10ギガの記事を読むたびに「うちの市はまだ対象外」と表示されて、そのまま閉じてしまう。フレッツ光クロスのエリア拡大を待っている人が一番知りたいのは、速度の話ではなく「自分の住所はいつ対応するのか」という一点です。
結論から書くと、フレッツ光クロスのエリア拡大は2026年秋に大きな節目を迎えます。NTT東日本の報道発表(2026年6月23日)によると、2026年9月から12月にかけて13都道県で提供エリアを拡大し、2026年10月の拡大完了をもって東日本全域のエリアカバー率が80%を突破します。NTT西日本は2026年6月22日の拡大時点ですでに80%を突破しました。
この記事では、公式発表をもとにした都道県別の拡大時期、エリア内でも使えないことがある理由、そして「クロスが来ても光コラボ各社の10ギガが同時に使えるとは限らない」という誤解までを整理します。エリア外だった場合の待ち方も最後に用意しました。
この記事の結論
フレッツ光クロスは2026年秋にエリア拡大の山場を迎え、東西ともにカバー率80%を超える。ただし「県が対象」=「自分の住所が対象」ではない。
- 東日本は2026年9月〜12月に13都道県で拡大し、2027年1〜3月にさらに9都道県で拡大予定。
- 西日本は2026年6月22日で80%突破。2026年度中の追加拡大は時期未定。
- エリア一覧は市区町村単位の「一部提供」表記。最終判定は住所単位の検索と申込先の事業者で行う。
エリア判定の結果でやることが変わります
GMO光アクセス
フレッツ光クロスを使う光コラボの10ギガプランを提供しています。すでに10ギガが来ている住所なら、そのまま申し込み条件を確認できます。
GMOとくとくBBホームWi-Fi
拡大を待つ間のつなぎとして、開通工事を伴わないホームルーターという選択があります。短期で解約しやすい条件かどうかを確認してください。
※料金・キャンペーン・提供条件は変更される場合があります。
フレッツ光クロスのエリア拡大は今どこまで進んだか
2026年前半で、フレッツ光クロスは「都市部だけのサービス」から「多くの県庁所在地と周辺市で選べるサービス」へ変わりました。東西それぞれの公式発表を時系列で押さえると、拡大の速度がわかります。
西日本は2026年6月に、東日本は2026年10月にカバー率80%を突破
NTT西日本の発表(2026年6月23日)によると、2026年6月22日の提供エリア拡大をもって、西日本全域におけるフレッツ光クロスのエリアカバー率が80%を突破しました。この回では、富山県の魚津市・黒部市・射水市、福井県の鯖江市・坂井市、石川県の七尾市など、これまで未提供だった市町が一度に加わっています。
NTT東日本の発表(2026年6月23日)によると、東日本は2026年9月から12月にかけて13都道県で拡大し、2026年10月の提供エリア拡大完了をもってカバー率80%を突破します。つまり2026年10月が、東西そろって「10ギガが多数派の選択肢になる」分岐点です。
「上り/下り最大概ね10Gbps」は理論値であることを先に押さえる
フレッツ光クロスは、上り/下りとも最大概ね10Gbpsのベストエフォート型サービスです。NTT東日本によると、この最大値は技術規格上の数値であり、通信品質確保などに必要なデータが付与されるため、実際の通信速度の最大値は技術規格上の最大値より十数%程度低下します。
加えて、10Gbps級の速度を出すにはLANポートが10GBASE-T、LANケーブルがカテゴリ6a以上の環境が必要です。エリアが広がっても、宅内の機器がそのままなら体感は大きく変わりません。1ギガとの実用差をどう見るかは、こちらで条件別に整理しています。
光回線は1ギガと10ギガどっちを選ぶべき?用途別の判断基準を見る
【都道県別】2026年秋〜2027年春のエリア拡大スケジュール
ここが本記事の中心です。NTT東日本の報道発表(2026年6月23日)に記載された受付開始日・提供開始日を、時期順に整理しました。受付開始日と提供開始日は同日に設定されています。
| 受付・提供開始 | 都道県 | 主な市区町村 |
|---|---|---|
| 2026年9月25日 | 茨城県 | つくば市、石岡市 |
| 2026年9月30日 | 長野県 | 松本市、塩尻市、安曇野市 |
| 2026年10月1日 | 茨城県/埼玉県 | 土浦市、かすみがうら市、北相馬郡利根町/さいたま市岩槻区、熊谷市、行田市、加須市、朝霞市、蓮田市、吉川市ほか |
| 2026年10月30日 | 新潟県/長野県 | 新潟市北区、三条市、柏崎市、新発田市、燕市、胎内市ほか/飯田市、須坂市、佐久市、下伊那郡各町村ほか |
| 2026年11月20日 | 埼玉県 | さいたま市中央区 |
| 2026年12月1日 | 茨城県/千葉県/東京都/新潟県/長野県 | 結城市、常総市、坂東市/館山市、木更津市、市原市、君津市、富津市、八街市、印西市ほか/八王子市/上越市/伊那市、上伊那郡箕輪町ほか |
| 2027年1〜3月(予定) | 北海道、青森県、岩手県、秋田県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、山梨県 | 函館市、釧路市、帯広市、北見市/弘前市、十和田市/宮古市、花巻市、北上市/能代市、横手市、大館市/水戸市、取手市、牛久市/栃木市/富岡市/館山市、印西市/富士吉田市、都留市ほか |
表から読み取れるのは、2026年内の拡大が関東北部・甲信越に集中していること、そして北海道・東北・北関東の主要市が2027年1〜3月にまとめて動くことです。東北や北海道で待っている人は、年内ではなく年明けを目安に見ておくと予定が立てやすくなります。
注意点:NTT東日本の発表では、記載された市区町村はいずれも「一部提供」です。市名が載っていても、住所によっては提供対象外のままになります。
西日本エリアは「2026年度中に追加拡大」とだけ公表されている
NTT西日本は、2026年度中にさらなるサービス提供エリアの拡大を予定しており、お申し込み受付開始日が確定次第、順次お知らせするとしています。東日本のような月単位のスケジュールは、2026年7月時点では公表されていません。
直近の動きを見ると、2026年6月22日には大阪府南河内郡河南町、兵庫県加東市・たつの市、山口県萩市・山陽小野田市、愛媛県八幡浜市・大洲市、沖縄県南城市などが新たに提供対象になりました。2026年7月21日には愛媛県西宇和郡伊方町も加わっています。県庁所在地の周辺から順に埋まっていく流れが続いているため、西日本で待つ場合は月単位でエリア情報を見直すのが現実的です。
自分の住所がいつ10ギガ対応になるかを確かめる順番
結論として、確認は3段階で行います。都道県のスケジュールで大枠の時期をつかみ、NTT東西のエリア検索で住所単位の判定を取り、最後に申し込む事業者へ建物の対応状況を確認する、という順番です。
1段階目は、この記事の表で「自分の都道県が2026年内なのか2027年なのか」を見ます。2段階目のエリア検索は、東西で画面も判定文言も異なり、操作を間違えると1ギガの判定結果を10ギガと読み違えることがあります。東西それぞれの検索画面の見方と、判定文言の読み分けは専用記事にまとめています。
フレッツ光エリア検索|東日本・西日本の手順図解&エリア外だったときの代替回線
3段階目が抜けやすいポイントです。ドコモ公式サイトによると、ドコモ光10ギガはNTT東日本のエリア検索で「光アクセス(10G品目)の提供エリアです」と表示された場合のみ、NTT西日本では「光アクセスサービス(10G)の提供納期」が表示された場合のみ提供エリアとなります。表示文言まで確認しないと、判定を取り違えます。
対策:エリア検索の結果画面はスクリーンショットで残しておきます。申し込み後に「実は提供できない」と連絡が来たとき、いつ時点の判定だったかを示せます。
エリア内なのに10ギガを使えないことがある3つの理由
「拡大対象の市に住んでいるのに申し込めない」は珍しくありません。原因はほぼ次の3つに切り分けられます。
1. 市区町村単位の発表が「一部提供」だから
NTT東日本・西日本とも、公表しているエリア一覧は市区町村単位の一部提供です。NTT西日本は「表中エリアの一部で提供となり、サービス提供エリアの全ての住所でのサービス提供を保証するものではございません」と明記しています。同じ市内でも、収容する設備が対応しているかどうかで結果が変わります。
2. 建物の設備が対応していないから
NTT東日本は、提供エリア内でも建物設備等の状況によりサービスの利用を待つ場合や、利用できない場合があるとしています。集合住宅で電話線を使うVDSL方式が入っている物件は、光配線に切り替えないと10ギガに届きません。VDSL物件に住んでいる人は、まず自分の建物がどの方式かを確認するほうが先です。
VDSL廃止2026|無料移行は9/30申込まで・対象確認と乗り換え比較
3. 引き込み工事の可否が現地調査で決まるから
NTT東日本は、工事に先立って光加入者回線敷設のための設備状況調査に伺う場合があり、確認の結果によっては提供できないことがあると案内しています。集合住宅やテナントビルでは、配管設備の構築や使用にあたって管理組合やオーナーの承諾が必要になる点も明記されています。申し込みから開通までの期間が読みにくいのはこのためです。
クロスが来ても、光コラボ各社の10ギガがすぐ使えるとは限らない
ここが誤解の多いところです。フレッツ光クロスは光コラボレーションモデルの対象サービスなので、各社の10ギガプランは基本的にクロスの設備を使います。ただし「クロスのエリアに入った日から、どの会社の10ギガでも申し込める」わけではありません。
各社が公開しているエリア一覧は、更新時点が違う
ソフトバンク公式サイトは、SoftBank 光・10ギガの提供エリアはNTT東日本・NTT西日本のフレッツ光クロスの提供エリアであるとしたうえで、掲載しているエリア一覧は2026年6月19日時点であると注記しています。GMOとくとくBB光10ギガも自社サイトでエリア一覧を公開していますが、掲載内容の更新タイミングは事業者ごとに異なります。
つまり、NTT東西が拡大を発表した直後は、事業者のエリア一覧にまだ反映されていないことがあります。反対に、事業者の一覧に載っていても住所単位では不可という逆パターンもあります。最終判断は、NTT東西のエリア検索と、申し込む事業者への確認の両方で取るのが安全です。
10ギガに対応していない事業者・プランがある
光コラボ事業者のすべてが10ギガプランを持っているわけではありません。NTT東日本・西日本はそれぞれ10ギガ対応の光コラボレーション事業者一覧を公開しており、そこに載っていない事業者は1ギガまでの提供です。今使っている会社をそのまま使い続けたい場合は、その会社が10ギガを扱っているかを先に見てください。
1ギガから10ギガへの変更は「無料の切り替え」ではない
同じ会社の中で1ギガから10ギガへ移る場合も、回線設備が変わるため工事が発生します。ドコモ公式サイトによると、ドコモ光1ギガからドコモ光10ギガへの料金プラン変更では、工事料の代表例として戸建・マンションとも22,000円(税込)が示されています。金額は設備状況で変動します。
重要:工事費を分割で支払っている途中に解約・変更をすると、残額を一括で請求される契約が一般的です。1ギガの工事費残債が残っている状態で10ギガへ移ると、残債と新しい工事費が重なります。申し込み前に必ず残債の有無を確認してください。
なお、ドコモ公式サイトによると、ドコモ光10ギガの月額料金は戸建プラン・マンションプラン同額です。マンションで10ギガを使う場合の料金イメージがつかみにくい人は、この点が判断材料になります。
ドコモのスマホを使っていて、セット割込みで10ギガを検討したい場合は提供条件を先に確認してください。
ドコモ光を確認25ギガやWi-Fi 7ルーターの話は別記事へ
10ギガの上には25ギガのサービスもありますが、提供エリアと対象者がまったく異なるため、この記事では扱いません。また、クロス対応のWi-Fi 7ルーターを待つべきかどうかも判断が分かれるテーマです。それぞれ専用記事で整理しています。
拡大を待つべきか、今動くべきかの判断
待つ価値があるかどうかは、対応予定の時期と、いま契約している回線に不満があるかどうかで決まります。状況別に整理します。
| いまの状況 | おすすめの動き方 | 理由 |
|---|---|---|
| すでに10ギガ対応エリア | 10ギガの光コラボを比較して申し込む | 待つ理由がない。宅内機器が10GBASE-T対応かだけ先に確認する |
| 2026年内に拡大予定の地域 | 今の回線を継続し、開始日以降に再検索 | 数か月なら短期契約の乗り換えコストのほうが大きくなりやすい |
| 2027年1〜3月予定の地域 | 1ギガの光回線で先に環境を整える | 半年以上待つより、いま遅い回線を使い続けるほうが損失が大きい |
| 予定が公表されていない地域 | 1ギガ、または工事不要のホームルーター | いつ来るか読めない期間を我慢する意味が薄い |
| 今すぐネット環境が必要 | ホームルーターで先につなぐ | 開通工事の待ち時間を回避できる |
表の要点はひとつです。待機期間が3か月程度なら待つ、半年を超えるなら待たない。10ギガは「今より速くなる可能性」であって、今の不便を解消してくれるものではありません。
エリア拡大を待たずに動く場合のメリットとデメリット
- いまの遅さ・不安定さをすぐ解消できる
- 1ギガの光コラボは選択肢が多く、条件を比較しやすい
- ホームルーターなら開通工事の待ち時間が不要
- 直後に10ギガが来ると、契約期間や工事費残債が足かせになる
- ホームルーターは光回線ほどの安定性や低遅延は期待しにくい
- 短期解約を前提にすると、キャッシュバックの受取条件を満たせない場合がある
エリア外の受け皿としてのホームルーター
拡大予定が公表されていない地域や、賃貸で工事の許可が取りにくい場合は、コンセントに挿すだけで使えるホームルーターが現実的な受け皿になります。10ギガが来たときに乗り換えることを前提に、契約期間と解約時の負担を先に確認しておくと後悔しにくくなります。
工事を待たずにつなぎたい人は、契約期間と端末代の扱いを確認してから決めてください。
提供条件を見るフレッツ光クロスのエリア拡大に関するよくある質問
- 自分の市が拡大対象に入っているのに、申し込めないのはなぜですか?
-
公表されているエリア一覧は市区町村単位の「一部提供」だからです。NTT西日本は表中エリアの一部での提供であり、すべての住所での提供を保証するものではないと明記しています。NTT東日本も、提供エリア内でも建物設備等の状況により利用できない場合があるとしています。住所単位の判定は、NTT東西のエリア検索で確認してください。
- フレッツ光クロスと光コラボ各社の10ギガは、提供エリアが同じですか?
-
設備としては同じフレッツ光クロスを使いますが、各社が公開しているエリア一覧の更新時点は事業者ごとに異なります。また、10ギガプランを提供していない光コラボ事業者もあります。NTT東西のエリア検索で住所判定を取ったうえで、申し込む会社にも対応可否を確認するのが確実です。
- 1ギガから10ギガへは、工事なしで変更できますか?
-
回線設備が変わるため、工事が発生します。ドコモ公式サイトでは、ドコモ光1ギガから10ギガへの料金プラン変更の工事料として、代表例で戸建・マンションとも22,000円(税込)が案内されています。実際の金額は設備状況によって変わるため、契約中の事業者に見積もりを確認してください。
- 西日本エリアの次の拡大時期はいつですか?
-
NTT西日本は2026年度中にさらなる提供エリアの拡大を予定しており、お申し込み受付開始日が確定次第、順次お知らせするとしています。2026年7月時点で、東日本のような月単位のスケジュールは公表されていません。
- マンションでもフレッツ光クロスは使えますか?
-
建物へ光配線が引き込まれていることが前提になります。電話線を使うVDSL方式の物件では10ギガに対応できません。NTT東日本は、集合住宅では配管設備の構築や使用にあたり管理組合やオーナーの承諾が必要になる場合があるとしています。まず自分の建物の配線方式を確認してください。
まとめ|2026年10月が節目、ただし判定は住所単位で
フレッツ光クロスのエリア拡大は、2026年秋に大きく前進します。NTT東日本は2026年9月から12月にかけて13都道県で拡大し、2026年10月の完了時点で東日本のカバー率が80%を突破。NTT西日本は2026年6月22日にすでに80%を超えました。東日本ではさらに2027年1〜3月に、北海道・青森・岩手・秋田・茨城・栃木・群馬・千葉・山梨の9都道県で拡大が予定されています。
一方で、公表されるエリアはあくまで市区町村単位の一部提供です。建物の設備や引き込み工事の可否で結果が変わるため、最後は住所単位の検索と、申し込む事業者への確認が必要になります。都道県のスケジュールで時期の見当をつけ、エリア検索で判定を取り、事業者で建物対応を確認する。この順番を守れば、無駄な待機も無駄な工事費も避けられます。
すでに10ギガ対応エリアに入っている人は、対応プランを持つ光コラボから条件を比べるのが次の一歩です。
10ギガ対応エリアの人へ
GMO光アクセス
フレッツ光クロスを使う10ギガプランがあり、1ギガから10ギガまで同じ窓口で選べます。
- NTT東日本・西日本のフレッツ光クロス提供エリアで10ギガプランを申し込める
- 10ギガがまだ来ていない住所でも、1ギガプランで先に環境を整えられる
- エリア判定は住所単位。申込前にNTT東西のエリア検索と建物の対応状況を必ず確認してください

