YouTubeもNetflixも普通に観られるのに、なぜかZoomだけ固まる。Teamsの会議中だけ音声がブツブツ途切れる——「動画は見られるからネットは正常なはず」と思って原因が分からず、毎回会議のたびにストレスを抱えていませんか。
本記事では、通信業界10年以上の実務経験をもとに、Zoom・Teamsだけ不安定になる原因を「上り速度」「Ping(応答速度)」「ジッター(揺らぎ)」の3指標で切り分ける診断フローを独自に作成しました。動画視聴で計測される「下り速度」だけ見ても、Web会議トラブルは解決しないからです。
読み終わる頃には、あなたの環境のどこが詰まっているかが特定でき、Wi-Fi設定の見直しで済む話か、ルーター買い替えで済む話か、それとも光回線そのものの乗り換えが必要なのかが判断できる構成になっています。
※本記事の各種仕様・推奨値は2026年5月時点の各公式サイト掲載情報に基づきます。
なぜ動画は観られるのにZoomだけ固まるのか
動画視聴とWeb会議では、ネットに求められる性質が根本的に異なります。動画は「下り速度」だけで完結しますが、Web会議は「上り速度」「Ping」「ジッター」の3つすべてが安定している必要があります。
YouTubeやNetflixは、動画データをあらかじめ数秒〜数十秒バッファ(先読み)してから再生します。多少回線が揺らいでも視聴体験には現れません。下り速度が足りていれば成立する仕組みです。
一方Web会議は、自分の声と映像をリアルタイムで相手に送信する必要があります。0.数秒の遅延でも会話が噛み合わなくなるため、バッファが使えません。先読みできない通信は、回線品質の揺らぎがそのまま体験に出ます。
上り速度:自分の映像・音声を送る速さ。動画視聴ではほぼ使われない。
Ping(応答速度):相手と通信が往復する時間。低いほど遅延が少ない。
ジッター:Pingの揺らぎ。低いほど通信が安定している。

「速度測定アプリで500Mbps出てるのにZoomが固まる」のは、下り速度しか見ていないからです。Web会議のトラブルでは上り・Ping・ジッターを見るのが正解です。
Zoom・Teamsの推奨スペックと「合格ライン」
Zoom公式のヘルプページによれば、グループビデオ会議に推奨される帯域幅は上り・下りともに1.0〜2.6Mbps程度です。1080p HD品質の場合は上り3.0Mbps・下り3.8Mbpsが目安として示されています。
Microsoft LearnのTeams用ネットワーク準備ドキュメントでは、ピアツーピアHD品質ビデオ通話の推奨が1.2Mbps、複数人会議のHD推奨が1.5Mbps程度と記載されています。
| 指標 | ★合格ライン(目安) | 不安定になる水準 | 計測方法 |
|---|---|---|---|
| 上り速度 | 3Mbps以上 | 1Mbps未満 | みんそく・Fast.com等 |
| Ping | 50ms以下 | 100ms超 | 同上 |
| ジッター | 30ms以下 | 50ms超 | 専用測定サイト |
| パケットロス | 1%未満 | 3%以上 | 専用測定サイト |
※出典:Zoom公式ヘルプ・Microsoft Learn(2026年5月時点)、各種測定サイトの一般的な評価基準を元に編集部作成。
動画視聴で計測される下り速度が500Mbpsあっても、上り3Mbpsを切ったり、ジッターが50msを超えたりすれば、Web会議は固まります。これが「動画は見られるのにZoomだけ落ちる」のメカニズムです。
原因切り分けフロー|あなたのトラブルはどこにある?
Q1. 自分の声・映像が相手に届いていない(自分側送信が止まる)?
→ Yes → 上り速度の問題(Q2へ)
→ No(相手の声・映像が届かない) → 下り or Ping/ジッターの問題(Q3へ)
Q2. 有線LAN接続でも症状が出ますか?
→ Yes(有線でも固まる) → 回線そのものの問題(光回線・プロバイダの見直し)
→ No(Wi-Fiの時だけ固まる) → Wi-Fi環境の問題(ルーター・電波・チャネル)
Q3. 大容量ファイルのアップロード中に症状が悪化しますか?
→ Yes → バッファブロート(SQM対応ルーターで改善)
→ No → Q4へ
Q4. 夜のゴールデンタイム(20〜23時)だけ症状が出ますか?
→ Yes → プロバイダの夜間混雑(IPv6 IPoE未対応の可能性)
→ No → PC・アプリ側の問題(再起動・アップデート)
このフローで「自分の問題はどこにあるか」が見えたら、次の章で対処していきます。
原因別の対処法|Wi-Fi・PC・回線の3レイヤー
対処の順序は「PC再起動 → Wi-Fi設定見直し → ルーター見直し → 回線見直し」が基本です。コストがかからない順に試すのが鉄則です。
STEP1:PC・アプリ側の対処(コスト0)
古いバージョンには既知の不具合が残っていることがあります。会議前にアップデート確認を行います。
OneDrive・Dropboxの同期、ブラウザのタブ多数、ウイルススキャン中などはCPU・帯域を奪います。会議前に閉じます。
バーチャル背景はCPU負荷が高く、HDビデオは上り帯域を倍以上使います。固まる場面では一時的にオフにすると改善します。
STEP2:Wi-Fi環境の対処(コスト0〜数千円)
- 2.4GHzから5GHzに切り替える:電子レンジ・近隣Wi-Fiの干渉が激減します。SSID名末尾が「-A」なら5GHz、「-G」なら2.4GHzが目安です。
- ルーターからの距離を縮める・障害物を減らす:壁・水槽・金属棚は5GHzの大敵です。同じ部屋で作業するだけで安定します。
- 有線LAN接続に切り替える:Web会議だけは有線にすると、ジッターと接続安定性が劇的に改善します。これは多くの公式FAQでも推奨されています。
- ルーターの再起動:数週間に1回再起動するだけで体感が変わるケースがあります。
有線LANの効果は大きいので、Web会議の頻度が高い方はUSB接続のLANアダプタ(2,000円前後)を1つ用意しておくのがおすすめです。詳しくはWi-Fiルーターの再起動で速度は戻る?効果がある症状・ない症状と正しいやり方もあわせて確認してください。
STEP3:ルーター本体の見直し(コスト数千〜2万円)
5年以上前のルーターをまだ使っているなら、買い替えの効果は大きいです。Wi-Fi 6/6E/7対応ルーターはMU-MIMO・OFDMAという仕組みで、複数端末同時接続時のジッターを大幅に抑えられます。
STEP4:回線契約の見直し(根本解決・月額+α)
STEP1〜3を試しても改善しない、特に夜のゴールデンタイム(20〜23時)だけ症状が出る場合は、プロバイダの混雑が原因です。
従来のIPv4 PPPoE接続は、夜間にプロバイダ網入口の「網終端装置」が混雑すると、誰もが遅くなる仕組みでした。IPv6 IPoE方式に対応した光回線に切り替えると、混雑ポイントを迂回できるため、Web会議の安定性が大きく改善します。
Zoomで多い症状別の追加対処



「自分の声だけ届かない」「相手の映像だけ止まる」など、症状によって優先する対策は変わります。
「自分の声・映像だけ届かない」=上り問題
家族が同時に大きなファイルをアップロードしていないか、PCが自動バックアップ中ではないかを確認します。光回線の上り速度は、契約プラン(1Gbps・10Gbps)によって大きく差が出ます。
「相手の音だけブツブツ途切れる」=ジッター・パケットロス
5GHz Wi-Fiに切り替える、有線LANにする、ルーターのファームウェアを最新化する、の順で対処します。Microsoft公式のTeams通話品質改善ガイドでも同様の手順が推奨されています。
「画面共有だけカクつく」=帯域不足
画面共有は通常のビデオより帯域を消費します。共有時はビデオをオフにする、HD品質を切る、共有内容を静止画中心にするのが即効性のある対処法です。
根本解決|Web会議が安定する光回線の条件
- 戸建てまたは光配線方式の集合住宅に住んでいる
- テレワーク・Web会議が日常的にある
- IPv6 IPoEで夜間混雑を回避したい
v6プラス標準対応・IPv6 IPoEで夜間も安定
公式サイトで月額料金とキャッシュバックの最新条件を確認できます(30秒・無料)。
※料金・キャンペーン内容は2026年5月時点のものです。
- 賃貸で穴あけ工事ができない
- 転居予定があり光開通が難しい
- コンセントに挿すだけで使いたい
解約違約金0円・データ無制限・工事不要
公式サイトで料金プランと即日発送の最新条件を確認できます。
※料金・キャンペーン内容は2026年5月時点のものです。
「光回線をすでに使っているのに改善しない」場合は、プロバイダ側がIPv6 IPoEに対応していない可能性があります。BIGLOBE光などIPv6標準提供のプロバイダへの乗り換えで体感が変わるケースがあります。在宅ワーク向け回線の選び方は在宅ワーク向け光回線選び2026年版|Zoom・Teams安定の条件で詳しく解説しています。
関連記事|状況別にもっと詳しく知りたい方へ
- 在宅ワーク向け光回線選び2026年版|Zoom・Teams安定の条件(光回線選びを腰を据えて検討したい方へ)
- 回線速度は速いのにラグい!バッファブロートの直し方(速度は出ているのに不安定な方へ)
- Wi-Fiルーターの再起動で速度は戻る?効果がある症状・ない症状と正しいやり方(まずは無料の対処から試したい方へ)
- DNSサーバーおすすめはどれ?速度・安全性で選ぶ6選+設定手順(応答速度をさらに詰めたい方へ)
- 電波は良いのにWi-Fiが遅い原因と対処法|診断フローチャートで即解決(Wi-Fi全体の不調が気になる方へ)
- 低Ping・速度重視のWi-Fi・光回線特集
ZoomだけWeb会議が固まる問題に関するよくある質問
- 動画は普通に見られるのに、なぜZoomだけ固まるのですか?
-
動画視聴は下り速度のみを使うのに対し、Zoomは上り速度・Ping(応答速度)・ジッター(揺らぎ)の3指標すべてが安定している必要があるからです。下りが500Mbpsあっても上りが1Mbps未満ならZoomは固まります。
- Zoom会議に必要な回線速度はどれくらいですか?
-
Zoom公式ヘルプによれば、グループHD会議で上り3.0Mbps・下り3.8Mbps程度が目安です。Ping50ms以下、ジッター30ms以下、パケットロス1%未満も同時に満たすと安定します。
- Wi-Fiを5GHzに変えるだけでZoomは安定しますか?
-
大きく改善するケースが多いです。2.4GHzは電子レンジや近隣Wi-Fiの干渉を受けやすく、ジッターが悪化しやすい帯域です。SSID名末尾が「-A」のものを選ぶと5GHzに切り替わります。
- 夜のゴールデンタイムだけZoomが落ちます。原因は何ですか?
-
プロバイダの夜間混雑が主な原因です。IPv4 PPPoE接続は網終端装置が混雑するとPing・ジッターが悪化します。IPv6 IPoE方式の対応プロバイダに切り替えると、混雑ポイントを迂回でき安定します。
- Teamsの音声だけブツブツ途切れます。どう対処すべきですか?
-
音声途切れはジッターまたはパケットロスが原因のことが多いです。Microsoft公式の推奨手順では、5GHz Wi-Fiへの切替・有線LAN化・ルーターのファームウェア更新・ハードウェアの更新の順で対処することが案内されています。
- バッファブロートとは何ですか?
-
ルーターの内部バッファに通信が滞留し、上り混雑時にPingが急激に悪化する現象です。「速度は速いのに会議だけ固まる」典型的な原因の1つで、SQM対応ルーターに買い替えると改善します。
- Wi-Fiと有線LANではどれくらい差がありますか?
-
Web会議の安定性では明確に有線が有利です。Wi-Fiは電波の揺らぎでジッターが増える傾向があり、有線LANにするだけで会議中のフリーズや音声途切れが激減するケースがあります。重要会議の前は有線推奨です。
- Zoomだけ固まる原因は「上り速度」「Ping」「ジッター」の3指標で切り分けるのが正解で、下り速度を見ても解決しない
- 合格ラインは上り3Mbps・Ping50ms以下・ジッター30ms以下が目安。動画視聴の基準とは別物
- 対処はPC再起動 → 5GHz Wi-Fi切替 → 有線LAN化 → ルーター刷新 → 回線見直しの順がコスト効率的
- 夜間だけ症状が出るならIPv6 IPoE対応プロバイダへの乗り換え、賃貸で工事不可なら工事不要WiFiへの切替が根本解決になる
まとめ|Web会議の不安定さは「正しく切り分け」れば解決できる
Zoomだけ固まる、Teamsの音だけ途切れる、というトラブルは、下り速度ばかり見ていると永遠に解決しません。上り速度・Ping・ジッターの3指標で切り分け、PC・Wi-Fi・ルーター・回線の順に対処すれば、ほとんどのケースで原因にたどり着きます。
STEP1〜3を試しても改善しない、特に夜間だけ症状が出る場合は、回線そのものの見直しが根本解決です。料金だけでなく解約条件や対象エリアもあわせて見ておくと安心です。
筆者の総合おすすめは「GMO光アクセス」
在宅ワークでZoom・Teamsを安定させる目的なら、IPv6 IPoE(v6プラス)を標準提供し、月額料金とキャッシュバックのバランスが取れたGMO光アクセスが選びやすい1本です。
- v6プラス(IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6)で夜間混雑を回避
- NTT東西のフレッツ光回線を使うため提供エリアが広い
- キャッシュバックや月額割引のキャンペーンが手厚い
v6プラス標準対応・IPv6 IPoEで夜間も安定
公式サイトで月額料金とキャッシュバックの最新条件を確認できます(30秒・無料)。
料金確認だけでは契約になりません。
※料金・キャンペーン内容は2026年5月時点のものです。









