結論から言うと、Wi-Fi 6に変えることでゲーム環境は確実に改善する可能性があります。ただし、「劇的に変わるケース」と「あまり変わらないケース」があり、効果は現在の環境や使い方によって異なります。
「Wi-Fi 6にすればゲームのラグが減る?」「本当に買い替える価値はある?」——オンラインゲームを楽しむ方なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、Wi-Fi 6がゲームにもたらす具体的な効果から、Wi-Fi 5との違い、買い替えるべきかの判断基準、ゲームに最適なルーターの選び方まで、ゲーマー目線で詳しく解説します。この記事を読めば、Wi-Fi 6への乗り換えが自分にとって価値があるかどうか、判断できるようになります。
この記事でわかること:Wi-Fi 6の特徴とゲームへの効果、Wi-Fi 5との具体的な違い、ラグ(遅延)は本当に改善するのか、買い替えるべきかの判断基準、ゲーム向けルーターの選び方
Wi-Fi 6とは?ゲームに関係する基本を理解しよう
まずは、Wi-Fi 6の基本的な特徴と、なぜゲームに効果があると言われているのかを理解しましょう。
Wi-Fi 6(802.11ax)の概要
Wi-Fi 6は、2020年頃から普及が進んだ無線LAN規格です。正式名称は「IEEE 802.11ax」で、従来のWi-Fi 5(802.11ac)の後継規格として登場しました。
Wi-Fi 6の最大通信速度は理論値で9.6Gbps(Wi-Fi 5は6.9Gbps)と高速化されていますが、ゲームにとって重要なのは「速度」だけではありません。Wi-Fi 6では、複数デバイスの同時接続に強くなり、通信の安定性が向上しています。これがゲームプレイに大きな影響を与えます。
現在は、さらに進化した「Wi-Fi 6E」(6GHz帯に対応)や「Wi-Fi 7」(802.11be)も登場していますが、対応機器の普及度やコストパフォーマンスを考えると、2025年現在でもWi-Fi 6は十分に有力な選択肢です。

Wi-Fi 6は「速くなった」というより「安定した」という表現が正確です。ゲームにとっては、この「安定性」が最も重要なポイントです
ゲームに影響する3つの通信指標
オンラインゲームの快適さを左右する通信指標は、主に3つあります。Wi-Fi 6がこれらにどう影響するかを理解しておきましょう。
1. Ping値(レイテンシ/遅延)
Ping値は、データを送ってから応答が返ってくるまでの時間を示す指標で、単位はms(ミリ秒)です。オンラインゲーム、特にFPSや格闘ゲームでは、Ping値が低いほど有利です。Ping値が高いと、ボタンを押してから画面に反映されるまでにタイムラグが生じます。
2. 通信速度(ダウンロード/アップロード)
通信速度は、データの転送速度を示す指標で、単位はMbpsやGbpsです。ゲームのダウンロードやアップデートには高速な回線が便利ですが、ゲームプレイ中に必要な速度は意外と少なく、多くのゲームでは10〜50Mbps程度あれば十分です。
3. パケットロス
パケットロスは、送信したデータの一部が途中で失われる現象です。パケットロスが発生すると、ゲーム中にキャラクターが瞬間移動したり、動きがカクついたりします。Wi-Fiの不安定さはパケットロスの原因になりやすいです。
FPS(VALORANT、Apex Legends、フォートナイトなど):20ms以下が理想、50ms以下で許容範囲
格闘ゲーム(ストリートファイター、鉄拳など):20ms以下が理想、40ms以下で許容範囲
MOBA(LoL、Dota 2など):30ms以下が理想、60ms以下で許容範囲
MMO・RPG(FF14、原神など):50ms以下が理想、100ms以下で許容範囲
Wi-Fi 6がゲームに効く理由
Wi-Fi 6には、ゲームプレイを快適にする複数の技術が搭載されています。
OFDMA(直交周波数分割多元接続)は、1つの通信チャンネルを複数のデバイスで効率的に分割して使う技術です。従来のWi-Fi 5では、デバイスごとに順番にデータを送受信していましたが、OFDMAでは複数デバイスが同時に通信できます。これにより、家族が動画を見ている横でゲームをしても、通信の順番待ちが減り、遅延が発生しにくくなります。
MU-MIMO(マルチユーザーMIMO)は、複数のデバイスに同時にデータを送信する技術です。Wi-Fi 5でも対応していましたが、Wi-Fi 6では上り(アップロード)にも対応し、同時接続台数も増加しました。ゲームでは、ボイスチャットの音声送信などで上り通信も頻繁に発生するため、この改善はメリットになります。
TWT(ターゲットウェイクタイム)は、デバイスの通信タイミングをルーターがコントロールする技術です。主にバッテリー消費の削減が目的ですが、通信の効率化にも貢献します。
BSS Coloringは、近隣のWi-Fiとの干渉を減らす技術です。マンションなど周囲にWi-Fiが多い環境で効果を発揮し、電波干渉による速度低下やパケットロスを軽減します。
Wi-Fi 6でゲームはどう変わる?具体的な効果
Wi-Fi 6の技術的な特徴を踏まえて、実際のゲームプレイにどのような変化があるのかを解説します。
効果1:複数デバイス使用時の安定性向上
Wi-Fi 6の最も大きな効果は、複数デバイスが同時に接続している環境での安定性向上です。
家族が動画配信サービスで映画を見ている、スマートスピーカーが音楽を再生している、タブレットでSNSを見ている——そんな状況でも、ゲーム機やPCへの通信が安定しやすくなります。
Wi-Fi 5以前の環境では、他のデバイスがデータをダウンロードしているときにゲームのPing値が跳ね上がることがありましたが、Wi-Fi 6のOFDMAとMU-MIMOにより、この問題が軽減されます。
一人暮らしで他にWi-Fiを使うデバイスが少ない場合は、この効果を実感しにくいかもしれません。家族が多い、または多くのスマート家電を使っている環境ほど、Wi-Fi 6の恩恵を受けやすいです。
家族4人以上でWi-Fiを使う、スマートホーム機器が多い、同時に動画視聴やゲームをすることがある——こうした環境では、Wi-Fi 6への変更で体感できる改善が期待できます
効果2:電波干渉によるパケットロスの軽減
マンションやアパートなど、周囲にWi-Fiネットワークが多い環境では、電波干渉によってパケットロスが発生しやすくなります。
Wi-Fi 6のBSS Coloring技術は、近隣のWi-Fiと自分のWi-Fiを識別し、干渉を減らします。これにより、夜間など周囲でWi-Fi利用が増える時間帯でも、通信が安定しやすくなります。
パケットロスが減ると、ゲーム中のキャラクターの瞬間移動(ワープ)や、動きのカクつきが軽減されます。特にFPSや格闘ゲームなど、一瞬の判断が勝敗を分けるゲームでは大きなメリットです。
効果3:ゲームダウンロード・アップデートの高速化
Wi-Fi 6の理論上の最大速度は9.6Gbpsで、Wi-Fi 5の6.9Gbpsを上回ります。実測では理論値通りにはいきませんが、Wi-Fi 5より高速な通信が期待できます。
この効果は、ゲームプレイ中よりも、ゲームのダウンロードやアップデートで実感しやすいです。最近のゲームは容量が100GBを超えるものも珍しくなく、ダウンロード時間の短縮は大きなメリットです。
ただし、Wi-Fiの速度だけでなく、インターネット回線自体の速度もボトルネックになります。光回線が1Gbpsの場合、Wi-Fiが10Gbps対応でも、回線速度以上は出ません。
効果4:5GHz帯の効率的な活用
Wi-Fi 6は、5GHz帯の電波をより効率的に使えるようになっています。5GHz帯は2.4GHz帯に比べて干渉を受けにくく高速ですが、壁などの障害物に弱いデメリットがあります。
Wi-Fi 6では、5GHz帯でも安定した通信ができるよう最適化されているため、ルーターに近い場所でゲームをするなら、5GHz帯を活用することで低遅延・高速通信が実現しやすくなります。
注意:Ping値はWi-Fiだけでは決まらない
Wi-Fi 6に変えればPing値が劇的に下がると期待する方もいますが、Ping値はWi-Fiだけで決まるものではありません。
Ping値に影響する要因は、インターネット回線(光回線、ホームルーターなど)、プロバイダの設備、ゲームサーバーの場所と混雑状況、自宅内のWi-Fi環境、そして使用している端末の性能など、複数あります。
Wi-Fiが原因でPing値が高くなっている場合は、Wi-Fi 6への変更で改善が期待できます。しかし、回線やプロバイダがボトルネックになっている場合は、Wi-Fiを変えても改善は限定的です。



Ping値を下げたいなら、最も効果的なのは有線LAN接続です。どれだけWi-Fiが進化しても、安定性では有線接続には敵いません
Wi-Fi 5とWi-Fi 6の違いを比較
現在Wi-Fi 5対応のルーターを使っている方が、Wi-Fi 6に変えることでどのような違いがあるのか、具体的に比較します。
スペック比較表
| 項目 | Wi-Fi 5(802.11ac) | Wi-Fi 6(802.11ax) |
|---|---|---|
| 最大通信速度(理論値) | 6.9Gbps | 9.6Gbps |
| 周波数帯 | 5GHz | 2.4GHz / 5GHz |
| OFDMA | 非対応 | 対応 |
| MU-MIMO | 下りのみ対応(最大4台) | 上り・下り対応(最大8台) |
| TWT | 非対応 | 対応 |
| BSS Coloring | 非対応 | 対応 |
| 同時接続への強さ | 普通 | 強い |
| 電波干渉への強さ | 普通 | 強い |
| 登場時期 | 2014年 | 2020年 |
ゲームでの実感差
スペック上の違いはありますが、実際のゲームプレイでどの程度の差を感じられるかは、使用環境によって大きく異なります。
効果を実感しやすいケース:
- 家族が多く、同時にWi-Fiを使うことが多い
- マンションなど、周囲にWi-Fiネットワークが多い環境
- スマート家電やIoT機器を多く使っている
- ゲーム中に他の人が動画をストリーミング視聴している
- 現在のルーターが古く(5年以上)、不安定さを感じている
効果を実感しにくいケース:
- 一人暮らしで、Wi-Fiに接続するデバイスが少ない
- 戸建てで周囲にWi-Fiネットワークが少ない
- 現在のWi-Fi 5ルーターでも特に問題を感じていない
- 回線自体が遅い(VDSL方式のマンションなど)
- ルーターとゲーム機の距離が非常に近い
Wi-Fi 6Eとの違いも押さえておこう
Wi-Fi 6のさらに進化版として「Wi-Fi 6E」があります。Wi-Fi 6Eは、従来の2.4GHz帯・5GHz帯に加えて、新たに6GHz帯の電波を利用できるようになりました。
6GHz帯は、まだ利用者が少なく空いているため、電波干渉を受けにくいメリットがあります。マンションなど混雑した環境では、Wi-Fi 6よりもさらに安定した通信が期待できます。
ただし、Wi-Fi 6E対応機器はまだ限られており、ルーターも高価な傾向があります。2025年現在、コストパフォーマンスを考えるとWi-Fi 6で十分という判断もできます。予算に余裕があれば、Wi-Fi 6E対応ルーターを選ぶのも選択肢です。
Wi-Fi 6に変えるべき?判断のポイント
Wi-Fi 6への買い替えを検討している方に向けて、判断のポイントを整理します。
買い替えをおすすめするケース
- 現在のルーターが5年以上前のモデル — 古いルーターは性能低下や故障リスクがあり、買い替えのタイミングです
- 同時接続デバイスが多い(10台以上) — スマホ、タブレット、PC、ゲーム機、スマート家電など、接続デバイスが多いほどWi-Fi 6の恩恵を受けやすい
- ゲーム中に他の家族がネットを使う — 動画視聴やビデオ通話など、帯域を使う用途と競合する環境
- マンション住まいで電波干渉が気になる — 周囲のWi-Fiと干渉して不安定になっている場合
- ゲーム機やPCがWi-Fi 6に対応している — PS5、Xbox Series X、最新のゲーミングPC・ノートPCなど
買い替えを急がなくてもいいケース
- 現在のWi-Fi環境で特に問題を感じていない — 「壊れていないものを直す必要はない」という考え方も合理的
- 一人暮らしで接続デバイスが少ない — 同時接続による混雑が少ないため、恩恵は限定的
- ゲーム機やPCがWi-Fi 6に対応していない — Wi-Fi 6の効果を得るには、ルーターと端末の両方が対応している必要あり
- すでに有線LAN接続でゲームをしている — 有線接続が最も安定しており、Wi-Fiの規格はあまり関係ない
- 回線自体がボトルネック — VDSL方式のマンションなど、回線速度が100Mbps以下の場合はWi-Fiを変えても効果薄
ゲーム機のWi-Fi 6対応状況
Wi-Fi 6の効果を得るには、ルーターだけでなくゲーム機もWi-Fi 6に対応している必要があります。主要ゲーム機の対応状況を確認しましょう。
| ゲーム機 | Wi-Fi 6対応 | 備考 |
|---|---|---|
| PlayStation 5 | ○ 対応 | Wi-Fi 6対応 |
| PlayStation 4 / 4 Pro | × 非対応 | Wi-Fi 5(802.11ac)対応 |
| Xbox Series X / S | ○ 対応 | Wi-Fi 6対応 |
| Xbox One | × 非対応 | Wi-Fi 5対応 |
| Nintendo Switch(初代・有機EL) | × 非対応 | Wi-Fi 5対応 |
| Nintendo Switch 2(2025年発売予定) | ○ 対応 | Wi-Fi 6対応予定 |
| Steam Deck | ○ 対応 | Wi-Fi 6対応 |
| ゲーミングPC(2020年以降) | ○ 多くが対応 | マザーボードやWi-Fiカードによる |
PS4やNintendo Switchなど、Wi-Fi 6非対応のゲーム機を使っている場合でも、Wi-Fi 6ルーターに変えることで他のデバイスとの帯域競合が減り、間接的に恩恵を受けられる可能性はあります。ただし、直接的な効果は限定的です。
ゲームに最適なWi-Fi 6ルーターの選び方
Wi-Fi 6ルーターを購入する際に、ゲーム用途で重視すべきポイントを解説します。
選び方1:ストリーム数(アンテナ数)を確認する
ルーターのスペック表示でよく見る「AX3000」「AX5400」などの数字は、おおよその最大通信速度を示しています。数字が大きいほど高性能ですが、価格も上がります。
一人暮らしや少人数での使用なら「AX3000」クラス(5,000〜10,000円程度)で十分です。4人以上の家族や、多くのデバイスを接続するなら「AX5400」以上(10,000〜20,000円程度)を検討してください。
選び方2:ゲーミング向け機能の有無
一部のルーターには、ゲーム向けの専用機能が搭載されています。
QoS(Quality of Service)機能は、特定のデバイスやアプリケーションの通信を優先する機能です。ゲーム機の通信を優先設定にすることで、他のデバイスの影響を受けにくくなります。多くのルーターに搭載されていますが、設定のしやすさはメーカーによって異なります。
ゲーミングモード/ゲームブーストは、一部のゲーミングルーターに搭載されている機能で、ゲームの通信を自動検出して優先処理します。設定が簡単で、初心者にもおすすめです。
有線LANポートの数と速度も確認しましょう。ゲーム機を有線接続する予定があるなら、1Gbps対応ポートが複数あるか、2.5Gbps対応ポートがあるかをチェックしてください。
選び方3:メーカーとサポート
主要なルーターメーカーと特徴を紹介します。
BUFFALO(バッファロー):日本メーカーで国内シェアトップ。設定が簡単で、日本語サポートが充実。初心者におすすめ
NEC(Aterm):日本メーカー。安定性に定評があり、法人利用も多い。シンプルな設計
TP-Link:コストパフォーマンスが高い。ゲーミング向けモデルも充実。アプリでの管理が便利
ASUS:ゲーミングルーターに強い。高性能モデルが多く、上級者向け機能も充実
NETGEAR:高性能モデルが多い。ゲーミングブランド「Nighthawk」が有名
選び方4:設置環境に合ったものを選ぶ
ルーターの設置場所とゲーム機の位置関係も重要です。
ルーターとゲーム機が同じ部屋、または隣の部屋にあるなら、一般的なWi-Fi 6ルーターで十分です。複数の部屋を隔てていたり、2階建て以上の家で階が異なる場合は、電波が届きにくくなるため、アンテナが多い高性能モデルか、メッシュWi-Fiシステムを検討してください。
メッシュWi-Fiは、複数の機器が連携して家中に均一なWi-Fi環境を構築するシステムです。広い家でも電波が届きやすく、部屋を移動しても途切れにくいメリットがあります。
価格帯別のおすすめ目安
| 価格帯 | スペック目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 5,000〜8,000円 | AX1800〜AX3000 | 一人暮らし、小規模な部屋 |
| 8,000〜15,000円 | AX3000〜AX5400 | 2〜4人家族、一般的な戸建て・マンション |
| 15,000〜25,000円 | AX5400〜AX6000 | 大家族、広い家、ゲーミング重視 |
| 25,000円以上 | AX6000以上、Wi-Fi 6E対応 | 最高の環境を求めるゲーマー、プロ志向 |
Wi-Fi 6を導入してもラグが改善しない場合のチェックポイント
Wi-Fi 6ルーターに変えてもゲームのラグが改善しない場合、他の原因を疑う必要があります。
チェック1:インターネット回線自体の問題
Wi-Fiはあくまで自宅内の通信を担当する部分であり、インターネット回線(光回線やホームルーターなど)の速度や安定性がボトルネックになっている場合は、Wi-Fiを変えても改善しません。
有線LAN接続で速度測定を行い、回線自体の速度とPing値を確認してみてください。有線でもPing値が高い、速度が遅い場合は、回線やプロバイダの問題です。IPv6接続への切り替えや、プロバイダ・回線の変更を検討しましょう。
チェック2:ゲームサーバーの問題
ゲームサーバーが海外にある場合や、サーバーが混雑している場合は、自宅の環境を改善してもPing値は下がりません。
同じゲームで他のサーバーを選べる場合は、日本国内や近いリージョンのサーバーを選択すると改善することがあります。また、ゲームの公式サイトやSNSでサーバー障害の情報を確認してみてください。
チェック3:ルーターの設置場所
Wi-Fi 6ルーターでも、設置場所が悪いと性能を発揮できません。
ルーターは部屋の中央付近、高い位置(床から1〜2m)に設置するのが理想です。電子レンジや金属製の棚の近く、水槽の裏などは電波が弱くなりやすいため避けてください。
チェック4:端末のWi-Fi設定
ゲーム機やPCのWi-Fi設定も確認しましょう。
5GHz帯のネットワーク(SSIDに「5G」や「A」がつくもの)に接続しているか確認してください。2.4GHz帯は電波干渉を受けやすく、ゲームには不向きです。
また、ルーターのファームウェアが最新版になっているかも確認してください。古いファームウェアでは不具合が残っていることがあります。
チェック5:やはり有線接続が最強
ここまで対策しても改善しない場合、あるいは最初から最高の環境を求めるなら、有線LAN接続を検討してください。
どれだけWi-Fiの技術が進化しても、安定性では有線接続には敵いません。特にFPSや格闘ゲームなど、1ms単位の遅延が勝敗に影響するゲームでは、有線接続が強く推奨されます。
ゲーム機とルーターが離れている場合は、長いLANケーブル(10m、20mなど)を使うか、PLCアダプター(電力線通信)やMoCA(同軸ケーブルを利用)などの方法もあります。



プロゲーマーや競技志向の方は、ほぼ例外なく有線接続を使っています。Wi-Fi 6でも十分快適にプレイできますが、「勝ちにこだわるなら有線」というのがゲーマーの常識です
Wi-Fi 6の次は?Wi-Fi 7の最新動向
Wi-Fi 6のさらに次の規格として、Wi-Fi 7(802.11be)が登場しています。簡単に最新動向を紹介します。
Wi-Fi 7の特徴
Wi-Fi 7は2024年から対応製品が登場し始めた最新規格です。理論上の最大速度は46Gbpsと、Wi-Fi 6の約4.8倍に達します。
ゲームにとって注目の機能は「MLO(マルチリンクオペレーション)」です。これは、2.4GHz・5GHz・6GHzの複数の周波数帯を同時に使って通信する技術で、遅延の低減と安定性の向上が期待できます。
今すぐWi-Fi 7にすべき?
2025年現在、Wi-Fi 7対応のルーターは高価(3万円〜10万円以上)で、対応端末もまだ限られています。一般的なゲーマーにとっては、Wi-Fi 6で十分という判断が妥当です。
最新技術に興味がある方や、予算に余裕がある方は、将来を見据えてWi-Fi 7対応ルーターを検討してもよいでしょう。ただし、端末側もWi-Fi 7に対応していないと、本来の性能は発揮されません。
よくある質問(FAQ)
- Wi-Fi 6にすればゲームのラグは減りますか?
-
Wi-Fiが原因でラグが発生している場合は、改善が期待できます。特に、複数デバイスが同時に接続している環境や、電波干渉が多い環境で効果を発揮します。ただし、インターネット回線やゲームサーバーがボトルネックになっている場合は、Wi-Fiを変えてもラグは改善しません。
- Wi-Fi 5からWi-Fi 6に変えると速度はどのくらい上がりますか?
-
理論上の最大速度は、Wi-Fi 5の6.9GbpsからWi-Fi 6の9.6Gbpsに向上します。ただし、実測値はルーターの性能、端末の対応状況、インターネット回線の速度などによって異なります。一般的には、10〜30%程度の速度向上が期待できますが、環境によってはそれ以上の効果が出ることもあります。
- PS5やSwitch(有機EL)はWi-Fi 6に対応していますか?
-
PS5はWi-Fi 6に対応しています。Nintendo Switch(初代・有機ELモデル)はWi-Fi 5対応でWi-Fi 6には対応していません。2025年発売予定のNintendo Switch 2はWi-Fi 6対応予定です。Xbox Series X/SはWi-Fi 6対応、Steam DeckもWi-Fi 6対応です。
- Wi-Fi 6ルーターにすれば、古いゲーム機でも速くなりますか?
-
古いゲーム機(Wi-Fi 6非対応)でも、間接的な恩恵は受けられます。Wi-Fi 6ルーターは複数デバイスの同時接続に強いため、他のデバイスとの帯域競合が減り、結果として通信が安定する可能性があります。ただし、Wi-Fi 6の本来の性能を発揮するには、端末もWi-Fi 6対応である必要があります。
- ゲームには有線接続とWi-Fi 6、どちらがいいですか?
-
安定性を最重視するなら、有線LAN接続が最良の選択です。どれだけWi-Fiの技術が進化しても、有線接続の安定性には敵いません。特にFPSや格闘ゲームなど、1msの遅延が勝敗に影響するゲームでは有線接続を強くおすすめします。Wi-Fi 6は、有線接続が難しい環境や、カジュアルにゲームを楽しみたい方に適しています。
- ゲーム向けのWi-Fi 6ルーターの予算はどのくらいですか?
-
一人暮らしや小規模な環境なら5,000〜8,000円程度のモデルで十分です。4人家族や広い家なら10,000〜15,000円程度のモデルがおすすめです。ゲーミング特化の機能(ゲームブースト、高度なQoS)を求めるなら15,000〜25,000円程度のモデルを検討してください。
- Wi-Fi 6EやWi-Fi 7にすべきですか?
-
2025年現在、コストパフォーマンスを考えるとWi-Fi 6で十分という判断が妥当です。Wi-Fi 6Eは電波干渉が激しい環境(マンションなど)で効果がありますが、対応端末はまだ限られています。Wi-Fi 7はさらに高価で対応端末も少ないため、一般的なゲーマーにはまだ早いと言えます。
- Wi-Fi 6ルーターに変えても効果を感じられない場合は?
-
インターネット回線自体の問題、ゲームサーバーの問題、ルーターの設置場所、端末のWi-Fi設定などを確認してください。有線接続で速度測定を行い、回線自体に問題がないか確認することをおすすめします。どうしてもWi-Fiでラグが改善しない場合は、有線LAN接続を検討してください。
まとめ|Wi-Fi 6でゲーム環境は確実に向上する、ただし万能ではない
Wi-Fi 6は、複数デバイスの同時接続に強く、電波干渉を受けにくいため、特に家族でWi-Fiを共有している環境や、マンションなど電波干渉が多い環境では、ゲーム体験の向上が期待できます。
ただし、Wi-Fi 6は万能ではありません。インターネット回線やゲームサーバーがボトルネックになっている場合は、Wi-Fiを変えてもラグは改善しません。また、一人暮らしで接続デバイスが少ない環境では、効果を実感しにくいこともあります。
ゲームのラグを最小限にしたいなら、最も効果的なのは有線LAN接続です。Wi-Fi 6でもカジュアルにゲームを楽しむには十分ですが、「勝ちにこだわるなら有線」というのがゲーマーの常識です。
Wi-Fi 6ルーターの買い替えを検討している方は、現在のルーターの使用年数、接続デバイスの数、ゲーム機のWi-Fi 6対応状況などを確認した上で判断してください。この記事が、あなたのゲーム環境改善の参考になれば幸いです。
ルーターの買い替えを検討する際は、自分のゲーム機や回線環境に合ったモデルを選びましょう。高価なモデルが必ずしも最適とは限りません









