「マンションの無料Wi-Fiが遅すぎて動画が止まる」「リモートワーク中にビデオ会議が途切れる」——マンション備え付けの無料Wi-Fiに、こうした不満を感じていませんか?
マンションの無料Wi-Fi(インターネット無料物件)は、入居者にとって魅力的なサービスです。しかし、実際に使ってみると「遅い」「繋がりにくい」と感じる方が少なくありません。特に夜間や休日など、多くの住人が同時に使う時間帯は、速度低下が顕著になりがちです。
この記事では、マンション無料Wi-Fiが遅くなる原因を詳しく解説し、自分でできる対策方法から、それでも改善しない場合の代替手段まで、具体的な解決策を紹介します。この記事を読めば、今の状況を改善するための最適な選択肢が見つかるはずです。
この記事でわかること:マンション無料Wi-Fiが遅い5つの原因、今すぐ試せる速度改善対策、対策しても改善しない場合の代替手段、個別回線契約の判断基準
マンションの無料Wi-Fiが遅い5つの原因
対策を講じる前に、まずはなぜマンションの無料Wi-Fiが遅くなるのか、その原因を理解しておきましょう。原因がわかれば、効果的な対策が見えてきます。
原因1:回線を全世帯で共有しているから
マンションの無料Wi-Fiが遅くなる最大の原因は、1本のインターネット回線を建物全体で共有していることにあります。
一般的なマンションのインターネット無料サービスでは、建物に引き込まれた1本の回線(多くの場合、最大1Gbps程度)を、全世帯で分け合って使っています。例えば、50世帯のマンションで1Gbpsの回線を共有している場合、単純計算では1世帯あたり20Mbps程度の帯域しか確保できません。実際には、同時に使う世帯数や使用量によって変動しますが、多くの住人がインターネットを使う夜間(19時〜23時頃)や休日は、極端に速度が低下することがあります。
これは「ベストエフォート型」と呼ばれる仕組みで、回線の混雑状況によって速度が変動します。戸建てで光回線を個別契約する場合と比べて、マンションの共有回線は混雑の影響を受けやすい構造になっています。

夜になると急に遅くなるのは、他の住人も同じ時間帯にネットを使っているからです。特に動画配信サービスの利用が増える時間帯は、回線が混雑しやすくなります
原因2:建物内の配線方式が古い・遅い
マンションに光回線が引き込まれていても、各部屋までの配線方式によって、実際に使える速度が大きく変わります。
マンションの配線方式には主に3種類あります。
「光配線方式」は、各部屋まで光ファイバーケーブルで接続する方式です。最も高速で、理論上は最大1Gbps〜10Gbpsの速度に対応できます。ただし、設備投資が必要なため、すべてのマンションに導入されているわけではありません。
「LAN配線方式」は、共用部から各部屋までLANケーブルで接続する方式です。LANケーブルの規格によりますが、最大100Mbps〜1Gbps程度の速度に対応しています。古い建物では100Mbpsに制限されていることも多いです。
「VDSL方式」は、共用部から各部屋まで電話回線(メタルケーブル)を利用する方式です。最大速度は100Mbps程度に制限されます。築年数の古いマンションに多く見られ、光回線の恩恵を十分に受けられない場合があります。
特にVDSL方式のマンションでは、建物に引き込まれた光回線が高速であっても、各部屋への接続部分がボトルネックとなり、速度が制限されてしまいます。
| 配線方式 | 最大速度 | 特徴 |
|---|---|---|
| 光配線方式 | 1Gbps〜10Gbps | 各部屋まで光ファイバー。最も高速 |
| LAN配線方式 | 100Mbps〜1Gbps | LANケーブルで接続。規格による |
| VDSL方式 | 最大100Mbps | 電話回線を利用。築古マンションに多い |
原因3:Wi-Fiルーターの性能や設置場所が悪い
マンションから提供されているWi-Fiルーター(アクセスポイント)の性能が低い、または設置場所が適切でないことも、速度低下の原因になります。
無料Wi-Fiで使われるルーターは、コスト削減のために比較的安価なモデルが採用されていることがあります。古い規格(Wi-Fi 4/5)にしか対応していない場合や、同時接続台数に限りがある場合は、十分な速度が出ないことがあります。
また、ルーターが部屋の端に設置されていたり、家具や家電の陰に隠れていたりすると、Wi-Fi電波が届きにくくなります。特に壁や床を隔てた場所、電子レンジの近くなどは、電波が弱くなりやすいポイントです。
部屋に備え付けのルーターではなく、共用廊下やMDF室(配線盤のある部屋)にルーターが設置されているマンションもあります。この場合、部屋まで電波が届きにくく、速度低下や接続切れが起こりやすくなります。
原因4:接続している端末が多すぎる
Wi-Fiに接続している端末(スマートフォン、パソコン、タブレット、スマートスピーカー、IoT機器など)が多すぎると、速度が低下することがあります。
ルーターには同時接続台数の上限があり、接続台数が増えるほど1台あたりの通信速度が低下します。また、バックグラウンドで動作しているアプリやサービス(自動アップデート、クラウド同期など)が帯域を消費していることもあります。
家族で複数の端末を使っている場合は、知らないうちに接続台数が増えていることがあります。使っていない端末のWi-Fi接続を切る、または不要なアプリのバックグラウンド通信を制限することで、改善する可能性があります。
原因5:Wi-Fiの電波干渉が起きている
マンションは多くの世帯が密集しているため、近隣住戸のWi-Fi電波と干渉しやすい環境です。
Wi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯の電波を使用しますが、特に2.4GHz帯は電子レンジやBluetooth機器と同じ周波数帯を使うため、干渉が起こりやすくなっています。また、同じ周波数帯のWi-Fiが近くに多数あると、互いに干渉して速度が低下します。
マンションでは隣室や上下階のWi-Fi電波が飛び交っているため、電波の「混雑」が発生しやすく、これも速度低下の一因となっています。
今すぐ試せる!マンション無料Wi-Fiの速度改善対策
原因がわかったところで、具体的な対策を見ていきましょう。まずは費用をかけずに、または少額で試せる対策から紹介します。
対策1:Wi-Fiルーターの設置場所を見直す
ルーターの設置場所を変えるだけで、Wi-Fiの速度や安定性が改善することがあります。以下のポイントを意識して、最適な場所を見つけましょう。
- 部屋の中央付近に設置する(電波が均等に広がる)
- 床に直置きせず、棚の上など高い位置に設置する(電波は上から下に広がりやすい)
- 壁や家具からできるだけ離す(障害物による電波減衰を防ぐ)
- 窓際は避ける(電波が外に逃げやすい)
- 電子レンジの近く(電波干渉が起きる)
- 金属製の棚やラックの中(電波を遮断する)
- 水槽やテレビの裏(電波が減衰する)
- クローゼットや押し入れの中(電波が届きにくい)
マンション備え付けのルーターの場合、設置場所が固定されていて動かせないこともあります。その場合は、自分で購入したWi-Fiルーターを追加で設置する方法もあります(後述)。
対策2:5GHz帯のWi-Fiに接続する
Wi-Fiルーターが2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応している場合は、5GHz帯のネットワークに接続してみましょう。
2.4GHz帯は電波の到達距離が長いメリットがありますが、電子レンジやBluetooth機器と干渉しやすく、マンションでは近隣のWi-Fiとも干渉が起きやすいデメリットがあります。
5GHz帯は電波の到達距離は2.4GHz帯より短いものの、干渉を受けにくく、通信速度も高速です。ルーターに近い場所で使う場合は、5GHz帯の方が快適に通信できることが多いです。
Wi-Fiのネットワーク名(SSID)に「5G」「5GHz」「A」などの文字が含まれているものが5GHz帯のネットワークです。ルーター本体のラベルや取扱説明書で確認できます。
2.4GHz帯:電波が遠くまで届く、障害物に強い、干渉を受けやすい、速度は遅め
5GHz帯:電波の到達距離は短い、干渉を受けにくい、速度が速い、ルーター近くでの使用向き
対策3:Wi-Fiチャンネルを変更する
Wi-Fiの「チャンネル」を変更することで、近隣のWi-Fiとの干渉を軽減できる場合があります。
Wi-Fiの電波は複数の「チャンネル」に分かれており、同じチャンネルを使うWi-Fiが近くにあると、互いに干渉して速度が低下します。チャンネルを変更して、空いているチャンネルを使うことで改善する可能性があります。
チャンネルの変更方法は、ルーターの設定画面(管理画面)にアクセスして行います。設定画面へのアクセス方法はルーターの機種によって異なりますが、一般的にはブラウザで「192.168.1.1」や「192.168.0.1」などのアドレスを入力するとアクセスできます。詳細はルーターの取扱説明書を確認してください。
どのチャンネルが空いているかを確認するには、スマートフォンのWi-Fi分析アプリ(「WiFi Analyzer」など)を使うと便利です。混雑の少ないチャンネルを選んで設定しましょう。
対策4:有線LAN接続を使う
可能であれば、Wi-FiではなくLANケーブルで直接接続することで、速度と安定性が大幅に向上します。
Wi-Fiは電波で通信するため、障害物や干渉の影響を受けやすいですが、有線LAN接続は物理的なケーブルで接続するため、安定した高速通信が可能です。
パソコンやゲーム機など、LANポートがある機器は有線接続を検討してみてください。特にオンラインゲームやビデオ会議など、安定した通信が求められる用途には有線接続が適しています。
部屋にLANポート(壁のLAN差込口)がある場合は、そこからLANケーブルで直接接続できます。Wi-Fiルーターを経由する場合は、ルーターのLANポートからケーブルを接続します。
LANケーブルを購入する際は、カテゴリ(Cat)に注意しましょう。Cat5eで最大1Gbps、Cat6で最大10Gbpsに対応しています。一般的な用途にはCat5e以上で十分です。
対策5:接続端末を整理する
Wi-Fiに接続している端末を見直し、不要な接続を解除することで、速度が改善する場合があります。
ルーターの設定画面で接続中の端末一覧を確認できます。家族の端末、古いスマホ、IoT機器など、意外と多くの端末が接続されていることがあります。
使用していない端末はWi-Fi接続を切る、または「ネットワークを削除」して自動接続しないように設定します。
スマートフォンやパソコンの設定で、バックグラウンドでの自動アップデートやクラウド同期を制限することで、帯域の消費を抑えられます。
対策6:ルーター・端末を再起動する
ルーターや接続端末を再起動するだけで、一時的な不具合が解消し、速度が改善することがあります。
ルーターは長時間稼働し続けると、メモリにゴミデータが蓄積したり、一時的なエラーが発生したりすることがあります。定期的に再起動することで、これらの問題がリセットされます。
再起動の方法は、ルーターの電源を切り、30秒〜1分程度待ってから再度電源を入れるだけです。スマートフォンやパソコンなどの端末も同様に再起動してみてください。
一時的な改善にとどまる場合が多いですが、試す価値のある手軽な対策です。速度が頻繁に低下する場合は、週に1回程度ルーターを再起動する習慣をつけると良いでしょう。
対策7:利用時間帯を変える
回線の混雑が原因で遅い場合、利用時間帯を変えることで快適に使える可能性があります。
マンションの無料Wi-Fiは、夜間(19時〜23時頃)や休日に混雑しやすい傾向があります。多くの住人が動画視聴やオンラインゲームを楽しむ時間帯だからです。
逆に、平日の日中や早朝、深夜帯は比較的空いていることが多いです。大容量のダウンロードやアップデートは、混雑時間帯を避けて行うことで、より快適に完了できます。
ただし、在宅ワークなど時間を選べない用途では、この対策は現実的ではないかもしれません。その場合は、後述する代替手段を検討してください。
もう少し費用をかけて改善する対策
無料でできる対策を試しても改善しない場合は、多少の費用をかけて環境を改善する方法もあります。
対策8:自分でWi-Fiルーターを購入・設置する
マンション備え付けのルーターが古い、または性能が低い場合は、自分で高性能なWi-Fiルーターを購入して使うことで、改善できる可能性があります。
部屋にLANポート(壁の差込口)がある場合は、そこに自分で購入したルーターを接続できます。LANポートがない場合でも、備え付けルーターに「ブリッジモード」や「アクセスポイントモード」で追加のルーターを接続できる場合があります。
購入する際は、Wi-Fi 6(802.11ax)以上に対応したルーターがおすすめです。複数デバイスの同時接続に強く、より安定した高速通信が期待できます。価格帯は5,000円〜15,000円程度のものが一般的です。
自分でルーターを設置する場合、マンションのインターネット設備との相性や、設定方法について確認が必要です。不明点がある場合は、管理会社やルーターのメーカーサポートに相談してください
対策9:Wi-Fi中継器やメッシュWi-Fiを導入する
ルーターから離れた場所でWi-Fiの電波が弱い場合は、「Wi-Fi中継器」や「メッシュWi-Fi」を導入することで改善できます。
Wi-Fi中継器は、ルーターの電波を受信して増幅し、電波の届く範囲を広げる機器です。コンセントに挿すだけで使えるコンパクトなタイプが多く、価格も3,000円〜8,000円程度と比較的安価です。
メッシュWi-Fiは、複数の機器(親機と子機)が連携して、家中に均一なWi-Fi環境を構築するシステムです。中継器よりも接続が安定しやすく、部屋を移動しても自動的に最適なアクセスポイントに切り替わります。価格は15,000円〜30,000円程度が目安です。
ただし、中継器やメッシュWi-Fiを導入しても、元の回線速度やルーターの性能が低い場合は、大幅な改善は期待できません。回線そのものがボトルネックになっている場合は、後述する代替手段を検討する方が効果的です。
| 対策 | 価格目安 | 効果が期待できるケース |
|---|---|---|
| Wi-Fiルーター購入 | 5,000〜15,000円 | 備え付けルーターが古い・性能が低い場合 |
| Wi-Fi中継器 | 3,000〜8,000円 | 特定の部屋で電波が弱い場合 |
| メッシュWi-Fi | 15,000〜30,000円 | 広い部屋や複数の部屋で使いたい場合 |
対策しても改善しない場合の代替手段
ここまで紹介した対策を試しても改善しない場合、マンション無料Wi-Fiの根本的な問題(回線容量、配線方式など)が原因である可能性が高いです。その場合は、以下の代替手段を検討してください。
代替手段1:ホームルーター(置くだけWi-Fi)を契約する
ホームルーターは、工事不要で自宅にWi-Fi環境を構築できるサービスです。携帯電話の回線(4G LTE/5G)を利用するため、マンションの共有回線とは別の通信経路を確保できます。
ホームルーターのメリットは、工事不要でコンセントに挿すだけで使い始められること、マンションの回線状況に左右されないこと、申し込みから数日で届き、すぐに利用開始できることです。
デメリットとしては、月額料金が4,000〜5,500円程度かかること、電波状況によっては速度が不安定になること、端末代金がかかる場合があること(実質無料キャンペーンもあり)が挙げられます。
主なサービスとしては、ドコモ home 5G、ソフトバンクエアー、WiMAX +5G、楽天モバイルのRakuten Turboなどがあります。5G対応エリアであれば、光回線に近い速度が期待できます。



マンションの無料Wi-Fiとホームルーターを併用する方法もあります。普段は無料Wi-Fiを使い、重要なビデオ会議や大容量ダウンロード時だけホームルーターを使うという使い分けも可能です
代替手段2:個別に光回線を契約する
最も確実な解決策は、マンション備え付けのサービスとは別に、個別で光回線を契約することです。自分専用の回線を持つことで、他の住人の利用状況に影響されず、安定した高速通信が可能になります。
マンションで個別に光回線を契約する方法は、主に2つあります。
1つ目は、マンション対応の光回線(マンションタイプ)を契約する方法です。建物にすでに導入されている光回線設備を使うため、工事も比較的簡単です。ドコモ光、ソフトバンク光、auひかりなどのマンションタイプが代表的です。月額料金は3,500〜5,000円程度です。
2つ目は、戸建てタイプの光回線を個別に引き込む方法です。自分の部屋に直接光ファイバーを引き込むため、高速かつ安定した通信が期待できます。ただし、大家さんや管理組合の許可が必要で、工事費用も高くなる傾向があります。NURO光やauひかりのホームタイプなどが対応している場合があります。
マンションによっては、すでに特定の光回線事業者と一括契約しており、別の回線を引き込めない場合もあります。まずは管理会社に確認し、個別契約が可能かどうかを調べてみてください。
メリット:
・他の住人と回線を共有しないため、速度が安定
・高速プラン(10Gbpsなど)を選べる場合がある
・スマホセット割引でスマホ料金が安くなる場合がある
デメリット:
・月額料金がかかる(3,500〜6,500円程度)
・開通工事が必要(2週間〜2ヶ月程度)
・マンションによっては契約できない場合がある
代替手段3:ポケット型Wi-Fi(モバイルルーター)を契約する
外出先でもインターネットを使いたい方には、ポケット型Wi-Fi(モバイルルーター)も選択肢になります。
ポケット型Wi-Fiは持ち運びができる小型ルーターで、自宅でも外出先でもWi-Fi接続が可能です。月額料金は3,000〜5,000円程度と比較的リーズナブルですが、データ容量に制限があるプランが多い点に注意が必要です。
自宅メインで使うのであれば、ホームルーターの方が電波の安定性や同時接続台数の面で有利です。ポケット型Wi-Fiは、外出先でも使いたい方や、一時的なネット環境が必要な方に向いています。
代替手段4:スマホのテザリングで代用する
スマートフォンの「テザリング」機能を使って、一時的にパソコンなどをインターネットに接続する方法もあります。
テザリングは、スマートフォンをWi-Fiルーター代わりに使う機能です。スマートフォンの通信回線を使うため、追加の契約は不要ですが、スマートフォンのデータ容量を消費します。
大容量プランや無制限プランを契約している場合は、テザリングで日常的に使うことも可能です。ただし、スマートフォンのバッテリー消費が激しくなること、通信速度がスマートフォンの回線品質に依存することには注意が必要です。
あくまで一時的な代替手段として、または非常時のバックアップとして活用するのが現実的です。
無料Wi-Fiか個別契約か?判断のポイント
マンションの無料Wi-Fiを使い続けるか、個別に回線を契約するか、判断に迷う方も多いでしょう。以下のポイントを参考に、自分に合った選択をしてください。
無料Wi-Fiで十分なケース
- 主な用途がWebサイト閲覧、SNS、メールなど軽い用途
- 動画はスマホで見ることが多い(モバイル回線を使う)
- 混雑時間帯(夜間)にあまり使わない
- 在宅ワークやオンラインゲームはしない
- 多少遅くても我慢できる、費用を抑えたい
個別契約を検討すべきケース
- 在宅ワークでビデオ会議を頻繁に行う
- オンラインゲームを快適にプレイしたい
- 4K動画やストリーミングサービスを頻繁に利用する
- 家族で同時に複数デバイスを使う
- 夜間や休日のピーク時間帯に使うことが多い
- 速度の遅さが仕事や生活に支障をきたしている
まずは速度測定で現状を把握する
個別契約を検討する前に、まずは現在の回線速度を測定して、客観的なデータを把握しておきましょう。
速度測定は、スマートフォンやパソコンのブラウザで「インターネット速度測定」と検索すると、無料で使えるツールが見つかります。「Fast.com」や「Speedtest by Ookla」などが代表的です。
測定する際は、時間帯を変えて複数回測定することをおすすめします。日中と夜間、平日と休日で速度が大きく異なることがあるためです。
Webサイト閲覧・SNS:10〜25Mbps
動画視聴(HD画質):5〜15Mbps
動画視聴(4K画質):25Mbps以上
ビデオ会議:上り・下り各25Mbps以上
オンラインゲーム:50〜100Mbps以上、Ping値20ms以下推奨
測定結果が上記の推奨速度を大きく下回っている場合、特にピーク時間帯に10Mbpsを下回るような場合は、個別契約を検討する価値があります。
管理会社への相談・交渉のポイント
対策を試す前に、まずはマンションの管理会社や管理組合に相談してみることも重要です。場合によっては、建物全体のインターネット環境が改善される可能性があります。
相談で確認・依頼すべきこと
- 現在の回線契約と配線方式の確認 — 回線速度や配線方式(光配線/LAN/VDSL)を教えてもらう
- 回線増強の予定があるか — 入居者からの要望が多ければ、回線の増強や設備更新が検討されることもある
- 個別契約が可能かどうか — 別途光回線を引き込むことができるか確認
- ルーターの設定変更の可否 — 備え付けルーターのチャンネル変更などが可能か確認
マンションのインターネット環境は、入居者からの要望が多ければ改善が検討されることもあります。遠慮せずに現状の問題点を伝えましょう。同じ悩みを持つ住人が複数いれば、管理組合の議題として取り上げられる可能性もあります。
相談時のポイント
相談する際は、具体的なデータを示すと説得力が増します。「遅い」と伝えるだけでなく、「○時頃に測定したら○Mbpsしか出なかった」「ビデオ会議中に○回接続が切れた」など、具体的な状況を伝えましょう。
また、他のサービスへの乗り換えを検討していることを伝えると、管理会社側も対応を検討しやすくなります。ただし、感情的にならず、冷静に事実を伝えることが大切です。
よくある質問(FAQ)
- マンションの無料Wi-Fiはなぜ遅いのですか?
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主な原因は、1本の回線を建物全体で共有していることです。夜間や休日など多くの住人が同時に使う時間帯は、回線が混雑して速度が低下します。また、建物内の配線方式(VDSL方式など)が古い場合や、備え付けのWi-Fiルーターの性能が低い場合も、速度低下の原因になります。
- 費用をかけずにできる対策はありますか?
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いくつかの無料対策があります。Wi-Fiルーターの設置場所を見直す、5GHz帯のWi-Fiに接続する、使っていない端末の接続を解除する、ルーターを再起動する、混雑時間帯を避けて使う、などの方法で改善する可能性があります。まずはこれらを試してみてください。
- 自分でWi-Fiルーターを購入して使えますか?
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部屋にLANポート(壁の差込口)がある場合は、自分で購入したルーターを接続して使えることが多いです。LANポートがない場合でも、備え付けルーターに追加のルーターを接続できる場合があります。ただし、マンションの規約で制限されている場合もあるため、不明な点は管理会社に確認してください。
- ホームルーターと光回線、どちらを契約すべきですか?
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手軽さを重視するならホームルーター、速度と安定性を重視するなら光回線がおすすめです。ホームルーターは工事不要で即日使い始められますが、電波状況によって速度が変動します。光回線は開通まで時間がかかりますが、安定した高速通信が期待できます。在宅ワークやオンラインゲームなど安定性が重要な用途には、光回線が適しています。
- マンションで個別に光回線を契約できますか?
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多くのマンションでは、個別に光回線を契約することが可能です。ただし、建物にすでに特定の回線事業者と一括契約がある場合や、戸建てタイプの回線を引き込むのに大家さんの許可が必要な場合があります。まずは管理会社に確認し、どのような選択肢があるか調べてみてください。
- 無料Wi-Fiと個別契約の回線を併用できますか?
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併用は可能です。普段は無料Wi-Fiを使い、重要なビデオ会議や大容量ダウンロード時だけ個別契約の回線(ホームルーターなど)を使うといった使い分けができます。ただし、2つの回線の料金が発生するため、コストと利便性のバランスを考えて判断してください。
- 管理会社に相談すれば回線が改善されることはありますか?
-
入居者からの要望が多ければ、回線の増強や設備更新が検討されることがあります。遠慮せずに現状の問題点を具体的に伝えてみましょう。速度測定の結果など客観的なデータを示すと、説得力が増します。ただし、すぐに改善されるとは限らないため、並行して個人でできる対策も検討してください。
- 2.4GHz帯と5GHz帯、どちらに接続すべきですか?
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ルーターに近い場所で使う場合は、5GHz帯がおすすめです。5GHz帯は電波干渉を受けにくく、通信速度も高速です。一方、ルーターから離れた場所や、壁を隔てた部屋では、2.4GHz帯の方が電波が届きやすい場合があります。両方試してみて、より快適な方を選んでください。
まとめ|マンション無料Wi-Fiの遅さを解決するために
マンションの無料Wi-Fiが遅い原因は、回線の共有、古い配線方式、ルーターの性能や設置場所、接続端末の多さ、電波干渉など、複数の要因が考えられます。
まずは費用をかけずにできる対策から試してみましょう。ルーターの設置場所を見直す、5GHz帯に接続する、不要な端末の接続を解除する、ルーターを再起動するといった方法で改善する可能性があります。
それでも改善しない場合は、自分でWi-Fiルーターを購入する、Wi-Fi中継器やメッシュWi-Fiを導入するといった方法も検討してください。
根本的な解決を目指すなら、ホームルーターや光回線の個別契約が選択肢になります。費用はかかりますが、マンションの共有回線に左右されない、安定した通信環境を手に入れることができます。
どの方法が最適かは、利用目的や予算、マンションの設備状況によって異なります。この記事を参考に、自分に合った解決策を見つけてください。
マンションのインターネット環境は建物によって異なります。対策を試す前に、管理会社に現状の回線契約や配線方式を確認しておくと、より効果的な対策が見つかりやすくなります









