測定は、スマートフォンやパソコンのブラウザで「インターネット速度測定」と検索すると、無料で使えるツールが見つかります。「Fast.com」や「Speedtest by Ookla」などが代表的です。

測定する際は、時間帯を変えて複数回測定することが重要です。日中(例:14時頃)と夜間(例:21時頃)で測定し、どの程度速度差があるかを確認しましょう。

速度測定時のチェックポイント

下り速度:データをダウンロードする速度。動画視聴やWebサイト閲覧に影響

上り速度:データをアップロードする速度。ビデオ通話や動画投稿に影響

Ping値(レイテンシ):応答速度。オンラインゲームに重要。低いほど良い

有線接続で測定して回線とWi-Fiの問題を切り分ける

Wi-Fiだけでなく、有線LAN接続でも速度を測定してみてください。

有線接続でも夜間に速度が低下する場合は、回線やプロバイダの問題である可能性が高いです。一方、有線接続では速度が出るのにWi-Fiだけ遅い場合は、Wi-Fiルーターや電波環境に問題がある可能性があります。

有線接続で測定するには、パソコンとルーター(またはONU/ホームゲートウェイ)をLANケーブルで直接つなぎ、Wi-Fiをオフにした状態で速度測定を行います。

特定の端末だけ遅いか確認する

複数の端末で速度を測定し、特定の端末だけが遅いのかを確認してください。

特定の端末だけが遅い場合は、その端末のWi-Fi受信機能に問題がある、または端末自体の性能(メモリ不足、ストレージ不足など)が原因である可能性があります。

すべての端末で同様に遅い場合は、回線、プロバイダ、ルーターなど、共通の部分に問題がある可能性が高いです。

近隣の速度情報を確認する

同じ地域やマンションで同じプロバイダを使っている人の速度情報を確認できると、問題の切り分けに役立ちます。

「みんなのネット回線速度」などの速度測定・共有サイトでは、地域やプロバイダごとの実測速度データを確認できます。自分と同じ条件の人が夜間に速度低下を報告している場合は、プロバイダや回線の問題である可能性が高いです。

用途別|必要な速度の目安

自分の使い方に必要な速度を把握しておくと、現在の速度が十分かどうか判断しやすくなります。

用途推奨下り速度備考
Webサイト閲覧・SNS10〜25Mbps画像が多いサイトでも問題なし
動画視聴(SD画質)3〜5Mbpsスマホでの視聴なら十分
動画視聴(HD画質)5〜15MbpsテレビやPCでの視聴に
動画視聴(4K画質)25Mbps以上安定した回線が必要
ビデオ通話(Zoom等)上下各10〜25Mbps複数人の場合はより高速に
オンラインゲーム50〜100Mbps以上Ping値20ms以下も重要
大容量ファイルのダウンロード100Mbps以上速いほど時間短縮

夜間の速度測定で上記の推奨速度を大きく下回っている場合は、対策を講じる価値があります。特に10Mbpsを下回る場合は、動画視聴やビデオ通話にも支障が出る可能性があるため、積極的に改善を検討しましょう。

よくある質問(FAQ)

夜だけWi-Fiが遅くなるのはなぜですか?

最大の原因は、インターネット回線の混雑です。夜間(19時〜23時頃)は多くの人がインターネットを利用するため、回線が混雑して速度が低下します。特にマンションでは回線を共有しているため影響が顕著です。そのほか、プロバイダの設備不足、家庭内でのWi-Fi利用増加、電波干渉なども原因として考えられます。

費用をかけずにできる対策はありますか?

いくつかの無料対策があります。ルーターを再起動する、5GHz帯のWi-Fiに接続する、有線LAN接続を使う、ルーターの設置場所を見直す、Wi-Fiチャンネルを変更する、不要な端末の接続を解除する、IPv6接続を有効にする、などの方法で改善する可能性があります。

IPv6に変えると夜でも速くなりますか?

IPv6 IPoE接続(v6プラスなど)に切り替えると、夜間の速度低下が大幅に改善することがあります。従来のIPv4 PPPoE方式で混雑しやすいサーバーを経由せずにインターネットに接続できるためです。ただし、プロバイダが対応していること、対応ルーターを使用していること、設定が有効になっていることが必要です。

ルーターを買い替えれば速くなりますか?

古いルーター(Wi-Fi 4やWi-Fi 5対応)を使っている場合は、最新のWi-Fi 6対応ルーターに買い替えることで速度が改善する可能性があります。特に複数端末の同時接続に強くなります。ただし、回線やプロバイダがボトルネックになっている場合は、ルーターを変えても大きな改善は期待できません。まずは原因を特定することが重要です。

プロバイダを変えれば改善しますか?

プロバイダの設備容量が不足している場合は、別のプロバイダに変更することで改善する可能性があります。特にIPv6 IPoE接続に対応したプロバイダを選ぶと、夜間の速度が安定しやすくなります。ただし、同じ地域で同じ回線を使っている以上、劇的な改善にならない場合もあります。事前に口コミや速度測定サイトで評判を確認しましょう。

マンションに住んでいますが、夜の速度低下は避けられませんか?

マンションでは回線を全世帯で共有していることが多いため、夜間の混雑の影響を受けやすいのは事実です。ただし、IPv6接続への切り替え、ルーターの設定最適化、有線接続の活用などで改善できる場合があります。どうしても改善しない場合は、個別に光回線を契約する、ホームルーターを追加するなどの方法もあります。

2.4GHzと5GHz、夜はどちらを使うべきですか?

ルーターに近い場所で使う場合は、5GHz帯がおすすめです。5GHz帯は電波干渉を受けにくく、夜間に周囲のWi-Fi利用が増えても影響を受けにくい特徴があります。ただし、ルーターから離れた場所や壁を隔てた部屋では、2.4GHz帯の方が電波が届きやすい場合があります。

どのくらいの速度が出ていれば問題ないですか?

用途によって異なります。Webサイト閲覧やSNSなら10〜25Mbps、HD動画視聴なら5〜15Mbps、4K動画視聴なら25Mbps以上、ビデオ通話なら上下各10〜25Mbps、オンラインゲームなら50〜100Mbps以上が目安です。夜間の速度がこれらを下回る場合は、対策を検討する価値があります。

まとめ|夜のWi-Fi速度低下を解消するために

Wi-Fiが夜だけ遅くなる原因は、回線の混雑、プロバイダの設備不足、接続方式(IPv4 PPPoE)の問題、ルーターの性能限界、家庭内でのWi-Fi利用増加、電波干渉など、複数の要因が考えられます。

まずは費用をかけずにできる対策から試してみましょう。ルーターの再起動、5GHz帯への接続、有線LAN接続、ルーター設置場所の最適化、チャンネル変更、接続端末の整理などは、すぐに実践できます。特にIPv6 IPoE接続への切り替えは、夜間の速度低下対策として非常に効果的です。

これらの対策で改善しない場合は、Wi-Fiルーターの買い替え、プロバイダの変更、回線の変更など、根本的な対策を検討してください。

効果的な対策を講じるためには、まず原因を特定することが重要です。速度測定を行い、日中と夜間の速度差を確認する、有線接続とWi-Fi接続で比較する、複数の端末で測定するなどして、問題の切り分けを行いましょう。

夜のインターネット利用は、仕事終わりのリラックスタイムや家族との団らんの時間を快適にするために重要です。この記事を参考に、自分に合った対策を見つけて、夜でもストレスなくインターネットを楽しめる環境を手に入れてください。

回線やプロバイダの変更を検討する際は、違約金や工事費残債が発生する場合があります。契約内容を確認してから手続きを進めましょう

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