「光回線を乗り換えたいけど、解約金や工事費の残りを請求されるのが怖い…」
そんな不安を抱えていませんか?
結論からお伝えすると、乗り換え費用は「解約金」「工事費残債」「撤去費」「端末残債」の4つで決まります。そして2022年7月1日以降に契約した回線であれば、解約金は「月額料金の1ヶ月分」が上限です。
さらに、他社の解約費用を負担してくれるキャンペーンを活用すれば、実質0円で乗り換えることも十分に可能です。
この記事では、光回線の乗り換えで発生する費用の内訳から、費用を最小化する具体的なルート、失敗しない乗り換え手順まで、Wi-Fi専門家の視点で徹底解説します。
この記事でわかること:乗り換え費用の内訳と相場、解約金の上限ルール(2022年7月改正)、費用を0円に近づける3つのルート、二重請求を避ける乗り換え手順

今すぐ費用を見積もりたい方は、記事中盤の「費用チェック表」をご活用ください。
まずは確認:あなたが払う可能性がある費用はこの4つ
光回線を乗り換える際、請求される可能性がある費用は大きく4種類に分かれます。まずは「何を請求されるのか」を正確に把握しましょう。
解約金(契約解除料)
解約金は、契約期間内に解約した場合に発生する費用です。「2年自動更新プラン」「3年縛り」などの定期契約を途中で解約すると請求されます。
2022年7月1日以降に締結した契約は、解約金の上限が「月額料金の1ヶ月分」に制限されています(総務省:電気通信事業法改正)。月額5,000円のプランなら、解約金も最大5,000円までです。
ただし、2022年6月30日以前に契約した場合は旧ルールが適用され、10,000円〜16,500円程度の解約金が発生することがあります。ご自身の契約日を必ず確認してください。
工事費残債(分割×割引の”実質無料”が途中解約で崩れる)
「工事費実質無料」のキャンペーンを利用して契約した場合、要注意です。
このキャンペーンの多くは「工事費を分割払いにし、同額を毎月割引する」という仕組みです。そのため、契約期間の途中で解約すると、残りの工事費(残債)を一括請求されます。
工事費22,000円を36回分割(月611円)で支払い中、12ヶ月目に解約した場合:
残り24ヶ月分 × 611円 = 14,664円の残債が一括請求されます。
解約金が数千円でも、工事費残債が数万円残っているケースは珍しくありません。「解約金が安くなった」と安心せず、工事費残債も必ず確認しましょう。
撤去費・回収費(配線/設備撤去が必要なケース)
光回線の解約時に、宅内の配線や設備を撤去する工事費用です。
撤去工事費用の相場は1万円〜3万円程度ですが、回線事業者や住居タイプによって異なります。
| 回線事業者 | 撤去費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| フレッツ光(NTT東西) | 4,950円〜13,200円 | 2026年4月以降、撤去工事費が新設 |
| NURO光 | 11,000円 | 撤去を希望した場合のみ発生 |
| auひかり(戸建て) | 31,680円 | 2018年3月以降の契約は撤去必須の場合あり |
| ソフトバンク光 | 基本無料 | NTT回線を利用のため撤去不要のケースが多い |
賃貸住宅の場合、管理会社や大家から「原状回復」を求められると撤去が必要になることがあります。退去予定がある方は、早めに管理会社へ確認しておきましょう。
端末残債・レンタル機器の未返却/破損
ホームルーターやONU(光回線終端装置)、Wi-Fiルーターをレンタルまたは分割購入している場合、解約時に以下の費用が発生することがあります。
- 端末代金の残債(分割払いの残り)
- レンタル機器の未返却による違約金
- 機器の破損・紛失による損害金
特に「端末代金実質無料」のキャンペーンで契約した場合、工事費と同様に途中解約で残債が一括請求されます。端末代金が高額なホームルーターやWiMAXでは、残債が数万円に及ぶこともあります。
【ここまでのまとめ】乗り換え費用は「解約金」「工事費残債」「撤去費」「端末残債」の4つで決まります。解約金は上限ルールで安くなりましたが、残債系の費用は対象外。まずはご自身の契約内容を確認することが第一歩です。
2026年時点の注意点:解約金は”高額になりにくい”が、残債は別モノ
「光回線の解約金が安くなった」というニュースを聞いた方も多いかもしれません。確かに2022年7月の法改正で解約金は抑えられましたが、それだけで安心するのは危険です。
2022/7以降の契約は解約金に上限の考え方(ただし既往契約など例外あり)
2022年7月1日に施行された改正電気通信事業法により、一般消費者向けの光回線・携帯電話の解約金は「月額料金の1ヶ月分」が上限となりました。
- 2022年7月1日以降に締結した契約が対象
- 月額料金にはセット割・学割など継続割引を考慮
- 期間限定の割引(初月無料など)は考慮しない
- 法人契約は対象外
2022年6月30日以前に契約した回線は、旧ルールが適用されます。「更新した」だけでは新ルールに切り替わらないケースもあるため、契約書や明細で「契約締結日」を確認してください。
請求され得るのは解約金だけではない(工事費残債などは別枠)
改正法で上限が設けられたのは「契約解除料(解約金)」のみです。以下の費用は上限ルールの対象外であり、全額請求される可能性があります。
| 費用の種類 | 上限ルールの対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 解約金(契約解除料) | 対象(月額料金が上限) | 2022/7以降の契約のみ |
| 工事費残債 | 対象外 | 残月数に応じた額を請求可 |
| 撤去工事費(利用者都合) | 対象外 | 全額請求可 |
| 端末代金の残債 | 対象外 | 分割払いの残りを請求可 |
| レンタル機器の未返却 | 対象外 | 再調達価額を請求可 |
つまり、「解約金は月額料金程度で済んでも、工事費残債や端末残債で数万円の請求が来る」というケースは十分にあり得ます。
“実質無料”の2タイプ(割引相殺型/CB相殺型)を混同しない
「工事費無料」「端末代金無料」のキャンペーンには、実は2つのタイプがあります。この違いを理解しておかないと、解約時に予想外の出費を招きます。
- ①割引相殺型(実質無料)
-
工事費・端末代を分割払いにし、同額を月額料金から割引。契約期間満了で「実質0円」になるが、途中解約すると残債が発生。
- ②完全無料(キャッシュバック相殺型含む)
-
工事費・端末代が最初から0円、または一括でキャッシュバック。途中解約しても残債は発生しない。
契約時の「特典内容」や「料金明細」を見れば、どちらのタイプか判断できます。「実質無料」と書かれている場合は①の可能性が高いため、契約期間と残債額を必ず確認しましょう。
【テンプレ】乗り換え前にやる「費用チェック表」(コピペでOK)
ご自身の契約内容を整理し、乗り換え費用を見積もるためのチェック表です。以下の項目を埋めてみてください。
| 確認項目 | 記入欄 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 現在の契約サービス名 | (例:ドコモ光、NURO光など) | 契約書類・明細 |
| 契約締結日 | (例:2023年4月1日) | 契約書類・マイページ |
| 契約プラン・期間 | (例:2年自動更新) | 契約書類・マイページ |
| 更新月(解約金が不要な月) | (例:2025年4月〜6月) | 契約書類・サポート問合せ |
| 解約金 | (例:5,500円) | マイページ・サポート |
| 工事費残債 | (例:残り12ヶ月分 × 611円 = 7,332円) | マイページ・明細 |
| 撤去費(必要な場合) | (例:11,000円) | サポート問合せ |
| 端末残債・レンタル機器 | (例:ルーター返却要、残債なし) | マイページ・明細 |
| 合計見込み額 | (上記を合算) | – |
費用の確認は、各回線事業者のマイページまたはサポート窓口への問い合わせが確実です。特に「更新月」と「工事費残債」は見落としやすいため、必ず確認しましょう。
費用が把握できたら、次は「どうやって費用を抑えるか」を見ていきます。
乗り換え費用を”ほぼ相殺”する3ルート(あなたはどれ?)
乗り換え費用を0円に近づける方法は、主に3つのルートがあります。ご自身の状況に合わせて最適なルートを選んでください。
ルートA:光→光(安定重視)…還元で「解約金+残債」を相殺
在宅ワークやオンラインゲーム、家族で同時に使う方には、光回線から光回線への乗り換えがおすすめです。多くの光回線事業者が「他社解約金の還元キャンペーン」を実施しており、うまく活用すれば乗り換え費用を大幅に抑えられます。
| 光回線 | 違約金負担の上限 | 対象費用 | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク光 | 最大100,000円 | 解約金・撤去費・工事費残債など | 証明書提出(6ヶ月以内) |
| GMOとくとくBB光 | 最大60,000円 | 解約金・工事費残債など | 開通後3ヶ月以内に証明書提出 |
| NURO光 | 最大60,000円 | 解約金・工事費残債・撤去費など | 利用開始8ヶ月後に申請 |
| ドコモ光 | 最大100,000pt(dポイント) | 解約金・撤去費・端末残債など | 7ヶ月以内に開通+証明書提出 |
| auひかり | 最大30,000円 | 解約金・工事費残債など | 申請書と証明書の提出 |
| BIGLOBE光 | 最大40,000円 | 解約金・工事費残債 | 証明書付き申込書の提出 |
キャンペーンの適用には「証明書の提出」が必須です。解約明細や請求書は必ず保管しておきましょう。また、キャッシュバックの受取時期は開通から数ヶ月後が一般的です。詳細は各社公式サイトでご確認ください。
ルートAが向いている人:
- 在宅ワークやオンラインゲームで安定した回線が必要
- 家族で複数デバイスを同時に使う
- 長期間(2年以上)使う予定がある
- ドコモ・au・ソフトバンクのスマホを使っている(セット割が適用できる)
お使いのスマホキャリアに合わせた最適な回線を知りたい方は、キャリア別診断ページも参考にしてください。
ルートB:光が間に合わない/工事したくない…工事不要に逃がす
「引っ越し直前で工事が間に合わない」「賃貸で工事許可が下りない」「工事待ちが嫌」という方には、工事不要のホームルーターやWiMAXがおすすめです。
コンセントに挿すだけで使えるため、申込から最短翌日〜数日でネット環境を整えられます。
| サービス名 | 月額料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| GMOとくとくBBホームWi-Fi | 4,928円〜 | ドコモ home 5G回線、下り最大4.2Gbps(理論値) |
| BIGLOBE WiMAX +5G | 3,773円〜 | 外出先でも利用可、au回線も使える |
| ソフトバンクエアー | 5,368円〜 | ソフトバンク・ワイモバイルユーザーはセット割あり |
ルートBが向いている人:
- 引っ越し直前・直後で工事が間に合わない
- 賃貸で工事許可が下りない
- 光回線の工事待ち(1〜2ヶ月)が嫌
- 一人暮らしで使う端末が少ない
工事ができない方・すぐにネット環境が必要な方は、工事不要Wi-Fiの選び方をご覧ください。
ルートC:月額固定が嫌/サブ回線…買い切り・チャージ型で逃げる
「毎月の固定費を払いたくない」「たまにしか使わない」「出張や入院で一時的に必要」という方には、買い切り型・チャージ型のWi-Fiが選択肢になります。
月額料金が不要で、必要なときだけデータをチャージして使えるため、ランニングコストを最小限に抑えられます。
ルートCが向いている人:
- 出張・入院・旅行など一時的にネットが必要
- 車載Wi-Fiとして使いたい
- サブ回線として持っておきたい
- 月額固定費を払いたくない
今すぐネットが必要な方は、即日発送対応のWi-Fiも検討してください。
【乗り換えルートの選び方まとめ】安定重視・長期利用ならルートA(光→光)、工事不可・急ぎならルートB(ホームルーター/WiMAX)、一時利用・サブ回線ならルートC(買い切り型)がおすすめです。
- こんな方におすすめ
-
解約金・工事費残債を還元してほしい方、スマホセット割を適用したい方、安定した光回線に乗り換えたい方
- 公式で確認すべきポイント
-
提供エリア、違約金還元の条件・上限額、キャッシュバックの受取時期、工事費無料の条件
キャンペーン内容は時期により変動します。申込前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
失敗しない手順:乗り換えで”二重請求”を避ける7ステップ
光回線の乗り換えで最も避けたいのが「二重請求」です。旧回線と新回線の料金が重複しないよう、以下の手順で進めましょう。
マイページまたはサポート窓口で「解約金」「工事費残債」「撤去費」「返却物」を確認します。先ほどの「費用チェック表」を活用してください。
新回線の開通までの期間を確認します。光回線は申込から開通まで2週間〜2ヶ月程度かかることがあります。工事待ちが長い場合は、ルートB(ホームルーター)を一時的に利用する方法も検討しましょう。
違約金負担キャンペーンの条件やキャッシュバックの受取方法を確認してから申し込みます。特典の条件は申込時点でメモしておきましょう。
工事日が決まったら、旧回線の解約タイミングを逆算します。新回線の開通確認が取れてから旧回線を解約するのが基本です。
新回線が開通したら、速度測定サイトで実測値を確認します。IPv6(IPoE)接続が有効になっているかも確認しましょう。問題がなければ次のステップへ進みます。
新回線の開通を確認してから、旧回線を解約します。解約日は月末に設定すると、日割り計算で二重請求を最小限に抑えられます。解約時の明細は必ず保管してください(違約金還元の申請に必要)。
ONU・ルーター等のレンタル機器を指定の方法で返却します。追跡番号付きの配送方法を使い、発送の証跡(伝票控え)を保管しておきましょう。
二重請求を避けるコツは「新回線の開通を確認してから旧回線を解約する」こと。焦って先に解約すると、ネットが使えない空白期間が生まれてしまいます。
よくある質問(FAQ)
- 更新月じゃないと損ですか?
-
更新月以外でも、解約金より工事費残債の方が高額になるケースが多いです。更新月を待つより、違約金負担キャンペーンを活用して早めに乗り換えた方がトータルで安くなることもあります。まずは費用を算出して比較しましょう。
- 解約金に上限はありますか?
-
2022年7月1日以降に締結した契約であれば、解約金の上限は「月額料金の1ヶ月分」です。ただし、2022年6月以前の契約や法人契約は対象外であり、工事費残債や撤去費は上限ルールの対象外です。
- 工事費”実質無料”とは何ですか?
-
工事費を分割払いにし、同額を月額料金から割引するキャンペーンです。契約期間満了で実質0円になりますが、途中解約すると残りの工事費(残債)を一括請求されます。「完全無料」とは異なるため注意が必要です。
- 撤去費がかかるのはどんなケースですか?
-
撤去費が発生するのは、主に「戸建ての引込み線を撤去する場合」「賃貸の原状回復で撤去を求められた場合」「一部の回線事業者で撤去が必須の場合」などです。マンションタイプや光コラボ(フレッツ光系)では撤去不要のケースも多いです。
- 開通までネットがない期間はどうすればいいですか?
-
光回線の工事待ち(1〜2ヶ月)の間は、ホームルーターやポケット型Wi-Fiを一時利用する方法があります。契約期間の縛りがないサービスや、短期レンタルを活用すれば、空白期間を埋められます。
- 違約金負担キャンペーンの証明書は何を提出すればいいですか?
-
一般的には「他社サービス名」「契約者の氏名または住所」「違約金・残債の金額と内訳」が記載された書類が必要です。解約明細、請求書、マイページの画面キャプチャなどが対象となります。詳細は各社の公式サイトでご確認ください。
- 光コラボ間の乗り換え(事業者変更)なら工事不要ですか?
-
はい、光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光、So-net光など)間の乗り換えは「事業者変更」となり、NTTの光ファイバーをそのまま使えるため、基本的に工事は不要です。現在の回線事業者から「事業者変更承諾番号」を取得して、新しい事業者に申し込む流れになります。
まとめ:乗り換え費用を最小化する3つのポイント
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 乗り換え費用は4種類:解約金・工事費残債・撤去費・端末残債の合計で決まる。解約金は上限ルールで抑えられるが、残債系は対象外なので要確認。
- 違約金負担キャンペーンを活用:ソフトバンク光は最大10万円、GMOとくとくBB光は最大6万円など、他社解約費用を還元してくれるキャンペーンが充実。証明書の提出を忘れずに。
- 新回線開通後に旧回線を解約:二重請求を避けるため、新回線の開通を確認してから旧回線を解約する。焦って先に解約するとネット空白期間が生まれる。
「解約金が怖い」という理由で乗り換えを躊躇している方は、まずご自身の費用を算出し、キャンペーンでどこまで相殺できるかを確認してみてください。意外と「今乗り換えた方が得」というケースも多いです。
- 公式で確認すべきポイント
-
提供エリア、違約金負担の条件・上限額、キャッシュバックの受取時期、工事費無料の条件、スマホセット割の有無
違約金負担最大60,000円+シンプルな料金体系で人気のGMOとくとくBB光がおすすめです。
キャンペーン内容は時期により変動します。申込前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
格安SIMをお使いでセット割が適用されない方は、格安SIMユーザー向けの最安回線比較も参考にしてください。









