「光回線を乗り換えたいけれど、今の固定電話番号は変えたくない」という場合、最も大切なのは“引き継げるはず”と自己判断して旧回線を先に解約しないことです。
2025年1月14日から固定電話の「双方向番号ポータビリティ」が始まり、以前より番号を維持できる範囲は広がりました。ただし、すべての番号を、すべての電話サービスへ必ず引き継げる制度ではありません。提供エリア・移行先事業者・番号の種類・技術条件によって不可となる場合があります。
この記事では、番号を残すための手順を「新しい事業者へ可否確認 → 新回線・電話を手配 → 番号移行完了を確認」の3段階に絞って解説します。
最終確認:2026年9月5日。NTT東日本・NTT西日本の双方向番号ポータビリティ案内、GMOとくとくBB光の電話番号引継ぎFAQ等を確認して反映しています。
今の状況に近いものから確認
番号の「出どころ」だけで断定せず、最終可否は乗り換え先へ番号を伝えて確認します。
NTT東西も、サービス提供エリアや技術的制約によって番号ポータビリティできない場合があると案内しています。 番号を失いたくない場合は、旧電話・旧回線を解約する前に、新しい電話サービス側で可否を確認してください。
結論|番号を残す手順は「可否確認 → 新回線手配 → 移行完了確認」
番号を残す3ステップ
- STEP1 乗り換え先へ番号移行の可否を確認。電話番号、現在の電話サービス名、現在住所、引っ越し有無を伝える。
- STEP2 新回線・新しい電話サービスを先に申し込む。旧回線・旧電話は自己判断で先に解約しない。
- STEP3 同じ番号で発着信できることを確認。その後、旧サービスが自動解約か、別途解約が必要かを確認する。
これがこの記事で最も重要な部分です。光コラボ同士、独自回線、NTT加入電話、引っ越しなどで細かな手続きは変わっても、「旧サービスを先に消さない」という順番は共通です。
- 現在使っている固定電話番号
- 現在の電話サービス名(分からなければ請求元・回線名)
- 現在の利用住所
- 引っ越しを伴う場合は新住所
番号の発番元が分からなくても、まずは現在契約中の事業者と乗り換え先に確認すれば進められます。
2025年1月から何が変わった?双方向番号ポータビリティ

NTT東日本・NTT西日本を含む固定電話サービス提供事業者18社は、2025年1月14日から双方向番号ポータビリティの受付を開始しました。
対象の中心は、市外局番から始まる0AB-J形式の固定電話番号です。従来はNTT加入電話等で使っていた番号から他社へ移す「片方向」が中心でしたが、制度開始後は、NTTひかり電話や参加事業者の固定電話・IP電話サービスで新規発番された0AB-J番号でも、対応する事業者間で番号を維持できる範囲が広がりました。
NTT東日本:双方向番号ポータビリティの開始 / NTT西日本:双方向番号ポータビリティの開始
NTT東西は、提供エリアが異なる場合、技術的制約がある場合などは移行できないと明記しています。 また、ひかり電話や他社サービスで新規発番された番号をNTT加入電話・INSネットへ戻すことはできません。
電話番号の種類は「見た目」だけでは判定できない
旧記事では「0X-XXXX-XXXX形式ならNTT加入電話由来の可能性が高い」としていましたが、電話番号の見た目だけでは発番元を判定できません。ひかり電話等で新規発番された0AB-J番号も、市外局番から始まる通常の固定電話番号です。
番号の種類を確認する方法
- 昔から同じ番号NTT加入電話由来の可能性はありますが、記憶だけで確定せず契約先へ確認。
- 光回線契約時に取得ひかり電話・他社IP電話等で新規発番された0AB-J番号の可能性。
- 050番号18社の双方向番号ポータビリティで対象とされる0AB-J番号とは別。現在の050サービスと移行先へ個別確認。
- 不明現在の電話サービス窓口に「この番号の発番・番号ポータビリティ条件を確認したい」と問い合わせる。
最終判断は番号の「由来」だけでなく、その番号を移行先サービスが受け入れられるかです。たとえばGMOとくとくBB光の現行FAQでも、継続できるケースと継続できないケースを分けて案内しています。
ケース別|光回線を変えるときの安全な手続き順
ケース1:光コラボ → 光コラボ
ドコモ光、ソフトバンク光、ぷらら光、BIGLOBE光など光コラボ間では、通常「事業者変更」を使います。電話番号を継続できるケースは多いですが、電話サービス・オプションまで完全に同じ条件で自動継承されるとは限りません。
- 現在の光コラボで事業者変更承諾番号を取得
- 新しい光コラボへ「今の電話番号を継続したい」と伝えて申し込む
- 切替日・電話番号移行日を確認
- 同じ番号で発着信を確認してから旧機器返却等を進める
事業者変更と転用の違いは「光コラボの転用・事業者変更・新規工事の違い」で確認できます。
ケース2:フレッツ光 → 光コラボ
フレッツ光から光コラボへは通常「転用」です。転用承諾番号を取得し、乗り換え先へ電話番号継続希望を伝えます。フレッツ光側の電話オプションの中には、移行先で同じ名称・同じ条件では利用できないものもあるため、番号だけでなく必要な付加サービスも確認してください。
ケース3:独自回線・他社固定電話 ↔ NTT系光回線
auひかり、NURO光、電力系回線、その他固定電話サービスなどが絡む場合は、光コラボの「事業者変更」ではなく、新回線の開通と番号ポータビリティを別に調整することがあります。
2025年の双方向番号ポータビリティで以前より選択肢は広がりましたが、事業者ごとの受入条件は同じではありません。「独自回線で発番した番号だから必ず不可」「双方向化したから必ず可」のどちらも避け、候補サービスへ電話番号を伝えて可否を確認します。
引っ越しも同時にする場合|同一番号区画でも最終確認が必要

2025年1月の制度変更で、NTT加入電話・INSネットから移転にあわせてひかり電話や他社固定電話サービスへ変更する場合、同じ番号を維持できる範囲は従来より広がりました。
NTT東西は、条件を満たす場合、従来の「NTT収容局エリア内」から「同一番号区画内」へ移転可能範囲が拡大したと案内しています。ただし、同一番号区画内でも技術的制約等で維持できない場合があります。
- 現在の固定電話番号
- 現在の住所
- 新住所
- 現在の電話サービス名
- 新住所で利用したい電話サービス
「市外局番が同じから大丈夫」ではなく、新旧住所を候補事業者へ伝えて確認してください。
番号引継ぎの費用|同番移行費だけで総額を決めない

番号ポータビリティの費用は移行先・工事内容によって異なります。「番号移行は必ず数千円だけ」とは限りません。新しい光回線の工事、電話サービスの基本工事、交換機工事、加入電話の休止等が同時に発生する場合があります。
費用確認で分ける項目
- 同番移行GMOとくとくBB光の現行FAQでは、番号引継ぎ時の同番移行工事費2,200円(税込)を案内。
- 電話工事基本工事・交換機等工事・付加サービス工事が別に発生する場合あり。
- 回線工事新規回線、移転、品目変更等を伴う場合は別途工事費を確認。
- 旧サービス解約金、工事費残債、加入電話の休止費用、機器返却等を確認。
NTT東西も、番号ポータビリティの初期費用は移行先事業者によって異なるため、移行先へ確認するよう案内しています。料金記事の固定額だけで判断せず、申込前の見積もりで確認してください。
先に解約すると番号を失う可能性がある|最重要のNG行動
番号ポータビリティが完了する前に旧電話サービスを解約すると、番号が廃止され、同じ番号へ戻せない場合があります。
現在の事業者によって、番号移行が完了すると旧電話が自動解約されるケースと、別途解約手続きが必要なケースがあります。新事業者側で番号移行完了を確認してから、旧事業者の解約要否を確認してください。
回線全体の解約前チェックは「光回線を解約する前に確認すべき項目」も参考になります。
電話加入権を持っている場合|利用休止は最長10年

NTT加入電話の電話加入権を残したい場合は「利用休止」という扱いがあります。NTT東西の現在の案内では、利用休止は5年単位で扱われ、最長10年間です。何も手続きしないまま10年経過すると契約が解除されたものとして扱われます。
INSネット利用中|2028年12月31日にサービス終了予定
NTT東日本・西日本のINSネットは、新規・移転等の申込受付を2024年8月31日に終了しており、2028年12月31日にサービス提供終了予定です。
INSネット利用者は、番号だけでなくFAX・警備・決済端末・PBX等の利用有無も含めて移行先を確認してください。番号ポータビリティだけ確認して設備移行を決めると、電話以外の機器が使えなくなる可能性があります。
詳しくは「加入電話・INSネットから光回線へ移行する手順」で確認してください。
乗り換え先がまだ決まっていない場合だけ、回線候補を比較する
すでにドコモ光・ソフトバンク光・BIGLOBE光など乗り換え先を決めている人は、ランキングへ戻る必要はありません。その候補事業者へ今の電話番号を伝えて、引継ぎ可否を確認するのが最短です。
まだ乗り換え先が決まっておらず、現在もNTT系の光コラボを使っている場合は、まず光コラボ間の事業者変更で済む候補から確認すると、回線設備を大きく変えずに移行しやすくなります。
GMOとくとくBB光への事業者変更手順では、承諾番号・工事・費用の確認方法をまとめています。 先に「電話番号を継続できるか」を確認してから申込へ進んでください。
GMOとくとくBB光への事業者変更手順を確認する一方、独自回線を含めて比較したい場合は、先に候補を絞ったうえで各社へ番号ポータビリティ可否を確認してください。番号維持を最優先するなら、料金ランキングより「今の番号を受け入れられるか」を先に確認します。
申込前チェックリスト
- 現在の固定電話番号をメモした
- 現在の電話サービス名・請求元を確認した
- 乗り換え先へ番号継続可否を確認した
- 引っ越しがある場合、新住所でも同番利用できるか確認した
- 固定電話・旧回線をまだ先に解約していない
- 同番移行・電話工事・回線工事の費用を確認した
- 移行後、同じ番号で発着信できることを確認してから旧サービスの解約要否を確認する
光回線乗り換え時の電話番号引継ぎFAQ
- 固定電話番号は光回線を乗り換えても必ずそのまま使えますか?
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必ずではありません。2025年1月の双方向番号ポータビリティで対応範囲は広がりましたが、提供エリア・移行先事業者・技術条件等によって引継ぎできない場合があります。旧回線を解約する前に乗り換え先へ確認してください。
- 電話番号を見ればNTT加入電話由来か分かりますか?
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番号の見た目だけでは確定できません。ひかり電話等で新規発番された0AB-J番号も通常の市外局番から始まります。現在の契約先へ確認するのが確実です。
- 2025年の双方向番号ポータビリティで何が変わりましたか?
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NTTひかり電話や参加事業者の固定電話・IP電話サービスで新規発番された0AB-J番号でも、対応する事業者間で番号を維持できる範囲が広がりました。ただし全事業者・全番号で利用できるわけではありません。
- 050番号も双方向番号ポータビリティの対象ですか?
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18社の双方向番号ポータビリティで対象として公表されたのは0AB-Jの固定電話番号です。050番号はこの制度とは別なので、現在の050サービスと移行先へ継続可否を個別に確認してください。
- 引っ越し先でも同じ番号を使えますか?
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条件を満たせば可能ですが、同一番号区画でも技術的制約等で不可になる場合があります。新旧住所と電話番号を乗り換え先へ伝えて確認してください。
- 番号移行前に旧回線を解約しても大丈夫ですか?
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避けてください。番号移行完了前に旧電話サービスを解約すると番号が廃止される可能性があります。先に乗り換え先へ番号移行を申し込み、完了確認後に旧サービスの解約要否を確認します。
- 番号引継ぎにはいくらかかりますか?
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移行先・工事内容によって異なります。GMOとくとくBB光の現行FAQでは同番移行工事費2,200円(税込)ですが、回線工事・基本工事・交換機工事・旧電話の休止費用等が別途発生する場合があります。
- 電話加入権を利用休止すれば同じ番号を後で戻せますか?
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同じ番号に戻れるとは限りません。利用休止は電話加入権を保持する制度で、番号維持とは分けて考える必要があります。NTT東西の現在の案内では利用休止は最長10年間です。
まとめ|「引き継げるか確認」してから新回線を手配する
確認 → 手配 → 完了確認

