ドコモ光からGMOとくとくBB光への乗り換えは、どちらもNTTのフレッツ光設備を使う「事業者変更」にあたります。GMOの公式案内でも、光コラボ同士の切り替えは回線を引き直さないため工事料や立ち会いが不要とされています。
やること自体はシンプルで、ドコモで事業者変更承諾番号を取り、その期限内にGMOへ申し込むだけです。ただしドコモ光には「スマホのセット割がなくなる」「10ギガはそのまま事業者変更できない」など、ドコモ特有の確認点があります。この記事では、手順に加えてドコモ側で先に確認すべき費用と損得を整理します。
承諾番号を取る前に、残債と解約金を確認。
手順は「承諾番号を取る→期限内にGMOへ申し込む」の2段階。
①ドコモスマホのセット割がなくなる ②契約更新期間外だと解約金がかかる ③工事費の分割が残っていると承諾番号取得時に一括精算。この3つはドコモ側で先に確認します。
GMOの最新の料金・乗り換え条件を確認できます。事業者変更の場合の還元条件もあわせて見ておくと安心です。
GMOとくとくBB光の最新条件を見る公式サイトが新しいタブで開きます。この時点では申し込みになりません。
ドコモ光→GMOとくとくBB光は「事業者変更」|工事は原則いらない
ドコモ光もGMOとくとくBB光も、NTT東日本・西日本のフレッツ光回線を使う「光コラボレーション」です。同じ設備を使い続けたまま契約する事業者だけを変えるため、この乗り換えは「事業者変更」に分類されます。
GMOの公式サイトでは、事業者変更なら光回線やひかり電話番号を引き継げるため、工事料や立ち会い工事が不要と案内されています。ドコモ側の案内でも、承諾番号を取得して乗り換え先で手続きすれば、切替完了をもってドコモ光が解約になる流れです。したがって、長期間ネットが使えなくなる心配は基本的にありません。
ただし例外があります。ドコモ公式の事業者変更のご案内によると、「ドコモ光 10ギガ」を利用中の場合は、そのまま他社へ事業者変更できません。いったん「ドコモ光 1ギガ」へ変更(速度変更には工事が必要)してから事業者変更を申し込む形になります。10ギガのまま検討している人は、この点を先に把握しておいてください。
申し込み前にドコモ側で確認する4つのこと
事業者変更でつまずくのは、手順そのものより「先に確認していなかった費用や条件」です。承諾番号を取る前に、ドコモ光側で次の4点を確認してください。
| 確認項目 | 確認する場所 | 確認しないと起きること |
|---|---|---|
| ドコモスマホのセット割 | My docomo・料金内訳 | 乗り換え後に割引が消え、スマホ料金が上がる |
| 契約プランと更新期間 | My docomo(契約内容) | 更新期間外だと解約金が発生する |
| 工事費の分割残債 | My docomo・請求内訳 | 承諾番号取得時に残債を一括精算 |
| ひかり電話・ひかりTV等のオプション | 契約オプション一覧 | 引き継ぎ漏れや別途手数料が発生する |
この4点の中でも、金額に直結するのが「セット割」「解約金」「工事費残債」です。ここを把握しないまま進めると、月額が下がっても世帯全体では損をしたり、切り替えのタイミングでまとまった請求が来たりします。次からそれぞれ具体的に見ていきます。
ドコモスマホのセット割がなくなる影響
ドコモ公式によると、ドコモ光とドコモの携帯電話をセットで契約している状態が解消されると、「ドコモ光セット割」「光★複数割」は廃止または割引額の変更となります。GMOとくとくBB光はドコモのセット割の対象ではないため、乗り換えるとこの割引はなくなります。
セット割は対象プランに応じてスマホ1回線あたり月額最大1,210円(税込)割引されるもので、家族でドコモを使っているほど割引の合計額が大きくなります。GMOの月額が下がっても、失うセット割の合計がそれを上回れば、世帯合計ではかえって高くなることがあります。光回線の月額差だけでなく、家族分のセット割を合計してから比べてください。
割引額はプランや契約状況で変わるため、実際の金額はドコモ光セット割の公式ページやMy docomoの料金内訳で確認するのが確実です。
解約金・工事費残債・最終月の料金
ドコモ光の定期契約プランを契約中で、更新期間外(契約満了月の当月・翌月・翌々月を除く期間)に事業者変更すると解約金がかかります。ドコモ公式が公表している解約金は次のとおりです。
| 契約タイプ | 戸建タイプ | マンションタイプ |
|---|---|---|
| ドコモ光 1ギガ | 5,500円 | 4,180円 |
| ahamo光 1ギガ | 4,950円 | 3,630円 |
| 2022年6月30日以前の申込み | 14,300円 | 8,800円 |
出所:ドコモ公式「他社光サービスへのきりかえ(事業者変更)」(金額は税込・2026年8月時点)。
金額はすべて税込です。2022年6月30日以前に申し込んだ契約は解約金が高いため、契約時期を必ず確認してください。更新期間内であれば解約金はかかりません。
加えて、見落としやすいのが工事費の残債と最終月の扱いです。ドコモ公式によると、ドコモ光の工事料を分割払いしている場合、事業者変更承諾番号の取得時に工事料の残債を一括精算することになります。また、事業者変更完了月のドコモ光の基本使用料は日割りされず、1か月分が請求されます。
なお、ドコモ側の事業者変更事務手数料3,300円(税込)は、2022年7月1日以降に開通・変更した一部の契約は対象外になる場合があります。自分が対象かどうかはMy docomoで確認できます。この3,300円はドコモ側の手数料であり、後述するGMO側の契約事務手数料3,300円とは別のものです。
「解約金0円」でも、費用が全部0円とは限りません。
更新期間内なら解約金は不要でも、残債や最終月分は別に発生することがあります。
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工事費の分割残債分割払いが残っている場合承諾番号取得時に一括精算
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最終月の基本使用料完了月は日割りなし1か月分
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事務手数料対象外となる契約もあり3,300円
事業者変更承諾番号の取り方|ドコモでの手続き
事業者変更承諾番号は、乗り換え先のGMOではなく、今契約しているドコモ側で取得します。ドコモ公式によると、取得方法はWeb(ドコモのお手続きサイト)、ドコモショップ/d garden、電話(ドコモ インフォメーションセンター)の3通りです。Webは24時間受付で、手続きにはドコモ光が登録されたdアカウントでのログインが必要です。
承諾番号は「F」または「T」で始まる11桁の英数字で、有効期限は発行日を含めて15日間です。期限を過ぎると番号は無効になり、取り直しになります。発行に数日かかることもあるため、月末の切り替えを狙う場合は早めに取得しておくと予定が崩れません。承諾番号の期限については、以下の記事でさらに詳しく整理しています。
詳しい取得手順や有効期限の考え方は事業者変更承諾番号の有効期限は15日をあわせてご覧ください。
なお、承諾番号を取得しただけでは解約になりません。期限内にGMO側で申し込まなければ、ドコモ光の契約はそのまま継続します。事業者変更をやめる場合はドコモへ連絡が必要です。
GMOとくとくBB光へ事業者変更する手順
準備が済んだら、申し込みから開通までは次の流れです。GMOとくとくBB光の公式「ご利用開始の流れ」によると、転用・事業者変更で利用開始までにかかる期間は2週間程度が目安とされています。
承諾番号は「取ったら15日以内」に申し込むのが鉄則です。
開始前の確認を済ませてから、順番に進めます。
開始前に確認
ドコモで承諾番号を取得する
Web・ドコモショップ・電話のいずれかで事業者変更承諾番号(11桁)を発行します。有効期限は発行日を含め15日間です。
GMOへ「事業者変更」で申し込む
申し込みフォームで「事業者変更」を選び、承諾番号を入力します。ひかり電話・ひかりテレビを引き継ぐかもここで指定します。
切替日の連絡とルーターを受け取る
切替日(開通日)がメールで案内されます。公式FAQによると、Wi-Fiルーターは開通工事日の1週間前~前日に設置先へ届きます。
切替日にルーターをつなぎ替える
回線終端装置(ONU)はそのまま使い、その先のルーターを届いた機器に交換します。v6プラス方式ではID・パスワードの手入力は不要です。
切替完了をもってドコモ光は解約となります。
ドコモ光→GMOに限らず、事業者変更全般の手順や乗り換え元別の窓口についてはGMOとくとくBB光へ事業者変更する手順|工事不要・承諾番号・費用まで解説で詳しくまとめています。
切替後に返却・確認するもの
ドコモ公式によると、事業者変更後はNTTロゴ入りの機器(ホームゲートウェイ等)について、NTTから回収キットが届いた場合に返送します。ただし、乗り換え先や手続き内容によっては同じ機器を流用するため回収キットが送られないこともあります。ドコモ側のプロバイダから借りていたWi-Fiルーターがある場合は、そのプロバイダへ返却します。
また、プロバイダのメールアドレスやセキュリティなどの独自オプションは、光回線の解約後も別契約として残ったり、別途料金が発生したりする場合があります。切り替え後にMy docomoやプロバイダ側で契約が残っていないか確認してください。
GMOとくとくBB光の料金とキャッシュバック
GMOとくとくBB光は、事業者変更なら工事料はかからず、契約事務手数料3,300円(税込)が基本の初期費用です。月額料金は公式の料金プランページに記載された金額を基準に、申し込む窓口やキャンペーンで割引後の金額が変わります。
キャッシュバックについては注意が必要です。GMOのキャンペーンは「新規」を前提にした金額が大きく打ち出されていることが多く、転用・事業者変更の場合は還元額が減る、または条件が変わることがあります。ドコモ光からの乗り換えは事業者変更にあたるため、新規向けの最大額をそのまま受け取れるとは限りません。実際にいくら受け取れるかは、申し込むページの「事業者変更の場合」の記載で必ず確認してください。
一方で、他社の解約違約金や工事費残債を補助するキャッシュバックは、事業者変更でも対象となる場合があります。適用には解約違約金や残債の証明書を専用フォームから期限内に提出する必要があるため、ドコモ光の最終請求書や解約金の明細は画像・PDFで保存しておくと安心です。金額・適用条件・受取時期は窓口によって異なります。
ドコモ光でGMOをプロバイダとして使っていた場合との違いなど、GMO単体の詳細はドコモ光とGMO光アクセスの違いは条件で決まる!損しない選び方でも比較しています。
乗り換えた方が得な人・ドコモ光を続けた方がいい人
ここまでの費用と条件を踏まえると、判断は「ドコモスマホを使っているか」と「セット割の合計額」でほぼ決まります。同じ回線設備を使うため通信品質の差は小さく、決め手は総額です。
迷ったら「使っているスマホ」で決める
セット割の有無で、乗り換えの損得は逆転します。
格安SIMや他社スマホなら、失う割引がないため月額を下げやすい。
セット割の合計が大きく、乗り換えると世帯合計で高くなりやすい。
10ギガは先に1ギガ化が必要。残債は取得時に一括精算になる。
迷った場合の最小確認
「家族分のセット割合計」と「GMOの月額+失う割引」を比べる。差がプラスなら乗り換え、マイナスなら継続が無難です。
ドコモのスマホを使い続ける前提で家族の回線数が多い場合は、無理に乗り換えず、ドコモ光を継続する方が世帯全体で安くなることがあります。乗り換えは「回線を変えること」ではなく「総額を下げること」が目的なので、割引を含めた金額で判断してください。
よくある質問
- ドコモ光からGMOへの乗り換えに工事は必要ですか?
原則として回線の引き直し工事は不要です。光コラボ同士の事業者変更にあたるため、GMO公式でも工事料がかからないと案内されています。ただし、ドコモ光 10ギガから移る場合は先に1ギガへの変更工事が必要になるなど、申込内容によって工事が生じることがあります。
- ネットが使えない期間は発生しますか?
切替日に届いたルーターへつなぎ替えるだけなので、長期間の不通は基本的に発生しません。作業中の短時間だけ通信が途切れます。在宅勤務やオンライン授業がある人は、余裕のある日を切替日に選ぶと安心です。
- ドコモのスマホ料金はどうなりますか?
ドコモ光セット割の対象からは外れるため、乗り換え後は割引がなくなり、スマホ料金が上がる可能性があります。割引額はプランや家族の回線数で変わるので、My docomoで合計額を確認してから判断してください。
- 工事費の残債があると乗り換えられませんか?
乗り換え自体はできます。ただしドコモ公式によると、工事料を分割払いしている場合は事業者変更承諾番号の取得時に残債を一括精算します。負担額を先に確認しておくと安心です。
- ひかり電話の番号は変わりますか?
事業者変更であれば、公式の案内どおり光回線とひかり電話の番号をそのまま引き継げます。申し込み時にひかり電話を引き継ぐ設定を選ぶ必要があるため、入力内容を確認してください。
まとめ|費用を確認してから承諾番号を取る
ドコモ光からGMOとくとくBB光への乗り換えは、承諾番号の取得とGMOへの申し込みという2段階で完了する事業者変更です。工事料はかからず、ひかり電話の番号も引き継げるため、手続きの負担は小さい部類です。
一方で、ドコモならではの確認点があります。スマホのセット割がなくなること、更新期間外なら解約金がかかること、工事費の残債は承諾番号取得時に一括精算になること、10ギガはそのまま事業者変更できないことです。これらを先に確認し、家族分のセット割まで含めた総額で得かどうかを判断してから、承諾番号を取得してください。
失う割引と月額差、どちらが大きい?

