最終更新:2026年8月23日|次回見直し予定:月次
「VDSLは全国一律で終了」ではありません。建物・地域・契約先で対応が分かれます
NTT東日本は2026年8月1日付の約款改正で、提供終了予定だったVDSL/LAN配線方式について、 光配線方式へ移行できない一部建物では提供を継続するとしています。 NTT西日本も同日、一部物件で提供終了を延期しています。
そのため「2026年にVDSLが一斉終了する」「9月30日までに全員が乗り換えないと使えなくなる」という理解は正確ではありません。 まずは自分の建物が移行対象か・現在の契約先はどこかを確認してください。
9月30日の期限は特にNTT東日本の2026年度タイプ変更工事費割引で重要です。 NTT西日本のVDSL/LAN方式からひかり配線方式への移行工事費割引は、公式案内上「2025年1月1日~」で終了時期が明記されていません。 光コラボは各事業者の条件が別に設定される場合があります。
「VDSLサービス終了と聞いたけれど、自分のマンションも対象?」「9月30日までに何をすればいい?」と迷っていませんか。 通信業界で10年以上、光回線やマンション配線の相談に対応してきた経験から言うと、最初に確認すべきなのは ①今がVDSL方式か、②移行案内が届いているか、③契約先がどこかの3点です。
この記事では、VDSL終了の対象確認から、光配線方式への変更、工事できない場合の代替策までを一つの流れで整理します。 光配線化できる人は、いきなり他社へ乗り換える必要はありません。 今の契約先でタイプ変更できるなら、それが最初の選択肢です。
VDSL終了・光配線化 30秒判定
「VDSLだから乗り換え」ではなく、建物設備と契約先で次の行動を決めます。
光配線方式へ変更できるなら、まず今の契約先でのタイプ変更を確認。 「工事できない」「現在の回線条件が悪い」「契約先を見直したい」ときに初めて乗り換えを比較します。
まず結論|9月30日の期限は全国一律ではない
VDSL関連の期限で最も混同しやすいのが、「サービス終了日」と「工事費割引の申込期限」です。 この2つは別物です。
| NTT東日本 フレッツ光直契約 |
VDSL/LAN配線方式から光配線方式等へのタイプ変更工事費割引は 2026年6月1日~9月30日申込分が対象。 2027年3月31日までの開通が条件です。 |
|---|---|
| NTT西日本 フレッツ光直契約 |
VDSL/LAN方式からひかり配線方式等への移行工事費割引は 公式案内上2025年1月1日~で、現時点では終了日が明記されていません。 9月30日を一律期限とはしないでください。 |
| 光コラボ | ドコモ光・ソフトバンク光・So-net光などは、 契約中の事業者へ申込します。 申込期限・開通期限・無料対象費用は各社で異なる場合があります。 |
NTT東日本の2026年5月26日付発表では、フレッツ 光ネクスト マンションタイプ(VDSL方式/LAN配線方式)から 光配線方式などへタイプ変更する際の代表的な工事費が無料となり、 申込受付期間は2026年6月1日~9月30日、2027年3月31日までの開通が条件です。
一方、NTT西日本の公式「移行工事費割引」では、申込受付期間は2025年1月1日~と案内されています。 代表的な移行工事費に加え、対象条件ではセットアップサービスの一部も無料です。
重要: 「VDSL終了」「9月30日」という言葉だけで他社へ申し込まないでください。 東日本・西日本、フレッツ直契約・光コラボで条件が違います。
NTT東日本のVDSL/LAN→光配線等のタイプ変更工事費割引は9月30日申込分まで
NTT東日本のフレッツ光直契約の場合の公式条件です。 光コラボ利用者は契約中の事業者へ、西日本エリアはNTT西日本または契約中の事業者へ確認してください。
NTT東日本:申込2026年9月30日まで|開通2027年3月31日まで
まず最新の延長・後継施策を公式で確認してください
NTT東日本は過去にも申込期間を延長しています。 受付終了後も「工事費が必ず有料」とは限らないため、最新条件を確認してから別回線を検討してください。
自分がVDSL方式か3分で確認する
まず「自分は本当にVDSLなのか」を確認します。 対象になるのは、現在フレッツ 光ネクスト マンションタイプ等のVDSL方式・LAN配線方式を利用しているケースです。
Q1. 壁の差込口はモジュラー(電話線タイプ)ですか?
→ Yes:VDSL方式の可能性が高い → Q2へ
→ 光コンセント:すでに光配線方式の可能性があります
Q2は「宅内の終端装置の型番がVH-またはRV-で始まっていないか」です。 NTT東日本は、開通案内書にVDSL方式の記載がある場合や、宅内装置の型番がVH-・RV-で始まる場合を確認方法として案内しています。 速度が上下100Mbps前後で頭打ちになっていることも参考にはなりますが、速度だけでは断定できません。
壁の差込口だけでは判断できない場合は、配線方式の確認手順を使って切り分けできます。
配線方式を確認する契約先で申込窓口と条件が変わる
ここが最も間違えやすいポイントです。 フレッツ光直契約ならNTT、光コラボなら契約中の光コラボ事業者へ連絡します。 請求元や会員ページのサービス名を確認してください。
| 現在の契約 | まず連絡する先 | 確認すること |
|---|---|---|
| フレッツ光(NTT東日本) | NTT東日本 | 9/30申込・2027/3/31開通の割引対象か、建物で光配線化できるか |
| フレッツ光(NTT西日本) | NTT西日本 | 移行工事費割引の対象か、ひかり配線方式へ変更できるか |
| ドコモ光・SoftBank光・So-net光など | 現在契約中の事業者 | 独自の申込期限・開通期限・無料対象費用 |
光コラボは同じ9月30日でも条件が違うことがある
例えばSo-netの公式案内では、「VDSL/LAN方式」から「光配線方式」等への移行キャンペーンの申込期間は 2026年2月1日~9月30日です。 ただし開通期限は、NTT東日本エリアが申込後6カ月以内、NTT西日本エリアが申込後1年以内と異なります。
またSo-netでは、無料対象となる追加工事費の扱いも東西で異なり、 東日本エリアでは土日祝・夜間深夜帯の追加工事費は対象外、 西日本エリアでは対象に含まれると案内されています。
So-net「VDSL/LAN方式から光配線方式等への移行キャンペーン」
注意: 移転(引っ越し)を伴うタイプ変更は、NTT東日本・NTT西日本や各社キャンペーンで対象外となる場合があります。 引っ越し予定がある人は、タイプ変更を申し込む前に必ず窓口で確認してください。
窓口で伝える内容と聞くべき5項目
電話・チャットでは、次のように伝えると話が早く進みます。
「マンションでVDSL方式を使っています。光配線方式へ変更できるか確認したいです。 現在利用できる移行工事費割引も含めて、私の建物・契約が対象か教えてください。」
- この建物は光配線方式へ移行できるか(設備・配管・空き状況を含む)
- 現在利用できる工事費割引の申込期限と開通期限
- 無料になる費用はどこまでか。土日祝・追加工事費は対象か
- 変更後に月額料金・プラン名・最大速度が変わるか
- ひかり電話・オプション・電話番号の扱いはどうなるか
契約先別の詳しい手順は、 ドコモ光、 ソフトバンク光、 BIGLOBE光 の記事でも整理しています。
VDSL終了の案内が来たらこの順番で動く
いきなり乗り換え先を探す必要はありません。次の4ステップで十分です。
壁の差込口、宅内装置、契約書、DMなどから確認します。
フレッツ直契約か光コラボかを確認し、正しい申込窓口を決めます。
工事可能なら、まず今の契約先でタイプ変更する場合の費用・月額・工期を確認します。
建物設備・管理会社の都合で光配線化できない場合は、個別光回線や工事不要回線を比較します。
光配線方式に変更できるなら、まず今の契約を残して比較する
VDSLから光配線方式へ変更できる場合、最初から他社へ乗り換える必要はありません。 同じ契約先のまま配線方式だけ変更できれば、メールアドレスやオプション、スマホセット割などを維持しやすいからです。
一方で、変更後の月額が高い、現在の回線に不満がある、セット割のメリットがない場合は、 このタイミングで他社へ乗り換えた場合の総額も比較する価値があります。
判断基準: 「VDSLだから乗り換える」のではなく、 今の契約先で光配線化した場合の月額・費用と 他社へ乗り換えた場合の総額を比べます。
申込後の流れと工事当日までの準備
タイプ変更を申し込んだ後は、工事日を調整します。 建物の設備状況や繁忙期によって工期は変わるため、期限がある場合は申込だけ先延ばしにしないことが重要です。
光ファイバーを共用部から部屋まで引き込む工事では、宅内作業の立ち会いが必要になる場合があります。 賃貸では管理会社・大家への確認が必要になることもあるため、工事日確定と並行して確認してください。 相談時の文例は 管理組合・管理会社への相談テンプレート を利用できます。
注意: 光配線化の工事とWi-Fiルーターの設置・宅内Wi-Fi改善は別です。 光配線方式に変更しても、古いルーターや設置場所が原因でWi-Fiが遅いことがあります。
光配線化できない・工事を待てない場合の3ルート
ここで初めて代替回線を比較します。 建物の配管、共用部設備、管理会社の許可などが理由で光配線方式へ変更できない場合は、 次の3ルートに分けます。
工事の可否と今後の使い方で選ぶ
現在のVDSL契約を見直したい場合は、NTT系光回線を新規で引けるか確認します。
GMOとくとくBB光の新規基本工事費は特典により実質無料ですが、途中解約時は工事費残債が発生する場合があります。
配管・管理会社・設備の問題で固定回線工事が難しい場合は、工事不要のホームルーターを比較します。
オンラインゲームや上り通信を重視する場合は、ホームルーターへ急いで変える前に固定回線の可否を再確認してください。
設備導入の相談が必要です。先に管理会社への説明を進め、個人契約で解決できるかも確認します。
建物側の都合で光配線にできない場合の詳しい代替策は VDSLから光配線にできない時の代替回線3択 でも解説しています。
VDSLサービス終了・光配線化のよくある質問
- VDSLは2026年に全国一律で終了するのですか?
いいえ。対象建物や移行状況によって異なります。NTT東日本は2026年8月1日、光配線方式へ移行できない一部建物ではVDSL/LAN配線方式の提供を継続するとしています。NTT西日本も一部物件で提供終了を延期しています。自分の建物について契約先からの案内を確認してください。
- 9月30日までに工事を終えないと無料になりませんか?
NTT東日本の2026年度タイプ変更工事費割引は、9月30日までの申込が条件で、開通は2027年3月31日までが対象です。工事完了期限と申込期限を混同しないでください。光コラボやNTT西日本では条件が異なります。
- NTT西日本も9月30日が締切ですか?
NTT西日本の公式「移行工事費割引」は、2026年8月23日時点で申込受付期間が「2025年1月1日~」と案内され、終了日は明記されていません。光コラボ利用者は契約中の事業者の条件を確認してください。
- 光配線方式に変えられるなら、回線も乗り換えるべきですか?
必ずしも必要ありません。現在の契約先のまま光配線方式へ変更できるなら、まずその条件を確認してください。月額・セット割・通信品質などを比較し、他社の方が総額で有利な場合に乗り換えを検討します。
- マンションで光配線工事ができない場合はどうすればいいですか?
個別の光回線工事が可能か確認し、それも難しい場合はホームルーターなど工事不要回線を検討します。管理会社の許可だけが問題なら、先に管理会社・管理組合へ相談することで解決できる場合があります。
- 引っ越し予定でも移行工事費割引を使えますか?
移転を伴うタイプ変更は対象外となる施策があります。引っ越し予定がある場合は、現在地でのタイプ変更よりも転居先の回線手続きを優先する方がよい場合があるため、申込前に契約先へ確認してください。
まとめ|「VDSL終了」ではなく自分の建物の次の回線を確認する
VDSLで最も重要なのは、「全国一律の終了日」を探すことではありません。 自分の建物が光配線方式へ移行できるか、現在の契約先で何を申し込めばよいかを確認することです。
NTT東日本エリアで2026年度の工事費割引を利用する場合は9月30日の申込期限を確認。 NTT西日本エリアは9月30日を一律期限とせず、現在の移行工事費割引と契約先の条件を確認してください。
「光配線化できるか」を確認

