10ギガ回線へ乗り換える手順|必要なもの7点【2026年】

「10ギガ回線に乗り換えたのに、速度が1ギガのときとほとんど変わらない」——これは回線だけを申し込んで、宅内の機器を1ギガ用のまま使っている人に起こる典型的な失敗です。

この記事は、通信業界10年以上の実務経験をもとに、10ギガへの乗り換えで必要なもの7点と申し込み手順を1本にまとめたものです。回線・ONU・ルーター・LANケーブル・PCまでを一括で確認し、「申し込んだのに速くならない」を先回りで防ぎます。

すでに「1ギガと10ギガのどちらにするか」で迷っている段階の方は、先に1ギガと10ギガの選び方を解説した記事を読むと判断しやすくなります。本記事は「10ギガにすると決めた人」が対象です。

この記事の結論
10ギガ回線は、回線契約だけ変えても対応ルーターとCAT6A以上のLANケーブル、10GbE対応PCがそろって初めて10Gbps環境になる。乗り換え前に「対応エリア・ONU・ルーター・LANケーブル・PC」の5項目を確認するのが失敗しないコツです。
目次

10ギガ回線は「回線だけ」変えても速くならない

10ギガ回線とは、下り最大10Gbps(理論値)の通信ができる光回線サービスのことです。ただし、この10Gbpsは回線側が提供する上限であり、宅内の機器がボトルネックになると実測はまったく届きません。

速度は「一番遅い機器」に引っ張られます。回線が10Gbpsでも、ルーターのWANポートが1Gbpsまでなら、そこで頭打ちです。10ギガ環境は、回線・ONU・ルーター・LANケーブル・端末のすべてが10ギガ対応でつながって初めて成立します

実際に「10Gbps回線なのに速度が出ない」という相談の多くは、機器のどこか一箇所が1ギガ用のまま残っているのが原因です。詳しい切り分けは10Gbps回線なのに速度が出ない原因を解説した記事で扱っています。

10ギガは機器がそろって初めて10Gbps

乗り換え前に確認する5項目と必要なもの7点

10ギガへ乗り換える前に確認すべきなのは、次の5項目です。この順番でチェックすれば、申し込み後の「思っていたのと違う」を防げます。

乗り換え前の5項目チェック
  • 自宅住所が10ギガの提供エリアに入っているか
  • 契約する10ギガ回線サービスを決めたか
  • ONU・ホームゲートウェイが10GbE対応か(貸与機器で確認)
  • Wi-Fiルーターが10GbE WANポート搭載か
  • LANケーブルとPC・LANポートが10ギガ対応か

この5項目を機器に落とし込むと、必要なものは次の7点になります。回線契約、10GbE対応ONU、10GbE対応Wi-Fiルーター、CAT6A以上のLANケーブル、10GbE対応PC(またはLANアダプター)、そして設置場所とコンセントです。

ONUは各回線事業者からの貸与が基本です。自分で10ギガ対応品を買う必要はありませんが、契約時に「10ギガ対応の機器が届くか」を必ず確認してください。1ギガ用ONUのままでは10Gbpsは出ません。

手順1:10ギガの提供エリアを確認する

最初の関門は提供エリアです。10ギガは1ギガより対応範囲がかなり狭く、同じ市区町村内でも建物単位で提供可否が分かれます。エリア外なら、どの回線も申し込めません。

光コラボ系(GMOとくとくBB光など)はNTT東日本(フレッツ光)およびNTT西日本(フレッツ光)の「フレッツ 光クロス」提供エリアと連動します。まずはNTTのエリア検索で住所を入れて確認するのが確実です。

独自回線のNURO 光は、NTTとは別のエリア判定になります。ソニーネットワークコミュニケーションズが運営するNURO 光の公式発表によると、10ギガ提供エリアは北海道・宮城・東京・神奈川など一部都府県に限られます。同じ住所でもフレッツ系はエリア内、NUROはエリア外(またはその逆)というケースがあるため、両方で確認してください。

AREA

まずは提供エリアの確認から

10ギガ回線は提供エリア外だと申し込めません。住所を入れるだけで、GMOとくとくBB光10ギガの対応可否を確認できます。

所要1分無料契約にはなりません
提供エリアを確認する

※エリア確認だけでは契約になりません。

手順2:10ギガ回線サービスを選ぶ

エリアが確認できたら、契約する回線を選びます。10ギガは各社で月額料金とキャンペーンが大きく異なるため、実質負担で比べるのが鉄則です。

本記事の確認時点で、主要3社の条件は次の通りです。数値はすべて各社公式サイトの掲載情報から転記しています。

項目★GMOとくとくBB光 10G★NURO 光 10Ghi-hoひかり with games 10G
月額(税込)5,940円3,980円〜※改定後6,894円
提供方式フレッツ光クロス系独自回線フレッツ光クロス系
縛りなし・解約金0円なし2年契約が基本
特典10ギガ追加CB20,000円ほか他社解約金CB最大60,000円ゲームはじめる割 月-550円
向いている人総合バランス重視料金重視・独自回線エリア内オンラインゲーム重視

※料金・キャンペーン内容は2026年1月31日時点で各社公式サイトを確認したものです。NURO 光は2026年9月の料金改定後の金額を記載しています。最新条件は必ず公式サイトでご確認ください。

縛りのなさと10ギガ向けキャッシュバックのバランスで選ぶなら、GMOインターネットグループが運営するGMOとくとくBB光が総合力で扱いやすい選択肢です。GMOとくとくBB光の10ギガプランは、公式発表によると月額5,940円(税込)で戸建て・マンション共通、契約期間の縛りなし・解約金0円と案内されています。

総合バランスならGMOとくとくBB光。10ギガの最新キャンペーン条件は公式サイトで確認できます。

GMOとくとくBB光を確認する

10ギガは月額より実質負担で選ぶ

手順3:ONU・ホームゲートウェイを確認する

ONU(光回線終端装置)は、光信号をデジタル信号に変換する機器で、通常は回線事業者から貸与されます。10ギガ契約なら10GbE対応のONUまたはホームゲートウェイが届きますが、ここに落とし穴があります。

1ギガから10ギガへ切り替える場合、ONUの交換工事が必要になるケースがほとんどです。1ギガ用ONUを流用して10Gbpsは出ません。契約時に「10ギガ対応機器への交換が含まれるか」を必ず確認してください。

ホームゲートウェイにルーター機能が内蔵されている場合、そのLANポートが10GbE対応かどうかで、別途ルーターが必要かが変わります。届いた機器のポート表記(10G・WANなど)を確認するのがポイントです。

手順4:10GbE対応ルーターを選ぶ

市販のWi-Fiルーターを使う場合、10ギガ環境で最優先に確認するのはWAN(INTERNET)ポートが10Gbpsに対応していることです。ここが1Gbpsや2.5Gbpsだと、その速度で頭打ちになります。

POINT

ルーター選びは「WANポートの速度」が最重要。パッケージに「Wi-Fi 6/7対応」とあっても、有線WANが1Gbpsなら10Gbpsは出ません。WAN・LANともに10GbE(10GBASE-T)対応かを型番で確認してください。

有線接続で10Gbpsを狙うなら、LANポートも10GbE対応が必要です。無線(Wi-Fi)で10Gbpsに近い速度を出すのは現実的に難しく、有線接続が基本になります。Wi-Fiルーターの買い替え自体を検討中なら、Wi-Fi 7ルーターの買い時を解説した記事もあわせて参考にしてください。

手順5:LANケーブルを確認する

意外な落とし穴がLANケーブルです。10Gbpsの通信にはCAT6A(カテゴリ6A)以上のケーブルが必要で、古いCAT5eやCAT6のケーブルを流用すると速度が出ません。

ケーブルの被覆に「CAT6A」または「CAT7」「CAT8」と印字されています。10ギガ回線を入れても速度が伸びない場合、まずここを疑うと原因が早く見つかります。ケーブルは数百円〜千円台で買えるため、機器の中でもっとも安く確実に効く投資です。

LANケーブルの規格:CAT6A以上が10GBASE-T(10Gbps)に対応。CAT6は最大10Gbps対応だが伝送距離55mまでと制限があり、CAT5eは1Gbpsまで。家庭内で確実に10ギガを出すならCAT6A以上を選ぶと安心です。

手順6:PC・LANポートを確認する

最後の確認はPC側です。10Gbpsで通信するには、PCのLANポート(またはLANアダプター)が10GbE対応である必要があります。市販PCの多くは1Gbps対応にとどまるため、ここが最後のボトルネックになりがちです。

Windowsならデバイスマネージャーのネットワークアダプターでポートのリンク速度を確認できます。1Gbpsまでの表記なら、USB接続やPCIeの10GbE対応LANアダプターを追加すれば10ギガ通信が可能になります。

ここで理解しておきたいのは、10ギガの恩恵を受けられるのは「10GbE対応の端末で有線接続したとき」に限られる点です。スマホやタブレットは有線接続できず、Wi-Fi経由では10Gbpsには届きません。10ギガをフルに活かせるのは、10GbE対応PCを有線でつなぐ用途です。

1ギガ→10ギガの乗り換え手順

ここまでの確認が終わったら、実際の乗り換えに進みます。所要時間は申し込み自体は30分ほど、開通工事まで含めると2週間〜1ヶ月が目安です。

STEP
提供エリアと機器を確認する

住所が10ギガ対応か確認し、手持ちのルーター・LANケーブル・PCが10GbE対応かをチェックします。足りない機器を洗い出すのがこの段階です。

STEP
10ギガ回線を申し込む

公式サイトから10ギガプランを申し込みます。フレッツ系からの切り替え(転用・事業者変更)なら工事不要のこともありますが、1ギガ→10ギガはONU交換工事が入るのが一般的です。

STEP
開通工事とONU設置

工事日に10ギガ対応ONU(またはホームゲートウェイ)が設置されます。1ギガのときと同じ場所で問題ありませんが、コンセントの空き確認をしておくと当日スムーズです。

STEP
機器を接続し速度を測定する

ONU→10GbEルーター→CAT6Aケーブル→10GbE対応PCの順につなぎ、速度を測定します。想定より遅ければ、一番遅い機器がどこかを1台ずつ確認します。

手続きの前に、月額・キャンペーン・提供エリアの最新条件を公式で確認しておくと、申し込み後のすれ違いを防げます。

筆者の総合おすすめはGMOとくとくBB光

縛りなし・解約金0円で始めやすく、10ギガ向けの追加キャッシュバックや他社違約金還元も用意されているため、初めての10ギガ乗り換えでバランスを取りやすいのがGMOとくとくBB光です。フレッツ光クロスのエリアと連動するため、対応地域が比較的広い点も扱いやすさにつながります。

縛りなし・解約金0円/10ギガ追加キャッシュバックあり

公式サイトで10ギガの月額・キャンペーン・提供エリアの最新条件を確認できます(無料)。

料金確認だけでは契約になりません。
※料金・キャンペーン内容は2026年1月31日時点のものです。

別の選択肢 独自回線のエリア内で料金を重視する方はNURO 光、オンラインゲーム最優先の方はhi-hoひかり with gamesもご検討ください。

費用と工事のよくある注意点

乗り換えでつまずきやすいのが費用と工事です。事前に把握しておけば、想定外の出費を避けられます。

1ギガから10ギガへの切り替えは、原則として新規の開通工事扱いになり、ONUの交換が発生します。現在の回線を解約する場合、契約内容によっては違約金や工事費残債が請求されることがあります。

現在の回線を途中解約すると、違約金・撤去工事費・工事費残債が発生する場合があります。GMOとくとくBB光やNURO 光は他社解約金の還元キャンペーン(最大60,000円)を用意しているため、乗り換え時は還元条件をあわせて確認すると負担を抑えられます。

乗り換え前によくある不安と確認ポイント

  • 本当に10ギガが出るか不安 → 提供エリアと10GbE機器の有無を公式で確認
  • 解約違約金が心配 → 他社違約金還元(最大60,000円)の対象条件を確認
  • 工事費がかかりそう → 工事費実質無料の適用条件を公式で確認

公式サイトで料金・提供エリア・還元条件をまとめて確認できます(無料)。

GMOとくとくBB光の条件を確認する

※公式サイトでの確認は無料です。

おすすめ10ギガ回線3選(タイプ別)

これまでの内容をふまえ、タイプ別に3つの選択肢を整理します。どれか1つに迷ったら、まずは総合バランスのGMOとくとくBB光から検討するのがおすすめです。

こんな人におすすめ

なお、10ギガがゲーム用途で本当に効果があるのか気になる方は、10ギガ回線はゲームに意味あるかを検証した記事を先に読むと納得して選べます。速度以外の快適化まで含めて整えたい場合は、光回線+Wi-Fi高速化の完全ガイドも参考になります。

10ギガ乗り換えのよくある質問

10ギガへの乗り換えで多い疑問をまとめました。

10ギガ回線の乗り換えに必要なものは何ですか?

10ギガ回線の契約、10GbE対応ONU(貸与)、10GbE WANポート搭載のWi-Fiルーター、CAT6A以上のLANケーブル、10GbE対応PC(またはLANアダプター)が必要です。どれか1つでも1ギガ用のままだと、そこで速度が頭打ちになります。

1ギガから10ギガへの変更に工事は必要ですか?

原則として開通工事が必要です。1ギガ用ONUを10ギガ対応機器へ交換するため、多くの場合は宅内工事が入ります。フレッツ系での事業者変更・転用でも、10ギガは機器交換を伴うのが一般的です。

LANケーブルはどのカテゴリを選べばいいですか?

CAT6A以上を選んでください。CAT6A・CAT7・CAT8は10Gbps(10GBASE-T)に対応します。CAT5eは1Gbpsまでのため、古いケーブルを流用すると速度が出ません。ケーブルの被覆に印字されたカテゴリ表記で確認できます。

Wi-Fi(無線)で10Gbpsは出ますか?

現実的には有線接続が前提です。無線では回線混雑や電波環境の影響で10Gbpsには届きにくく、10ギガの性能をフルに活かすなら10GbE対応PCを有線でつなぐ必要があります。スマホやタブレットは有線接続できないため、10ギガの恩恵は限定的です。

GMOとくとくBB光の10ギガの月額はいくらですか?

GMOとくとくBB光の公式サイト掲載情報では、10ギガプランの月額は5,940円(税込)で、戸建て・マンション共通です。契約期間の縛りなし・解約金0円と案内されています。最新の金額・キャンペーンは公式サイトでご確認ください。

10ギガに乗り換えても速度が変わらないのはなぜですか?

宅内機器のどこかが1ギガ用のまま残っているのが主な原因です。ルーターのWANポートが1Gbps、LANケーブルがCAT5e、PCのLANポートが1Gbpsなど、最も遅い機器に速度が引っ張られます。1台ずつ規格を確認すると原因が特定できます。

この記事の要点
  • 10ギガは回線だけでなく、ルーター・LANケーブル・PCまで10GbE対応でそろえて初めて速くなる
  • 最初に提供エリアを確認し、次に回線を選び、ONU・ルーター・ケーブル・PCの順にチェックする
  • 1ギガ→10ギガは開通工事とONU交換が原則発生し、解約時は違約金・残債に注意する
  • 総合バランスならGMOとくとくBB光、料金重視はNURO 光、ゲーム重視はhi-hoひかり with games

まとめ:機器をそろえてから10ギガに乗り換える

10ギガ回線の乗り換えで失敗しないポイントは、次の3つです。

  • 回線だけでなく、ONU・ルーター・LANケーブル・PCまで10GbE対応でそろえる
  • 申し込み前に提供エリアを確認し、エリア内で回線を選ぶ
  • 解約違約金や工事費は、還元キャンペーンの条件とあわせて確認する

まずは自宅住所が10ギガ対応かを確認するところから始めましょう。回線選びで迷ったら、縛りなしで始めやすいGMOとくとくBB光から検討し、料金重視ならNURO 光、ゲーム用途ならhi-hoひかり with gamesと比べていくのが分かりやすい進め方です。

その前に「本当に10ギガが自分に必要か」をもう一度確かめたい方は、1ギガと10ギガの選び方の記事に戻って判断すると、後悔のない乗り換えにつながります。

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この記事を書いた人

Wi-Fiのトリセツ運営者。元通信キャリア勤務の経験を活かし、光回線・ホームルーター・ポケット型Wi-Fiの選び方をわかりやすく解説しています。モットーは「難しい通信の話を、誰にでもわかる言葉で」。回線選びに迷ったら、ぜひ当サイトを活用してください。

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