最終更新:2026年1月31日|次回見直し予定:月次
「NTTのVDSLが終了する」というニュースを見て、同じVDSLを使うauひかりのマンションタイプVも終わってしまうのでは、と不安になっていませんか。結論から言うと、この2つは別の話です。
通信業界10年以上の実務経験をもとに、auひかりタイプVの現状を公式情報で確認しました。本記事の確認時点でも、KDDIが運営するau公式サイトはタイプVを掲載しており、サービスとして継続しています。
この記事では、タイプVが終了するのかどうか、タイプGとの違い、100Mbpsで遅いと感じたときの改善方法、そしてタイプGへ切り替わっているかの確認方法まで解説します。読み終える頃には、自分が今どう動けばいいかが判断できます。
auひかりマンションタイプVとは
auひかりマンションタイプVとは、建物共用部まで引き込んだ光ファイバーを、各部屋までは既設の電話線(VDSL方式)でつなぐauひかりのマンション向けプランです。棟内の複数世帯で光ファイバーを共同利用することで、月額料金を抑えられる仕組みになっています。
au公式サイトの掲載情報では、タイプVの通信速度は上り下りともに最大100Mbps(理論値)である。月額利用料は16契約以上でネットサービスを利用する場合、4,180円(税込)である。この料金は口座振替・クレジットカード割引の適用時のものです。
つまりタイプVは「共用部までは光、部屋までは電話線」という構成のため、100Mbpsという上限があります。この点を押さえておくと、後半の速度の話が理解しやすくなります。
auひかりタイプVは終了したのか
本記事の確認時点で、auひかりタイプVは終了していません。au公式サイトにタイプVの案内ページが現在も掲載されており、新規申し込みも受け付けています。
混同されやすいのが、NTT東日本・NTT西日本が提供するフレッツ光のVDSL方式の終了です。フレッツ光公式の発表によれば、マンションタイプのVDSL方式は2026年1月31日にサービス提供を終了する。これはNTT系のフレッツ光と光コラボ回線の話であり、auひかりとは運営会社もサービスも異なります。
auひかりの場合、公式サイトではタイプVについて「マンション棟内設備導入が完了すると、自動的にマンション タイプG(V契約)に切り替わる」と案内している。つまりauひかりは「終了」ではなく「上位規格への移行」という扱いです。
au公式でタイプV終了の告知はなく、あるのはタイプGへの自動移行だけ
auひかりタイプVとタイプGの違い
タイプVとタイプGの最大の違いは通信速度です。タイプGはG.fastという高速通信規格を採用し、タイプVより速度が大きく向上しています。
au公式サイトの掲載情報では、タイプGには速度の違いで「G契約」と「V契約」の2種類がある。G契約は下り664Mbps/上り166Mbps(理論値)、V契約は下り100Mbps/上り100Mbps(理論値)である。技術規格上、G契約は上り下り合計で最大830Mbpsとされています。
| 項目 | タイプV | タイプG(G契約) |
|---|---|---|
| 下り最大(理論値) | 100Mbps | 664Mbps |
| 上り最大(理論値) | 100Mbps | 166Mbps |
| 通信規格 | VDSL | G.fast |
| 配線 | 電話線 | 電話線 |
※表示価格は税込です。速度は技術規格上の最大値(理論値)で、実使用速度を示すものではありません。出典:au公式サイト(2026年1月31日時点)。
配線はどちらも電話線を使いますが、通信規格がVDSLからG.fastに変わることで速度の上限が引き上げられます。ただしG契約は他社設備との干渉や棟内配線の距離によって、下り最大100Mbps/上り最大100Mbpsとして提供される場合がある点は公式も明記しています。
料金面では、タイプG(G契約)16契約以上でネット+電話を利用する場合、月額はお得プラン4,950円/標準プラン6,160円(いずれも税込)である。タイプVの4,180円と比べると上がりますが、速度は6倍以上になります。
自分の契約タイプを確認する方法
自分がタイプVかタイプGのどちらを契約しているかは、My auで確認できます。月額料金の請求内訳やプラン名で見分けるのが確実です。
- My auにau IDでログインする
- 「インターネット・電話」を選択する
- 「契約内容の確認・変更」でプラン名(タイプV/タイプG)を確認する
プラン名に「タイプG」と表示されていれば、すでに移行済みです。その中でも「V契約」となっている場合は速度上限が100Mbpsのままなので、後述するG契約への変更が速度改善の鍵になります。
タイプVが遅い場合の改善方法
タイプV(または タイプGのV契約)で速度に不満がある場合、最も効果が大きいのはタイプG(G契約)への変更です。ただし変更にはG.fast対応の機器が必要になります。
参考として、みんそく(みんなのネット回線速度)のデータでは、auひかり集合住宅の有線接続の平均下り速度は約627Mbpsである(直近3ヶ月・測定件数1,072件)。これはタイプG(G契約)利用者を含む数値で、100Mbps上限のタイプVとは大きな差があります。
機器の変更以外で今すぐ試せる改善策としては、次のような基本的な見直しが挙げられます。
- Wi-Fiルーターを再起動し、置き場所を家の中央・高い位置に変える
- 2.4GHz帯ではなく5GHz帯に接続する
- 混雑する夜間を避けて速度を測り直し、回線とWi-Fiのどちらが原因か切り分ける
ただし、これらはあくまでWi-Fi環境の最適化です。回線そのものの上限が100Mbpsである以上、根本的に速くしたいならタイプG(G契約)への変更を検討する必要があります。マンションのネットが遅い原因を詳しく知りたい方は、マンションのネットが遅い原因はVDSLなのかもあわせて確認してください。
タイプVの100Mbpsに不満がある方は、まず自分のマンションがG.fast対応か、公式の提供状況だけ確認しておくと動きやすくなります。
提供状況を確認するタイプGへの切り替えを確認する方法
タイプVからタイプGへの移行は、マンション棟内設備の導入が完了したタイミングで自動的に行われます。タイプG(V契約)に切り替わった後、G.fastの速度(G契約)を使うには自分での申し込み手続きが必要です。
au公式の案内によると、タイプG(V契約)のお客さまはタイプG(G契約)への申し込みが可能である。手続きはMy auから「速度変更」で行えますが、G.fast対応機器を持っていない場合は機器の入れ替えが伴います。
変更時の注意点として、料金プランの契約解除料に触れておきます。タイプV(お得プランA)の契約解除料は2,290円(税込)、タイプG(G契約)のお得プランの契約解除料は2,730円(税込)である。プラン変更のタイミングによっては解除料が発生する場合があるため、更新月を確認しておくと安心です。
乗り換えた方がよいケース
タイプGへの変更で解決する人が多い一方で、別の回線への乗り換えを検討した方がよいケースもあります。判断の目安を整理します。
- マンションがG.fast(タイプG)に対応している
- auやUQ mobileのスマホセット割を使っている
- 100Mbps超の速度で十分だと感じる
- マンションがタイプVのままでG.fast非対応
- 1Gbps以上の高速回線を使いたい
- 他社のセット割対象キャリアを使っている
マンションがG.fastに対応しておらずタイプVのままの場合、auひかり内で速度を上げる手段が限られます。この場合は他社の光回線を含めて比較する価値があります。判断に迷うときは、まず今の契約と提供状況を確認したうえで、継続と乗り換えの両方の条件を並べて考えるのが失敗しにくい進め方です。
継続を検討するなら公式条件の確認から
auひかりを継続する場合、キャッシュバックや提供状況などの条件はプロバイダによって変わります。GMOインターネットグループが運営するGMOとくとくBBのauひかりは、提供状況やマンションプランの条件を公式サイトで確認できます。
GMOとくとくBB auひかりの公式サイトで、提供状況とマンションプランの最新条件を確認できます。
料金確認だけでは契約になりません。
※料金・キャンペーン内容は2026年1月31日時点のものです。
よくある質問(FAQ)
- auひかりタイプVは終了しますか?
-
本記事の確認時点で、au公式サイトにタイプVの終了告知はありません。棟内設備の導入が完了すると、自動的にタイプG(V契約)へ切り替わる案内がされています。NTT系フレッツ光のVDSL終了とは別の話です。
- auひかりのVDSLはNTTのVDSL終了と同じですか?
-
いいえ、別サービスです。フレッツ光のVDSL方式は2026年1月31日に提供終了と発表されていますが、これはNTT東西と光コラボの話です。auひかりはKDDIのサービスで、この終了とは直接関係ありません。
- タイプVとタイプGはどちらが速いですか?
-
タイプGです。タイプVは上り下り最大100Mbps(理論値)ですが、タイプG(G契約)は下り664Mbps/上り166Mbps(理論値)で、G.fast規格により速度が大きく向上します。
- タイプVからタイプGへの変更に工事は必要ですか?
-
タイプG(G契約)を利用するにはG.fast対応の機器が必要です。対応機器を持っていない場合は機器の入れ替えが伴います。詳しい手続きと費用は公式サイトで確認してください。
- 自分の契約がタイプVかタイプGか分かりません。どこで確認できますか?
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My auにログインし、「インターネット・電話」から「契約内容の確認・変更」を開くとプラン名を確認できます。プラン変更やプランの詳細は公式サイトでご確認ください。
- タイプGに変更すると料金は上がりますか?
-
上がる場合があります。タイプV(16契約以上)は月額4,180円ですが、タイプG(G契約)16契約以上でネット+電話を利用する場合はお得プランで月額4,950円(いずれも税込)です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
- auひかりタイプVは終了しておらず、au公式でも継続掲載されている
- NTT系フレッツ光のVDSL終了(2026年1月31日)とは別サービスの話
- 棟内設備の導入完了で自動的にタイプG(V契約)へ移行する
- 速度を上げるにはタイプG(G契約)への変更が必要で、G.fast対応機器がいる
- G.fast非対応のままなら、他社光回線への乗り換えも比較対象になる
まとめ
auひかりタイプVは終了していません。ニュースで話題になっているのはNTT系フレッツ光のVDSL終了であり、auひかりとは別の話です。auひかりでは棟内設備の導入が完了すると、タイプVは自動的にタイプG(V契約)へ切り替わります。
100Mbpsで遅いと感じるなら、まずMy auで自分の契約タイプを確認し、タイプG(G契約)への変更が可能かをチェックするのが第一歩です。マンションがG.fast非対応でタイプVのままなら、他社回線との比較も選択肢に入れて判断しましょう。
関連する情報は、auひかりは工事不要で使えるのか、auひかりに通信制限はあるのか、GMOとくとくBB auひかりの評判もあわせて確認すると、契約判断の材料がそろいます。

