MENU

カスペルスキーは危険?米国禁止の真相と安全に使える代替ソフト5選

カスペルスキーは危険?米国禁止の真相と安全に使える代替ソフト5選

「カスペルスキーって米国で禁止されたらしいけど、日本で使い続けて大丈夫?」「ロシア製のセキュリティソフトに個人情報を預けるのは不安…」こうした疑問を抱えていませんか。

2024年6月、米国商務省がカスペルスキー製品の販売・配布を全面禁止する決定を下したニュースは、日本のユーザーにも大きな衝撃を与えました。NTTグループも2022年にカスペルスキーとの取引停止を発表しており、「このまま使い続けていいのか」と悩む方が増えています。

この記事では、カスペルスキーの安全性について米国禁止の経緯、第三者機関のテスト結果、ロシアとの関係性をファクトベースで整理し、「使い続けるべきか・乗り換えるべきか」の判断基準を提示します。さらに、乗り換え先として信頼できる代替セキュリティソフト5選を比較表付きでご紹介します。

この記事の結論
カスペルスキーのウイルス検出性能自体は業界トップクラスで、セキュリティソフトとしての品質に問題はありません。ただし、ロシア企業であることに起因する地政学的リスクは存在し、仕事用PCや機密情報を扱う端末では乗り換えを検討する価値があります。個人利用で政治的リスクを許容できる方はそのまま使い続けても問題なく、不安な方はESETやノートンなど実績ある代替ソフトへの移行をおすすめします。

結論を先にお伝えすると、カスペルスキーは「セキュリティソフトとしての性能は優秀だが、地政学的リスクをどう評価するかは人による」というのが専門家としての見解です。記事の後半では、あなたの状況に合わせた最適な選択肢をお伝えします。

目次

カスペルスキーとは?基本情報と世界的な評価

このセクションの要点
カスペルスキーは1997年創業のロシア発セキュリティ企業。ウイルス検出率は99.96%以上と業界最高水準で、AV-TESTやAV-Comparativesなど第三者機関のテストで毎年トップクラスの成績を収めています。

カスペルスキー(Kaspersky)は、1997年にユージン・カスペルスキー氏がロシアのモスクワで設立したサイバーセキュリティ企業です。世界200か国以上で事業を展開し、10億台以上のデバイスを保護しているとされます。持株会社は英国に登記されており、グローバル企業としての体制を整えています。

カスペルスキーの基本情報

・設立:1997年(ロシア・モスクワ)
・持株会社の登記地:英国
・主な製品:カスペルスキー スタンダード / プラス / プレミアム
・対応OS:Windows、macOS、Android、iOS
・利用者数:世界で10億台以上のデバイスを保護
・日本法人:カスペルスキー株式会社(東京都千代田区)

セキュリティソフトとしての品質を語る上で欠かせないのが、独立系第三者機関によるテスト結果です。カスペルスキーは、AV-Comparatives(オーストリア)とAV-TEST(ドイツ)という2大評価機関のテストに毎年参加しており、いずれも最高ランクの評価を継続して獲得しています。

99.96%
マルウェア保護率(AV-Comparatives)
93
2023年の第三者テスト受賞数
12
連続高評価獲得

※ AV-Comparatives Malware Protection Test 2023の結果より。受賞数はカスペルスキー公式発表に基づく。

2025年12月のAV-Comparativesの最新テストでは、カスペルスキー プレミアムがマルウェア保護率99.99%を記録し、参加製品の中で首位を獲得しました。AV-TESTのWindows 11向けテスト(2025年12月)でもTOP PRODUCT認定を受けています。つまり、純粋なセキュリティ性能で見れば、カスペルスキーは現在も業界最高水準を維持しています。

💡 AV-ComparativesやAV-TESTは、セキュリティソフトの性能を公正に評価する独立系テスト機関です。どちらもセキュリティ業界では最も権威のある評価機関とされ、各社の検出率・動作の軽さ・誤検出率などを定期的にテストしています。

また、AV-Comparativesの「Summary Report 2025」では、カスペルスキーがAvast、AVG、Bitdefender、ESET、G Data、Nortonとともに「Top-Rated Product(最高評価製品)」に選出されています。これは年間を通じた総合成績に基づく評価で、一過性ではない安定した実力を示しています。

なぜ「カスペルスキーは危険」と言われるのか?米国禁止の経緯

POINT

カスペルスキーが「危険」と言われる理由は、ソフトの性能ではなく、ロシア政府との関係性・地政学的リスクに起因しています。

カスペルスキーが「危険」と言われる背景には、セキュリティソフトとしての品質の問題ではなく、ロシア発の企業であるという地政学的な懸念があります。ここでは時系列で経緯を整理します。

米国:2017年から段階的に規制、2024年に全面禁止

STEP
2017年:米国政府機関での使用禁止

米国土安全保障省が、連邦政府機関のシステムからカスペルスキー製品を排除する指令を発行しました。ロシア政府が同社を通じて情報収集を行う可能性があるという懸念が理由です。

STEP
2022年3月:FCC(米連邦通信委員会)が「安全保障上の脅威」リストに追加

ロシアのウクライナ侵攻を受け、FCCはカスペルスキーを「米国の国家安全保障にリスクをもたらす」企業リストに追加しました。政府機関だけでなく、補助金を受ける通信会社などもカスペルスキー製品の購入が禁じられました。

STEP
2024年6月:米国商務省が民間を含む全面販売禁止を決定

米国商務省はICTS(情報通信技術サービス)保護規則に基づき、2024年7月20日以降の販売・配布禁止、同年9月29日以降のソフトウェアアップデート提供停止を決定しました。これは民間企業・個人ユーザーも対象となる初めての措置です。

STEP
2024年9月:米国から完全撤退、ユーザーはUltraAVへ自動移行

カスペルスキーは米国での事業を「存続不可能」として永久撤退を発表。米国内の既存ユーザーのPCからカスペルスキーが自動的に削除され、代替ソフト「UltraAV」がインストールされました。この自動移行は事前の十分な通知がなかったとして、一部ユーザーから批判の声が上がりました。

ドイツ:連邦サイバーセキュリティ機関(BSI)が使用中止を勧告

2022年3月、ドイツ連邦政府情報セキュリティ庁(BSI)は、カスペルスキー製品の使用を控えるよう国内に警告を発しました。BSIは「メーカーの信頼性に疑問がある」とし、代替製品への乗り換えを推奨しています。

これに対しカスペルスキーは「政治的理由で行われた決定であり、技術的な評価に基づくものではない」と正式に反論しています。実際、BSIの警告文にはカスペルスキーの製品に具体的な脆弱性やバックドアが見つかったという記述はなく、「ロシア政府がIT企業に圧力をかける可能性」という将来的なリスクシナリオに基づいた警告です。

その他の国々の対応

ファイブアイズと呼ばれる英語圏の情報共有同盟5か国(米国・英国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド)のうち、米国・英国・カナダ・オーストラリアの4か国が政府機関でのカスペルスキー製品の使用を公式に禁止しています。これらの措置は政府機関が対象であり、一般消費者の使用を法的に禁じるものではありません(米国の2024年措置を除く)。

日本:NTTグループが取引停止、法的禁止はなし

日本国内では、2022年4月にNTTグループがカスペルスキーとの取引停止を発表しました。グループ内で使用していたセキュリティソフトを別製品に切り替え、パートナー契約も解消する方針です。

ただし、日本政府が公式にカスペルスキーの使用を禁止する法的措置を取った事実はありません。カスペルスキーの日本法人(カスペルスキー株式会社)は東京都千代田区に本社を置き、日本語でのサポート体制も継続しています。個人ユーザーが日本国内でカスペルスキーを購入・使用すること自体は合法です。

⚠️ 米国の禁止措置は米国内の取引にのみ適用されるものであり、日本を含む他国でのカスペルスキー製品の販売・使用に直接の法的効力はありません。ただし、ファイブアイズ加盟国(米国・英国・カナダ・オーストラリア)では政府機関での利用が禁止されています。

カスペルスキーの安全性を客観的に検証する

このセクションの要点
カスペルスキーはセキュリティ性能・透明性対策の両面で高い実績があります。一方で、ロシア法に基づく情報開示リスクという構造的懸念は完全には払拭できません。

「危険」という言葉だけが一人歩きしがちですが、カスペルスキーの安全性は複数の角度から客観的に評価できます。ここではプラス面・マイナス面を分けて整理します。

安全と判断できる根拠

  • 第三者テストで12年連続の最高評価。AV-Comparatives 2025 Summary Reportでは「Top-Rated Product」に選出されています
  • 2017年にGlobal Transparency Initiative(GTI)を開始。ソースコードの第三者レビューを許可し、データ処理基盤をスイス・チューリッヒへ移転完了(2020年)しています
  • 世界9か所にトランスペアレンシーセンターを設置し、外部の専門家がソースコードを直接確認できる体制を構築しています
  • カスペルスキーがロシア政府のスパイ活動に関与したという技術的な証拠は、これまでのところ公開されていません

特にGTI(グローバル透明性イニシアチブ)は、セキュリティ業界でも先駆的な取り組みです。ヨーロッパ、アジア太平洋、日本を含む多くの地域のユーザーデータ処理をスイスのデータセンターに移管することで、ロシア国内にデータが保存されるリスクを低減しています。

Global Transparency Initiative(GTI)とは

カスペルスキーが2017年に開始した透明性向上プログラムです。主な施策は3つ。①サイバー脅威関連データの処理・保存をスイスへ移転、②ソースコードの独立機関によるレビュー許可、③世界各地へのトランスペアレンシーセンター設置。同業他社に先駆けた取り組みとして評価されています。

リスクとして認識すべき点

  • ロシアの法律上、政府がIT企業にデータ提供を要請できる仕組みが存在します。カスペルスキーは「拒否する」としていますが、法的強制力がある場合の対応には不確実性が残ります
  • 米国、ドイツ、英国、カナダ、オーストラリアの政府機関が公式に使用を禁止・警告している事実は軽視できません
  • 日本のNTTグループも2022年に取引停止しており、大手企業レベルではリスク回避の動きが広がっています
  • 米国撤退に伴うUltraAVへの強制移行では、ユーザーへの事前通知が不十分だったという批判があり、企業姿勢への疑問が一部で生じました

重要なのは、「ソフトの性能が悪い」から危険なのではなく、「ロシア企業であること自体が地政学的リスク」と見なされているという点です。技術的にバックドア(不正な裏口)が見つかった事実はありませんが、将来のリスクをゼロとは言い切れない構造があります。

カスペルスキーを使い続けてもいい人・乗り換えるべき人

POINT

判断基準は「どんな端末で何の情報を扱っているか」と「地政学的リスクをどこまで許容できるか」の2軸です。

カスペルスキーを使い続けるか乗り換えるかは、一律に答えが出る問題ではありません。あなたの利用状況に合わせて判断するのが正しいアプローチです。

こんな方は使い続けても大きな問題はありません:

  • 個人利用のみで、特別な機密情報を扱わない方
  • セキュリティ性能を最優先で考えたい方
  • カスペルスキーの透明性対策(GTI)を評価し、地政学的リスクを許容できる方
  • 日本国内で使用しており、海外出張・駐在の予定がない方
🚨 企業のセキュリティポリシーで「ロシア製ソフトの使用禁止」が定められている場合は、個人の判断に関わらず乗り換えが必要です。特にISMS取得企業やPマーク取得企業は、リスク管理の観点から方針を確認してください。

カスペルスキーの評判・口コミを調査

このセクションの要点
ユーザーの口コミでは、ウイルス検出力の高さと動作の軽さが高評価。一方で、UIの専門的な表現のわかりにくさや、ロシア企業への不安の声もあります。

実際にカスペルスキーを利用しているユーザーの声を、ポジティブ・ネガティブの両面から紹介します。

良い口コミ・評判

何年もカスペルスキーを更新して使っています。過去に一度もトラブルがなく、安心してパソコンを使えています。動作もほとんど重さを感じません。

ウイルスやマルウェアの検出がとにかく優秀。他のソフトで見逃していた脅威をカスペルスキーに切り替えたら即座に検出してくれました。

ネットバンキングの保護機能が充実しているのが安心。オンラインショッピングを頻繁にするので、決済保護のセーフブラウザが役立っています。

悪い口コミ・評判

機能が豊富なのはいいけれど、画面の表示が専門的すぎて使いこなせない感じがする。初心者にはちょっとハードルが高いかも。

ロシアの会社ということで、やっぱり情報が抜かれてないか不安。性能がいいのは分かっているけど、心理的にモヤモヤする。

更新のメッセージが分かりにくく、二重更新してしまった。取り消しの手続きが面倒だった。

※ 口コミは価格.com、みん評、BOXIL、Yahoo!ショッピングレビューなどの投稿を参考に構成しています。

口コミを総合的に見ると、セキュリティ性能への評価は文句なしに高く、「検出力で不満を感じた」という声はほぼ見られません。不満点は「UIのわかりにくさ」「更新手続きの煩雑さ」「ロシア企業への心理的不安」の3つに集約されます。

✅ 良い評判のまとめ
  • ウイルス検出力が業界トップクラス
  • 動作が軽く、PCへの負荷が少ない
  • ネットバンキング・決済保護機能が優秀
  • VPN・パスワードマネージャー付きプランがある
❌ 悪い評判のまとめ
  • UIが専門的で初心者には取っつきにくい
  • ロシア企業であることへの心理的な不安
  • 更新手続きの分かりにくさ
  • Mac版はファイアウォール機能なし

カスペルスキーの料金プランと現行ラインナップ

「カスペルスキーに興味があるけど料金はどれくらい?」という方向けに、現行の3プランを整理しました。代替ソフトとの料金比較は次のセクションで行います。

カスペルスキーは2023年に製品体系をリニューアルし、現在は「スタンダード」「プラス」「プレミアム」の3プラン構成になっています。ウイルス対策・マルウェア対策・ランサムウェア対策の基本機能は全プラン共通で、上位プランになるほどVPN・パスワードマネージャー・リモートサポートなどの付加機能が追加されます。

項目スタンダードプラス(推奨)プレミアム
1年1台版の参考価格2,625円〜2,933円〜4,141円〜
3年5台版の参考価格6,320円11,980円18,520円
更新価格(年額目安)3,840円〜5,210円〜公式サイト参照
ウイルス・マルウェア対策
フィッシング対策
決済保護(セーフブラウザ)
VPN(無制限)×
パスワードマネージャー×
データ漏洩チェック×
リモートITサポート××
対応OSWin/Mac/Android/iOSWin/Mac/Android/iOSWin/Mac/Android/iOS

※ 価格はカスペルスキー公式サイト掲載の初回購入価格です(2026年2月時点)。更新価格は初回価格より高くなります。キャンペーンにより変動する場合があります。

コストパフォーマンスで選ぶなら「プラス」プランがバランスに優れています。VPN無制限とパスワードマネージャーが付属し、5台まで保護できる3年版が11,980円、1台あたり月額約40円で利用できます。

💡 カスペルスキーは30日間の返金保証を設けています。「試してから判断したい」という方は、まず購入して使用感を確認し、合わなければ返金を申請するという方法もあります。詳細な条件は公式サイトでご確認ください。

なお、カスペルスキーの更新価格は初回購入価格より大幅に高くなる点に注意が必要です。スタンダードの初回価格が年間2,625円〜なのに対し、更新価格は3,840円〜と約1.5倍になります。更新タイミングが近づいたら、他社製品との料金比較を行ってから判断するのが賢い使い方です。


カスペルスキーの代替セキュリティソフト5選を徹底比較

このセクションの要点
カスペルスキーからの乗り換え先は、ESET・ノートン・ウイルスバスターの3つが王道。コスパ重視ならESET、性能+知名度ならノートン、初心者ならウイルスバスターが有力候補です。

ここからは、カスペルスキーの代替として検討すべきセキュリティソフト5つを比較します。いずれもAV-TESTやAV-Comparativesで高評価を得ており、日本国内で十分なサポート体制が整った製品です。

項目★ESET HOMEノートン360ウイルスバスターマカフィー+ZEROスーパー
3年版の参考価格9,834円(5台)14,480円(3台)14,960円(3台)13,500円(台数無制限)9,900円(3台・更新0円)
ウイルス検出力+
動作の軽さ
ランサムウェア対策
VPN機能×××
サポート時間毎日 9:00-17:00平日 10:00-19:00毎日 9:30-17:30毎日 9:00-21:00毎日 10:00-18:00
開発元の国スロバキアアメリカ日本アメリカ日本(エンジン:ルーマニア)
おすすめ度★★★★★★★★★☆★★★★☆★★★☆☆★★★★☆

※ 価格はキャンペーン適用時の参考価格です(2026年2月時点)。最新価格は各公式サイトでご確認ください。検出力・軽さの評価はAV-Comparatives Malware Protection Test Sep 2025 / AV-TEST Windows 11 Dec 2025に基づきます。

①ESET HOME セキュリティ エッセンシャル ── コスパ+軽さで総合力No.1

ESETの基本スペック

開発元:ESET, spol. s r.o.(スロバキア)
3年5台版:9,834円(1台あたり月額約55円)
対応OS:Windows / Mac / Android
AV-Comparatives:ADVANCED+(最高評価)
AV-TEST:TOP PRODUCT認定

ESETは、カスペルスキーからの乗り換え先として多くの専門サイトで推奨されている製品です。その理由は、検出力の高さ、動作の軽さ、コストパフォーマンスの3拍子が揃っている点にあります。

特に動作の軽さは業界随一で、古いPCやスペックの低い端末でも快適に動作します。AV-Comparativesのパフォーマンステスト(2025年9月)でもADVANCED+の最高評価を獲得しており、「軽い割に検出力も高い」という理想的なバランスです。

5台3年で9,834円という価格は、主要セキュリティソフトの中で最安水準です。家族のPC・スマホをまとめて保護するケースでも、コストを抑えながら高い保護性能を維持できます。

👤 こんな人におすすめ
  • カスペルスキーと同等以上の検出力を求める方
  • 古いPCや低スペックPCにインストールしたい方
  • 5台以上のデバイスをまとめて保護したい方
  • コストを抑えつつ高い保護性能を得たい方
⚠️ ESETはiOS版の機能が限定的で、盗難対策や不正サイトブロック機能がiOSでは利用できません。iPhoneやiPadの保護も重視する場合は、ノートン360のほうが充実しています。

②ノートン 360 デラックス ── 世界売上No.1の安心感

ノートン(Norton)は、世界で最も売上の高いセキュリティソフトです。Gen Digital社(旧シマンテック/ノートンライフロック)が開発する米国製ソフトで、カスペルスキーの地政学的リスクとは無縁の選択肢です。

ウイルス検出力はAV-TESTでTOP PRODUCT認定、AV-ComparativesでADVANCED+と、カスペルスキーと同等の高い水準を維持しています。VPN機能が標準搭載されている点も魅力で、公衆Wi-Fi利用時のセキュリティ対策にも有効です。ペアレンタルコントロール機能も優秀で、お子さんがいる家庭にも向いています。

ただし、3台3年版で14,480円とESETに比べるとやや高額です。また電話サポートが平日のみ(10:00-19:00)なので、土日にサポートを受けたい方には不便な点があります。

③ウイルスバスター クラウド ── 日本シェアNo.1・初心者に最適

日本国内でのシェアNo.1を誇るウイルスバスターは、トレンドマイクロ株式会社が開発する国産セキュリティソフトです。日本語でのサポート体制が充実しており、「デジタルライフサポート プレミアム」を付けると24時間365日の電話サポートを受けられます。セキュリティソフト以外のPC操作についても質問できるため、PC初心者には心強い選択肢です。

AI技術を活用した「機械学習型スキャン」を搭載し、未知の脅威への対応力も向上しています。ただし、AV-Comparativesの2025年テストではADVANCED(最高評価の1つ下)にとどまっており、ESET・ノートンと比べると検出力でやや劣る結果が出ています。とはいえ実用上問題のないレベルです。

④マカフィー+プレミアム ── 台数無制限でファミリー向け

マカフィーの最大の特徴は、1ライセンスで台数無制限にインストールできる点です。家族全員がPC・スマホ・タブレットを複数台持っている場合、1台あたりのコストが圧倒的に安くなります。チャットサポートが毎日21:00まで対応している点も、夜の時間帯に問い合わせたい方には便利です。

一方で、ランサムウェア対策やネットバンク保護の性能はカスペルスキーやESETに比べるとやや見劣りします。AV-Comparativesの直近テストでは最低ランクの「TESTED」にとどまった実績があり、純粋な検出力よりも「台数の多さ」「サポート時間の長さ」を重視する方向けの選択肢です。

⑤ZERO スーパーセキュリティ ── 更新料0円で長期利用に最適

ソースネクスト社が販売するZERO スーパーセキュリティは、Bitdefender製エンジンを搭載した更新料0円のセキュリティソフトです。一度購入すればそのデバイスを使い続ける限り追加料金がかからないため、PCをあまり買い替えない方には長期的にお得になります。

Bitdefenderは世界的にも検出力の評価が高く、AV-Comparativesの2025年Summary ReportでTop-Rated Productに選出されています。ただし、ZEROシリーズはPC買い替え時にライセンスの引き継ぎができない点には注意が必要です。2〜3年のサイクルで端末を買い替える方は、ESETやアバストのほうが結果的に安くなる場合があります。

Bitdefenderとは

ルーマニアに本社を置くサイバーセキュリティ企業が開発するウイルス対策エンジンです。AV-Comparatives・AV-TESTの両方で毎年最高ランクの評価を獲得しており、世界的に検出力の高さで定評があります。ZERO スーパーセキュリティは、このBitdefenderのエンジンをベースに、日本のソースネクスト社がパッケージ化して販売している製品です。

状況別おすすめ早見表

どのソフトにすべきか迷っている方は、以下を参考にしてください。

あなたの状況おすすめソフト選ぶ理由
コスパ重視・複数台持ちESET HOME5台3年で9,834円は業界最安水準。検出力も高い
知名度・安心感重視ノートン 360世界売上No.1。VPN標準搭載。米国企業で地政学リスクなし
PC初心者・サポート重視ウイルスバスター日本シェアNo.1。24時間365日電話サポートのプランあり
家族で台数が多いマカフィー+台数無制限。21時までサポート対応
更新料を払いたくないZERO スーパーBitdefenderエンジン搭載で性能◎。更新料0円

※ 上記は一般的な個人利用の場合の目安です。法人利用の場合は各社の法人向けプランを別途ご確認ください。

カスペルスキーの性能に満足している方や、乗り換え先を検討中でまず本家の最新プランを確認しておきたい方は、公式サイトで料金・キャンペーンをチェックしてみてください。

カスペルスキーの購入前確認ポイント
こんな方向け

検出力最優先の方、透明性対策を評価した上でカスペルスキーを選びたい方

公式で確認すべき項目

・最新の料金プラン(初回価格と更新価格の差)
・現在実施中のキャンペーン内容
・対応OSとインストール可能台数
・30日間の返金保証の適用条件

カスペルスキーから乗り換える際の手順と注意点

POINT

乗り換え時は「旧ソフトの完全アンインストール → 再起動 → 新ソフトのインストール」の順番を厳守。セキュリティソフトの併用は不具合の原因になります。

カスペルスキーから他のセキュリティソフトに乗り換える場合、正しい手順で行わないとPCの動作に問題が生じることがあります。以下の手順で進めてください。

STEP
新しいソフトのインストーラーをダウンロード(まだ実行しない)

乗り換え先の公式サイトからインストーラーをダウンロードしておきます。この時点ではインストールせず、デスクトップなどに保存しておきましょう。ネット接続が不安定になった場合に備え、あらかじめ手元に準備しておくのがポイントです。

STEP
カスペルスキーの自動更新をオフにする

「マイ カスペルスキー」にログインし、サブスクリプションの自動更新を停止します。有効期限が残っている場合でも、新しいソフトをインストールする前に更新停止しておくことで二重課金を防げます。

STEP
カスペルスキーを完全にアンインストールする

Windowsの「設定」→「アプリ」からカスペルスキーをアンインストールします。うまく削除できない場合は、カスペルスキー公式が提供する専用の削除ツール「kavremover」を使用してください。公式サポートページからダウンロードできます。

STEP
PCを再起動する

アンインストール後は必ず再起動してください。カスペルスキーの残存ファイルが完全にクリーンアップされます。再起動をスキップすると、新しいソフトのインストールで不具合が起きる可能性があります。

STEP
新しいセキュリティソフトをインストールする

STEP1でダウンロードしておいたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってセットアップを完了します。インストール後は初回のフルスキャンを必ず実行しましょう。アンインストール〜インストールの間に侵入した脅威がないか確認するためです。

⚠️ セキュリティソフトは2つ以上を同時にインストールすると、互いに干渉して正常に動作しなくなることがあります。必ずカスペルスキーを完全に削除してから新しいソフトをインストールしてください。アンインストール中の一時的な無防備状態が不安な場合は、Windows Defenderが自動的に有効になるため、短時間であれば心配ありません。

乗り換え作業自体は10〜15分程度で完了します。手順さえ守れば難しい操作はありませんので、初心者の方も安心して進めてください。

よくある質問(FAQ)

カスペルスキーの安全性や乗り換えについて、読者の方からよく寄せられる質問をまとめました。

カスペルスキーは日本で使用禁止ですか?

いいえ、日本ではカスペルスキーの使用は禁止されていません。2024年の販売禁止措置は米国内の取引にのみ適用されるもので、日本を含む米国以外の地域では引き続き合法的に購入・使用できます。ただし、NTTグループなど一部の日本企業は安全保障上の懸念から自主的に使用を中止しています。

カスペルスキーにバックドア(裏口)はありますか?

現時点で、カスペルスキー製品にバックドアが存在するという公的な証拠は報告されていません。カスペルスキーは2017年からGlobal Transparency Initiativeを実施し、ソースコードの第三者レビューを許可しています。ただし、将来的なリスクを完全にゼロとは言い切れない構造的な懸念(ロシア法に基づく政府のデータ要請可能性)は残っています。

カスペルスキーから乗り換えるならどのソフトがおすすめですか?

コストパフォーマンスと性能のバランスで選ぶならESET HOME セキュリティ エッセンシャル、知名度と安心感ならノートン 360、初心者向けサポート重視ならウイルスバスター クラウドがおすすめです。いずれもAV-TEST・AV-Comparativesで高い評価を得ており、カスペルスキーと同等以上の保護性能が期待できます。

カスペルスキーの無料版は安全ですか?

カスペルスキーの無料版も有料版と同じウイルス検出エンジンを搭載しており、基本的なマルウェア対策の性能は高いです。ただし、VPN・パスワードマネージャー・データ漏洩チェックなどの付加機能は利用できません。また、無料版であっても「ロシア企業の製品である」という地政学的リスクの構造は有料版と同じです。

Windows Defenderだけで十分ですか?カスペルスキーの代わりになりますか?

Windows 11に標準搭載されているMicrosoft Defenderは、近年大幅に性能が向上しており、AV-TESTで満点に近いスコアを獲得することもあります。日常的なWebブラウジングやメール利用が中心であれば、Defenderだけでも基本的な保護は得られます。ただし、ランサムウェアに特化した対策・ネットバンク保護・VPN・パスワード管理などの総合的な保護を求めるなら、有料のセキュリティソフトを導入するほうが安心です。

カスペルスキーのデータはロシアに送信されていますか?

カスペルスキーは2020年に、欧州・日本を含む多くの地域のサイバー脅威関連データの処理・保存をスイスのチューリッヒに移転完了したと発表しています。同社によれば、これらの地域のユーザーデータがロシア国内のサーバーで処理されることはないとしています。ただし、この主張を外部から完全に検証する手段は限られているため、100%の保証と断言するのは難しい状況です。

カスペルスキーの更新料はいくらですか?初回価格と違いますか?

はい、カスペルスキーの更新料金は初回購入価格より高くなります。例えば、スタンダードプランの更新価格は年間3,840円〜、プラスプランは5,210円〜です(カスペルスキー公式サイト掲載)。初回購入時の割引価格と比較するとかなりの差があるため、更新時期が近づいたら他社製品との料金比較を行うことをおすすめします。

まとめ:カスペルスキーの安全性と最適な選び方

この記事のまとめ
カスペルスキーはセキュリティソフトとしての性能は業界最高水準であり、ウイルス検出力に問題はありません。ただし、ロシア企業であることに起因する地政学的リスクは存在し、米国・ドイツ・英国などでは公式に使用が禁止・警告されています。日本では法的な禁止はなく、個人利用であれば使い続けても合法です。仕事用PCや機密データを扱う端末では、ESET・ノートン・ウイルスバスターなどへの乗り換えを検討してください。

この記事の内容を3つのポイントにまとめます。

  • セキュリティ性能は問題なし ── カスペルスキーはAV-TEST・AV-Comparativesで毎年最高評価を獲得。ウイルス検出率99.96%以上は業界トップクラスです
  • リスクは「地政学」にある ── 「危険」と言われる理由はソフトの品質ではなく、ロシア企業であることへの構造的な懸念。技術的なバックドアの証拠は報告されていません
  • 判断基準は「自分の利用状況」 ── 個人利用で地政学的リスクを許容できるなら継続OK。仕事用PC・機密データ取扱い・海外利用がある方は乗り換えの検討を
📋 乗り換え判断チェックリスト
  • そのPCで業務上の機密情報を扱っていないか
  • 勤務先のセキュリティポリシーでロシア製ソフトの制限がないか
  • 米国企業との取引やファイブアイズ圏への出張がないか
  • 地政学的リスクに対して不安を感じていないか
  • カスペルスキーの更新時期が近づいていないか(近づいているなら比較のチャンス)

カスペルスキーを使い続けるにしても、乗り換えるにしても、「自分で納得して選ぶ」ことが一番大切です。この記事がその判断材料になれば幸いです。

カスペルスキーの性能を評価した上で使い続けたい方、乗り換え前に最新プランを確認したい方は、公式サイトで料金・キャンペーン・返金保証の条件をチェックしてみてください。

確認すべきポイント
こんな方向け

検出力最優先の方、VPN・パスワード管理もまとめて1本でカバーしたい方、30日間試してから判断したい方

公式で確認すべき項目

・プラン別の料金と対応台数
・初回価格と更新価格の差
・30日間返金保証の適用条件
・実施中のキャンペーン内容

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次