光回線電話が基本の答えです
ナンバー・ディスプレイなどを全部付ける人だけ、答えが変わります
NTTのアナログ固定電話(加入電話)は2035年頃までに終了し、代わりの電話へ順番に切り替わります。代替サービスは光回線電話・ワイヤレス固定電話・ひかり電話の3つですが、NTTにはもう1つ、ひかり電話ネクストという似た名前のサービスもあります。
この記事では4つのサービスと光コラボの光電話を、料金・工事・使える機器の軸で比べ、どれを選べばよいかをケース別に判定します。料金はNTT東日本の公式情報(2026年9月29日確認)をもとにしています。自宅がいつ切り替え対象になるかは固定電話(加入電話)の終了エリアと確認方法で確認できます。
5つの電話の違いを一覧で比較
まず全体像です。いちばん大きな違いは、インターネット回線の契約が必要かどうかです。光回線電話・ひかり電話ネクスト・ワイヤレス固定電話は電話だけで契約でき、ひかり電話と光コラボの光電話は光回線のオプションです。
| サービス | 必要な契約 | 月額(住宅用) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 光回線電話 | 電話のみ | 1,760円〜1,870円 | 電話だけ残したい |
| ひかり電話ネクスト | 電話のみ | 2,750円〜 | オプションを多く使う |
| ワイヤレス固定電話 | 電話のみ | 1,760円〜1,870円 | 光回線が来ていない地域 |
| ひかり電話 | フレッツ光 | 550円〜+回線料金 | フレッツ光でネットも使う |
| 光コラボの光電話 | 各社の光回線 | 550円〜+回線料金 | 光コラボでネットも使う |
出所:NTT東日本「光回線電話」「ワイヤレス固定電話」「ひかり電話ネクスト 料金」「ひかり電話 料金」、GMOとくとくBB「GMOひかり電話」、ドコモ光電話(GMOとくとくBB)。税込。別途、電話ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料・通話料がかかります。光回線電話・ワイヤレス固定電話の月額は地域の区分(取扱所)で異なります。確認日:2026年9月29日
電話だけを使うなら、光回線電話がひかり電話ネクストより月880円以上安くなります。ワイヤレス固定電話も同じ月額ですが、こちらは自分で選ぶものではなく、光回線電話を提供しにくい場合にNTTが案内するサービスです。
料金・工事・機器の3つの軸で見る違い
一覧表だけではわからない違いを、軸ごとに見ていきます。とくに加入電話から移る人に関係する点に絞っています。
月額料金:光回線電話は加入電話より安い
光回線電話の住宅用基本料は、3級取扱所の地域で月額1,870円、1級・2級取扱所の地域で月額1,760円です。2026年4月の値上げ後の加入電話(同じく2,090円・1,980円)より、どちらの区分でも月220円安くなります。
ひかり電話ネクストの基本プランは月額2,750円です。住宅用と事務用で同じ料金なので、住宅用で使う場合は光回線電話より高くなります。通話料はどのサービスも、固定電話あてが全国一律3分8.8円、携帯電話あてが60秒17.6円です。
工事と初期費用:加入電話からの移行なら無償化あり
光回線電話とひかり電話ネクストは、光ファイバーを家に引き込む工事が必要です。どちらも、加入電話と同じ場所で移行するなどの条件を満たせば、契約料と初期工事費が無償になります。条件を満たさない新規申込では、光回線電話は割引後で3,300円、ひかり電話ネクストは標準的な工事で2万円台の初期費用がかかります。
ワイヤレス固定電話は、NTTから届く専用機器(ワイヤレス固定電話TA)に今の電話機をつなぐだけで、原則として宅内工事はありません。専用機器や、電波が弱い家に設置する増幅器(リピータ)の利用料もかかりません。
使える機器:ワイヤレス固定電話は事前確認が必須
どのサービスに移っても、今の電話機は基本的にそのまま使えます。ただしワイヤレス固定電話は携帯電話の電波を使うため、NTT東日本はワイヤレス固定電話同士の通話で遅延が大きくなることがあり、一部の電話機や緊急通報装置が使えなくなる可能性があると案内しています。
高齢の家族の見守り機器、ホームセキュリティ、FAXなどを電話回線につないでいる場合は、申し込む前に機器のメーカーや契約先に対応状況を確認してください。停電時は、光回線を使う電話もワイヤレス固定電話も、無停電電源装置(UPS)などを用意すれば使えると案内されています。
オプションを多く付けると安さの順位が逆転する
電話だけのサービスで迷いやすいのが、光回線電話とひかり電話ネクストの選び分けです。基本料だけなら光回線電話が安いのですが、オプションの料金はひかり電話ネクストのほうが安いものがあります。たとえば迷惑電話おことわりサービスは、光回線電話が月770円、ひかり電話ネクストが月220円です。
さらにひかり電話ネクストには、主なオプション5つと528円分の通話が込みの「ひかり電話ネクストA(エース)」(月額3,850円)があります。付けるオプションの数で、どちらが安いかを計算しました。
| 付けるオプション | 光回線電話 | ひかり電話ネクスト | 安いほう |
|---|---|---|---|
| なし | 1,870円 | 2,750円 | 光回線電話 |
| ナンバー・ディスプレイのみ | 2,310円 | 3,190円 | 光回線電話 |
| ナンバー・ディスプレイ+迷惑電話おことわり | 3,080円 | 3,410円 | 光回線電話 |
| 主な5つすべて | 4,180円 | 3,850円(A) | ひかり電話ネクストA |
編集部作成。NTT東日本の公式料金(住宅用・税込)をもとに、光回線電話は3級取扱所の基本料1,870円で計算しています。1級・2級取扱所の地域では、光回線電話の列が110円安くなります。主な5つ=ナンバー・ディスプレイ、ナンバー・リクエスト、キャッチホン、ボイスワープ、迷惑電話おことわりサービス。ひかり電話ネクストAには528円分の通話も含まれます。ユニバーサルサービス料等と通話料は含みません。確認日:2026年9月29日
ナンバー・ディスプレイや迷惑電話対策の1〜2つだけなら、光回線電話のほうが安いままです。5つを全部付ける人に限り、ひかり電話ネクストAが月330円安くなり、528円分の通話も付きます。加入電話の請求書で、今どのオプションを契約しているかを確認してから選ぶと失敗しません。
なお、店舗などの事務用では、光回線電話のナンバー・ディスプレイが月1,320円になり、ひかり電話ネクストの440円との差がさらに開きます。事務用でオプションを使うなら、ひかり電話ネクストかひかり電話を優先して検討してください。
ネットも使うなら光回線のオプション電話がいちばん安い
自宅でインターネットも使うなら、光回線を契約し、オプションの電話を付けるのが合計では安くなりやすい組み合わせです。NTTのひかり電話はフレッツ光の契約が前提で、基本プランが月額550円、主なオプション込みのひかり電話A(エース)が月額1,650円です。
光コラボにも同じような光電話があり、たとえばドコモ光電話やGMOひかり電話は月額550円からで、加入電話の番号と電話機をそのまま使えると案内されています。光回線電話(月額1,760円〜)とネットを別々に契約するより、電話代を月1,000円以上抑えられる計算です。
ただし一部のマンションでは、ひかり電話用の機器に月額495円がかかる場合があります。また、光回線の契約をやめると電話も一緒に使えなくなる点は、電話だけのサービスとの大きな違いです。
どの光回線を選ぶかは、使っているスマホで変わります。ドコモ・au・ソフトバンクのスマホなら、スマホ別のおすすめ光回線とセット割の比較から選ぶと合計が安くなりやすいです。番号を引き継ぐ手順は固定電話番号を変えずに光回線へ乗り換える方法で解説しています。NTTのフレッツ光へ移る場合の割引は加入電話からフレッツ光へ無料で移行できる条件を確認してください。
あなたに合う電話はどれ?ケース別の判定
ここまでの比較を、よくある7つのケースにまとめました。自分に近い行を探してください。
ネットを使うか、オプションをいくつ付けるかで決まります
月額はNTT東日本・住宅用の例です。光回線が来ていない地域では、NTTの案内に沿ってワイヤレス固定電話になります。
オプションが少ないなら最も安い
電話代は月550円から
5つ付けるなら逆転する
迷ったら
加入電話の請求書で、今のオプションの数を確認してください。2つ以下で電話だけなら光回線電話、家でネットも使うなら光回線に電話を付ける形が、多くの家庭で合計を抑えやすい選び方です。
次の一歩
1つ目のボタンは広告リンクです。GMOひかり電話は月額550円からで、一部の電話番号は引き継げない場合があります。公式サイトが新しいタブで開き、この時点では申し込みになりません。
光回線電話へ切り替える工事では、光ファイバーを家の中まで引き込みます。部屋に電話線しか来ていない場合の判断は部屋に電話線しかないときに光回線を使えるかの判定が参考になります。
よくある質問
- 光回線電話とひかり電話ネクストは何が違いますか?
どちらもフレッツ光の契約なしで使える、光ファイバーを使ったNTTの電話です。住宅用の基本料は光回線電話のほうが安く、オプション料金はひかり電話ネクストのほうが安いものがあります。オプションを多く付けるかどうかで選び分けてください。
- ワイヤレス固定電話は自分で選んで申し込めますか?
ワイヤレス固定電話は、光回線電話の提供が難しい場合などに、利用環境に応じてNTTが提供するサービスです。光回線が来ている地域では、原則として光回線電話が案内されます。
- どのサービスでも今の電話番号は使えますか?
NTTの代替サービスは、申し込み時に継続したい番号を伝えれば引き継げる案内になっています。光コラボの光電話も多くの場合は引き継げますが、一部引き継げない番号があるため、申込前に確認してください。
- 通話料はサービスによって違いますか?
NTTの光回線電話・ワイヤレス固定電話・ひかり電話・ひかり電話ネクストの通話料は同じで、固定電話あてが全国一律3分8.8円、携帯電話あてが60秒17.6円です。通話が多い人向けに、通話料込みのプランがあるサービスもあります。
- 停電したら電話は使えなくなりますか?
光回線を使う電話もワイヤレス固定電話も、電源が必要な機器を使います。NTTは、無停電電源装置(UPS)などを用意すれば停電時にも使えると案内しています。停電時の連絡手段として、携帯電話も確保しておくと安心です。

