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Wi-Fi 7とは?Wi-Fi 6との違い・メリット・対応機器を徹底解説

この記事の結論
Wi-Fi 7は最大46Gbps(理論値)の次世代規格で、MLOによる複数帯域の同時利用で途切れにくい通信を実現します。ただし恩恵を受けるにはルーター・端末の両方がWi-Fi 7対応である必要があり、2026年2月時点では対応機器がハイエンド中心のため、全員に今すぐ必要というわけではありません。

「Wi-Fi 7って何が変わったの?」「今すぐWi-Fi 7に買い替えるべき?」「Wi-Fi 6との違いがよくわからない」

2023年12月に日本で正式解禁されたWi-Fi 7は、最大通信速度46Gbps(理論値)を実現する最新の無線LAN規格です。従来のWi-Fi 6と比較して約4.8倍の高速化を実現し、複数の周波数帯を同時利用する「MLO」などの新技術により、通信の安定性も大幅に向上しています。

ただし、Wi-Fi 7の恩恵を最大限に受けるには、ルーターとスマホ・PCの両方がWi-Fi 7に対応している必要があります。対応機器はまだ限られており、価格も高めのため、全員に今すぐ必要というわけではありません。

この記事では、Wi-Fi 7の特徴や新技術をわかりやすく解説し、Wi-Fi 6との違い、対応機器の一覧、導入すべきかどうかの判断基準までお伝えします。自宅のWi-Fi環境を改善したい方、ルーターの買い替えを検討中の方はぜひ参考にしてください。

目次

Wi-Fi 7とは?基礎知識をわかりやすく解説

このセクションの要点
Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)は2024年に正式標準化された最新無線LAN規格。日本では2023年12月に6GHz帯の320MHz幅通信が解禁され、理論上最大46Gbpsの高速通信が可能になっています。

Wi-Fi 7は、2024年に正式に標準化された最新の無線LAN規格です。IEEE(米国電気電子学会)では「IEEE 802.11be」という規格名で策定され、Wi-Fi Alliance(無線LAN機器の普及促進を行う業界団体)からは7番目のWi-Fi規格として認定されています。

日本では2023年12月22日に総務省が電波法施行規則を改正し、Wi-Fi 7の主要機能である6GHz帯での320MHz幅通信が解禁されました。これにより、日本国内でもWi-Fi 7対応機器を使った高速通信が可能になっています。

Wi-Fiの基本的な仕組みについて理解を深めたい方は、Wi-Fiの仕組みを図解で解説した初心者向けガイドもあわせてご覧ください。

Wi-Fi規格の歴史と進化

Wi-Fiの規格は、1999年に登場したWi-Fi 1(IEEE 802.11b)から始まり、技術の進歩とともに進化を続けてきました。現在主流のWi-Fi 6が登場したのは2019年で、Wi-Fi 7はその次世代規格として位置づけられています。

規格名IEEE規格リリース年最大通信速度(理論値)周波数帯
Wi-Fi 4802.11n2009年600Mbps2.4GHz/5GHz
Wi-Fi 5802.11ac2013年6.9Gbps5GHz
Wi-Fi 6802.11ax2019年9.6Gbps2.4GHz/5GHz
Wi-Fi 6E802.11ax2020年(日本は2022年)9.6Gbps6GHz追加
Wi-Fi 7802.11be2024年(日本は2023年末解禁)46Gbps2.4GHz/5GHz/6GHz

※ 最大通信速度は各規格の理論値です。実際の通信速度は使用環境によって異なります。

表に示した通り、Wi-Fi 7は理論上の最大通信速度が46Gbpsと、Wi-Fi 6の約4.8倍に高速化されています。ただし、これはあくまで理論値であり、実際の環境では数Gbps程度の速度になることが一般的です。

Wi-Fi 7で使える3つの周波数帯

Wi-Fi 7では、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯の3つの周波数帯を利用できます。それぞれの周波数帯には異なる特性があり、用途に応じて使い分けられます。

3つの周波数帯の特徴

2.4GHz帯:電波が遠くまで届きやすく、壁などの障害物を通り抜けやすい。ただし、電子レンジやBluetoothなど他の機器との干渉が起きやすく、混雑しやすい。

5GHz帯:2.4GHz帯より高速で、干渉が少なく安定した通信が可能。ただし、電波の到達距離は2.4GHz帯より短く、壁などの障害物に弱い。

6GHz帯:Wi-Fi専用の新しい周波数帯で、干渉が非常に少なく高速通信に最適。帯域幅も広く、Wi-Fi 7では最大320MHzまで利用可能。ただし、電波の到達距離は最も短い。

Wi-Fi 7の最大の特徴は、これら3つの周波数帯を「同時に」使える「MLO(マルチリンクオペレーション)」という新技術です。詳しくは後述します。

Wi-Fi 7の新技術と特徴

このセクションの要点
Wi-Fi 7の4大新技術はMLO(複数帯域同時利用)、320MHz帯域幅、4096QAM、パンクチャリング。特にMLOによる低遅延・高安定性がゲームやビデオ会議で大きなメリットになります。

Wi-Fi 7では、従来のWi-Fi 6/6Eから複数の技術的な進化が図られています。ここでは、Wi-Fi 7を理解する上で重要な4つの新技術を解説します。

MLO(マルチリンクオペレーション):複数の周波数帯を同時利用

MLO(Multi-Link Operation)は、Wi-Fi 7で最も注目される新技術です。従来のWi-Fiでは、1台の端末が一度に接続できる周波数帯は1つだけでしたが、MLOを使えば2.4GHz・5GHz・6GHzの複数の周波数帯に同時接続できます。

MLOのメリットは大きく2つあります。1つ目は、複数の帯域を束ねることで通信速度が向上すること。2つ目は、1つの帯域で干渉が発生しても、別の帯域で通信を継続できるため、通信の安定性が向上することです。

たとえば、オンラインゲーム中に電子レンジを使って2.4GHz帯に干渉が発生しても、5GHzや6GHz帯で通信を維持できるため、ラグや切断が起きにくくなります。これは、遅延を嫌うオンラインゲームやビデオ会議などで大きなメリットとなります。

オンラインゲーム中に回線が途切れる悩みがある方は、ゲーム中に回線が切れる原因と対策の記事も参考にしてみてください。Wi-Fi 7のMLO以外にもすぐにできる対策があります。

320MHz帯域幅:データの「道路」が2倍に拡張

Wi-Fi 7では、6GHz帯で利用できる最大帯域幅が従来の160MHzから320MHzに拡張されました。帯域幅とは、データが流れる「道路の幅」のようなもので、広いほど一度に多くのデータを送受信できます。

帯域幅が2倍になることで、理論上の通信速度も2倍になります。8K動画のストリーミングや大容量ファイルの転送など、高帯域幅が求められる用途で効果を発揮します。

320MHz幅の通信は6GHz帯でのみ利用可能です。6GHz帯は比較的新しい周波数帯のため、対応機器が限られている点に注意しましょう。

4096QAM:近距離での通信効率が1.2倍に向上

QAM(Quadrature Amplitude Modulation、直交振幅変調)は、電波にデータを載せる方式のことです。Wi-Fi 6では1024QAM(一度に10bit分のデータを表現)でしたが、Wi-Fi 7では4096QAM(一度に12bit分のデータを表現)に進化しました。

これにより、同じ時間で約1.2倍のデータを送信できるようになります。ただし、4096QAMは電波状態が良好な近距離での通信時に効果を発揮する技術で、離れた場所では効果が限定的です。

パンクチャリング:干渉を避けて効率的に通信

パンクチャリング(Preamble Puncturing)は、利用中のチャネルの一部に干渉が発生した場合に、その部分だけを「穴を開ける」ように避けて通信を続ける技術です。

従来のWi-Fiでは、チャネルの一部に干渉が発生すると、チャネル全体が使えなくなったり、狭い帯域幅に制限されたりしていました。パンクチャリングにより、干渉の影響を最小限に抑えながら広い帯域幅を維持でき、通信効率が向上します。

Wi-Fi 7とWi-Fi 6の違いを徹底比較

このセクションの要点
Wi-Fi 7はWi-Fi 6と比較して速度約4.8倍、帯域幅2倍、MLOによる複数帯域同時利用が可能。実環境でもWi-Fi 6の約2〜3倍の速度向上が期待できます。

Wi-Fi 7とWi-Fi 6(6E含む)の主な違いを比較表で整理します。どちらを選ぶべきか迷っている方は、この比較を参考にしてください。

Wi-Fi 7 vs Wi-Fi 6 比較表

項目Wi-Fi 6/6EWi-Fi 7進化のポイント
最大通信速度(理論値)9.6Gbps46Gbps約4.8倍に高速化
最大帯域幅160MHz320MHz2倍に拡張
変調方式1024QAM4096QAM1.2倍の効率化
周波数帯2.4GHz/5GHz/6GHz(6Eのみ)2.4GHz/5GHz/6GHz3帯域を同時利用可能(MLO)
複数帯域同時利用不可可能(MLO)安定性・速度向上
干渉回避限定的パンクチャリング対応効率的な干渉回避
対応機器の価格比較的安価高価普及に伴い下落傾向

※ 各規格の理論値・仕様はIEEE公式規格書およびWi-Fi Alliance公表資料に基づいています。

実際の速度差はどれくらい?

理論値ではWi-Fi 7はWi-Fi 6の約4.8倍の速度ですが、実際の環境では理論値通りの速度が出ることはありません。各種レビューサイトの検証結果によると、Wi-Fi 7対応ルーターの実測値は、5GHz帯で1〜2Gbps程度、6GHz帯で2〜3Gbps程度が報告されています。

Wi-Fi 6対応ルーターの実測値が500Mbps〜1Gbps程度であることを考えると、実環境でも約2〜3倍の速度向上が期待できます。ただし、速度は使用環境や機器の性能、インターネット回線の速度によって大きく変わります。

Wi-Fi 7の高速性能を活かすには、10Gbps対応の光回線が理想的です。1Gbpsの光回線では、Wi-Fiの速度がインターネット回線の速度で頭打ちになる可能性があります。

10Gbps回線を契約しているのに実測値が出ないという場合は、10Gbps回線の「宅内ボトルネック」を解消する方法が参考になります。LANケーブルやルーターの設定が原因になっているケースも多いので、チェックしてみてください。

Wi-Fi 7のメリット5つ

このセクションの要点
Wi-Fi 7の主なメリットは「圧倒的な高速通信」「低遅延」「多台数接続の安定性」「干渉耐性」「将来性」の5つ。特にオンラインゲーム・ビデオ会議・IoT機器が多い家庭で効果を発揮します。

Wi-Fi 7を導入することで得られる具体的なメリットを5つ紹介します。

1. 圧倒的な高速通信

Wi-Fi 7の最大の魅力は、従来比で大幅に向上した通信速度です。320MHz帯域幅と4096QAMの組み合わせにより、理論上は最大46Gbpsの速度を実現します。実環境でも数Gbps級の高速通信が期待でき、大容量ファイルのダウンロードや8K動画のストリーミングもスムーズに行えます。

2. 低遅延でリアルタイム通信に強い

MLOやパンクチャリングなどの新技術により、通信の遅延(レイテンシー)が大幅に改善されています。オンラインゲームでのラグ軽減、ビデオ会議での音声・映像の遅延解消、VR/ARコンテンツの快適な利用など、リアルタイム性が求められる用途で効果を発揮します。

3. 多台数接続でも安定した通信

Wi-Fi 7では、OFDMA(直交周波数分割多元接続)やMU-MIMO(マルチユーザーMIMO)といったWi-Fi 6の技術に加え、MLOによる複数帯域の同時利用が可能になりました。これにより、スマホ、タブレット、PC、スマート家電など多くの機器が同時に接続しても、通信品質を維持しやすくなっています。

4. 干渉に強く接続が途切れにくい

6GHz帯はWi-Fi専用の周波数帯であり、電子レンジやBluetoothなどの干渉源がありません。さらに、パンクチャリング技術により、干渉が発生しても影響を最小限に抑えられます。集合住宅など周囲にWi-Fiルーターが多い環境でも、安定した通信が期待できます。

5. 将来の高帯域アプリケーションに対応

8K動画のストリーミング、クラウドゲーミング、VR/ARコンテンツなど、今後普及が見込まれる高帯域アプリケーションに対応できます。今Wi-Fi 7対応機器を導入しておけば、数年後に新しいサービスが登場しても買い替えの必要がなく、長く使い続けられます。

Wi-Fi 7のデメリット・注意点4つ

このセクションの要点
Wi-Fi 7導入前に知っておくべきデメリットは「対応機器の少なさ」「価格の高さ」「回線がボトルネックになる可能性」「6GHz帯の屋外利用不可」の4つ。ルーターと端末の両方が対応していないと恩恵は限定的です。

Wi-Fi 7には多くのメリットがある一方で、導入前に把握しておくべきデメリットや注意点もあります。

1. 対応機器がまだ少ない

Wi-Fi 7は2024年に正式標準化されたばかりの新しい規格で、対応機器はまだ限られています。特にスマートフォンでは、2026年2月時点でiPhone 16シリーズ(eを除く)、iPhone 17シリーズ、Google Pixel 9シリーズ、Pixel 10 Pro/Pro XL、一部のハイエンドAndroid端末がWi-Fi 7に対応しています。

Wi-Fi 7の恩恵を受けるには、ルーターと端末の両方がWi-Fi 7に対応している必要があります。手持ちの端末がWi-Fi 7非対応の場合、ルーターだけ買い替えても速度向上は限定的です。

2. 機器の価格が高い

Wi-Fi 7対応ルーターは、Wi-Fi 6対応ルーターと比較して価格が高めです。2026年2月時点で、Wi-Fi 7対応ルーターの価格帯は1万5千円〜5万円程度が中心で、高機能モデルは5万円を超えるものもあります。

ただし、普及が進むにつれて価格は下落傾向にあり、1万円台前半で購入できるモデルも登場し始めています。急いで導入する必要がなければ、価格がさらに下がるのを待つのも選択肢です。

3. インターネット回線がボトルネックになる可能性

Wi-Fi 7の高速性能を活かすには、インターネット回線側も高速である必要があります。一般的な1Gbpsの光回線では、Wi-Fi 7の性能を十分に発揮できない可能性があります。

理想的には10Gbps対応の光回線(ドコモ光10ギガ、auひかり ホーム10ギガ、NURO光10Gなど)と組み合わせることで、Wi-Fi 7の真価を発揮できます。ただし、10Gbps回線も提供エリアが限られているため、事前に確認が必要です。

どの光回線が速いのか気になる方は、光回線速度ランキングを実測値で比較した記事で最新データを確認できます。

4. 6GHz帯は屋外利用不可

Wi-Fi 7の高速通信を支える6GHz帯は、日本の電波法により屋内での利用に限定されています。また、電波の到達距離が2.4GHz帯や5GHz帯より短いため、広い家では電波が届きにくい場所が生じる可能性があります。

広い住居でWi-Fi 7を活用したい場合は、メッシュWi-Fi対応のルーターを複数台設置するなどの対策が必要です。メッシュWi-Fiと中継機のどちらが良いか迷っている方は、3階建て・広い家向けのメッシュWi-Fiと中継機の比較記事を参考にしてください。

Wi-Fi 7対応機器一覧

このセクションの要点
2026年2月時点で、Wi-Fi 7対応スマホはiPhone 16/17シリーズ、Pixel 9/10 Proシリーズ、Galaxy S25シリーズなどハイエンドが中心。ルーターは1万円台後半〜5万円台まで選択肢が広がっています。

Wi-Fi 7を利用するために必要な対応機器について、2026年2月時点の情報をまとめます。

Wi-Fi 7対応スマートフォン

Wi-Fi 7に対応している主なスマートフォンは以下の通りです。

Wi-Fi 7対応スマートフォン(2026年2月時点)

Apple:iPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、iPhone 17 Air、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max(iPhone 16eは非対応)

Google:Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XL、Pixel 10 Pro Fold、Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 9 Pro Fold

SHARP:AQUOS R9、AQUOS R9 pro

Sony:Xperia 1 VI、Xperia 1 VII

Samsung:Galaxy S25シリーズ、Galaxy S24 Ultra

Xiaomi:Xiaomi 14 Ultra、Xiaomi 14T Pro

※ 対応状況はバッファロー公式「Wi-Fi 6E/Wi-Fi 7端末一覧」(2025年10月30日更新)およびApple・Google各公式スペックページに基づいています。

対応スマートフォンは徐々に増えていますが、現時点では主にハイエンドモデルに限られています。ミドルレンジ以下のスマートフォンでは、Wi-Fi 6またはWi-Fi 6E対応が主流です。

Wi-Fi 7対応ルーター

Wi-Fi 7対応ルーターは、バッファロー、NEC、TP-Link、エレコム、ASUSなど各メーカーから発売されています。主な製品と特徴を比較します。

メーカー製品名最大速度(理論値)特徴参考価格
バッファローWXR18000BE10P11,529Mbps(6GHz)フラッグシップ、10G WAN対応約52,000円
バッファローWXR9300BE6P5,765Mbps(6GHz)コスパ重視モデル、10G WAN対応約32,000円
NECAterm WX7800T85,765Mbps(5GHz)デュアルバンド、安定性重視約25,000円
NECAterm 7200D8BE5,764Mbps(5GHz)10G WAN対応、メッシュ対応、家電批評2025上半期ベストバイ約22,000〜30,000円
TP-LinkArcher BE70011,520Mbps(6GHz)トライバンド、高速性能約45,000円
TP-LinkArcher BE72005,765Mbps(5GHz)コスパ良好、10G WAN対応約17,000円
エレコムWRC-BE94XS-B5,765Mbps(5GHz)国内メーカー、設定簡単約25,000円

※ 参考価格は2026年2月時点の主要ECサイト(Amazon・価格.com等)の実勢価格です。価格は変動するため、購入時に最新情報をご確認ください。

ルーターを選ぶ際は、最大速度だけでなく、10G WAN対応(10Gbps回線を活かせるか)、メッシュWi-Fi対応、対応間取りなども確認しましょう。詳細は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

参考リンク:

Wi-Fi 7ルーターの買い時について詳しく知りたい方は、Wi-Fi 7ルーターは買い時?今買うべき人・待つべき人の判定記事もあわせてチェックしてみてください。

Wi-Fi 7対応ルーターの選び方

このセクションの要点
Wi-Fi 7ルーター選びのチェックポイントは「トライバンド or デュアルバンド」「WANポート速度(1G or 10G)」「推奨間取り・接続台数」「MLO対応の有無」の4つです。

Wi-Fi 7対応ルーターを選ぶ際に確認すべきポイントを解説します。

1. 対応周波数帯(トライバンド or デュアルバンド)

Wi-Fi 7対応ルーターには、6GHz帯を含む3つの周波数帯すべてに対応する「トライバンド」モデルと、2.4GHz帯と5GHz帯のみ対応する「デュアルバンド」モデルがあります。

Wi-Fi 7の性能を最大限に活かすにはトライバンドモデルがおすすめですが、価格は高めです。6GHz対応スマートフォンを持っていない場合や、予算を抑えたい場合は、デュアルバンドモデルでも十分な性能を発揮できます。

2. WANポートの速度(1G or 10G)

ルーターのWANポート(インターネット回線を接続するポート)の速度も重要です。10Gbpsの光回線を契約している場合は、10G WAN対応のルーターを選ばないと回線の速度を活かせません。

一般的な1Gbpsの光回線を使用している場合は、1G WAN対応のルーターでも問題ありません。将来的に10Gbps回線への移行を考えている場合は、10G WAN対応モデルを選んでおくと買い替えが不要です。1ギガと10ギガのどちらを選ぶべきか迷っている方は、光回線1ギガと10ギガの判断基準をまとめた記事も参考にしてください。

3. 推奨間取り・接続台数

ルーターのパッケージや仕様には、「3階建て」「4LDK」「接続台数64台」などの推奨環境が記載されています。自宅の間取りや接続する機器の台数に合ったモデルを選びましょう。

広い住居や3階建て以上の場合は、メッシュWi-Fi対応のルーターを複数台設置することで、家全体をカバーできます。

4. MLO対応の有無

Wi-Fi 7の目玉機能であるMLOは、すべてのWi-Fi 7対応ルーターが対応しているわけではありません。MLOを利用したい場合は、製品仕様でMLO対応が明記されているか確認しましょう。

また、MLOを利用するには端末側もMLOに対応している必要があります。現時点ではMLO対応端末も限られているため、すぐにMLOを活用できるとは限りません。

Wi-Fi 7は今すぐ必要?導入の判断基準

このセクションの要点
Wi-Fi 7対応端末を持っていて高速回線を契約済みなら導入メリット大。現環境に不満がなければ1〜2年待って価格が下がってからでもOKです。

Wi-Fi 7は魅力的な新技術ですが、今すぐ全員に必要というわけではありません。導入を検討すべき人と、まだ待ってもよい人の判断基準を整理します。

Wi-Fi 7の導入をおすすめする人

  • iPhone 16/17やPixel 9/10 ProなどWi-Fi 7対応スマートフォンを使っている
  • 10Gbpsの高速光回線を契約している(または契約予定)
  • オンラインゲームや動画配信で遅延を減らしたい
  • 自宅に多くのWi-Fi機器があり、混雑を解消したい
  • 現在のルーターが5年以上前のモデルで買い替え時期
  • 8K動画やVR/ARコンテンツを楽しみたい

Wi-Fi 7導入を急がなくてよい人

  • 手持ちのスマホ・PCがWi-Fi 7非対応
  • 1Gbpsの光回線で特に不満がない
  • Web閲覧やSNS、動画視聴(4K程度)が中心の使い方
  • 現在のWi-Fi 6ルーターで十分な速度が出ている
  • できるだけ予算を抑えたい

Wi-Fi 7対応機器の価格は今後も下がる見込みで、対応端末も増えていきます。現在の環境で特に不満がなければ、1〜2年待って価格が下がってから導入するのも賢い選択です。

Wi-Fi環境の改善を検討している方で、光回線の乗り換えも視野に入れている場合は、10Gbps対応の高速光回線もあわせて検討してみてください。ゲームや配信で速度を重視する方は、低Ping・高速回線を比較できるゲーマー向けページも参考にしてください。

POINT

Wi-Fi 7の性能をフルに発揮したいなら、回線側も高速なものを選ぶのが重要です。NURO光は標準プランでも下り最大2Gbpsに対応しており、10Gプランも提供中です。

速度重視で光回線を選びたい方へ
こんな方におすすめ

Wi-Fi 7ルーターの高速性能を最大限活かしたい方、オンラインゲームや動画配信で低遅延を求める方

公式で確認すべきポイント

提供エリア(NURO光は対応エリアが限られるため要確認)・月額料金・工事費・キャッシュバック内容

※ NURO光は対応エリアが限られています。エリア外の場合はドコモ光10ギガやauひかり10ギガも候補になります

Wi-Fi 7に関するよくある質問(FAQ)

Wi-Fi 7に関して読者の方からよくいただく質問をまとめました。導入前の疑問解消にお役立てください。

Wi-Fi 7対応ルーターを買えば、古いスマホでも速くなりますか?

Wi-Fi 7非対応のスマホやPCでは、Wi-Fi 7の速度は出ません。ただし、Wi-Fi 7ルーターはWi-Fi 6や5との下位互換性があるため、古い端末でも接続自体は可能です。また、ルーターの処理性能が向上している場合、多少の速度改善が見られることもあります。

Wi-Fi 7とWi-Fi 6Eの違いは何ですか?

Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6に6GHz帯を追加した規格で、基本的な技術仕様はWi-Fi 6と同じです。一方、Wi-Fi 7は6GHz帯に加えて、MLO(複数帯域同時利用)、320MHz帯域幅、4096QAMなど新しい技術が追加されています。Wi-Fi 7はWi-Fi 6Eの上位規格と言えます。

Wi-Fi 7は屋外で使えますか?

Wi-Fi 7で利用できる6GHz帯は、日本の電波法により屋内利用に限定されています。屋外で使えるのは2.4GHz帯と5GHz帯(一部チャネルを除く)のみです。Wi-Fi 7ルーターを屋外で使用する場合は、6GHz帯以外の周波数帯で接続することになります。

1Gbpsの光回線でWi-Fi 7は意味がありますか?

インターネット接続の速度は1Gbpsで頭打ちになりますが、家庭内のローカルネットワーク(NAS間のファイル転送など)ではWi-Fi 7の高速性能を活かせます。また、MLOによる低遅延・高安定性のメリットは、回線速度に関係なく享受できます。

Wi-Fi 7ルーターの電気代は高くなりますか?

Wi-Fi 7ルーターは高性能なため、Wi-Fi 6ルーターよりも消費電力が若干高い傾向にあります。ただし、一般的なルーターの消費電力は10〜30W程度で、24時間稼働しても月の電気代は数百円程度です。大きな差にはなりにくいでしょう。

Wi-Fi 7の次の規格(Wi-Fi 8)はいつ出ますか?

Wi-Fi 8(IEEE 802.11bn)は、2028年の標準化完了を目標に策定が進められています。Wi-Fi Allianceは2027年末〜2028年初頭に認証を開始する予定で、2026年のCESではASUSがWi-Fi 8コンセプトルーターを発表しています。ただし、Wi-Fi 7が本格普及するのはまさにこれからなので、現時点でWi-Fi 8を待つ必要はありません。

賃貸でも光回線とWi-Fi 7ルーターは使えますか?

光回線の工事が可能であれば、賃貸でもWi-Fi 7ルーターは問題なく使用できます。工事許可が得られない場合は、ホームルーター(据え置き型のモバイルWi-Fi)を検討してください。Wi-Fi 7対応のホームルーターも登場しています。

まとめ:Wi-Fi 7は「未来への投資」として検討を

Wi-Fi 7について詳しく解説してきました。最後に、この記事のポイントをまとめます。

この記事のまとめ
  • Wi-Fi 7は最大46Gbps(理論値)の高速通信と、MLOによる低遅延・高安定性を実現する最新規格です。Wi-Fi 6と比較して約4.8倍の速度向上が図られています。
  • Wi-Fi 7の恩恵を最大限に受けるには、ルーターと端末の両方がWi-Fi 7に対応している必要があります。対応機器はまだ限られており、価格も高めのため、導入は環境に応じて判断しましょう。
  • 現在のWi-Fi環境に不満がある方、高速光回線を契約している方、オンラインゲームや動画配信を快適に楽しみたい方にはWi-Fi 7の導入をおすすめします。一方、特に不満がなければ価格が下がるまで待つのも選択肢です。

Wi-Fi 7は、単なる速度向上だけでなく、MLOやパンクチャリングなどの新技術により「途切れにくく、遅延の少ない」通信を実現する点が大きな進化です。今後、8K動画やVR/ARコンテンツが普及するにつれて、Wi-Fi 7の重要性はさらに高まっていくでしょう。

ルーターの買い替えを検討中の方は、将来を見据えてWi-Fi 7対応モデルを選んでおくと、長く快適に使い続けられます。対応機器の価格は下落傾向にあるため、購入を検討している方は最新の価格情報もチェックしてみてください。

光回線の乗り換えや新規契約を検討中の方は、お使いのスマホキャリアに合わせた最適な回線を選ぶとセット割引でお得になります。スマホキャリア別に最適な光回線を診断できるページで自分に合った回線をチェックしてみてください。


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※10ギガプランの提供エリア・対応ルーターは公式サイトでご確認ください。ドコモスマホ以外の方もセット割なしで申込可能です

工事ができない賃貸にお住まいの方は、工事不要で使えるWi-Fiの選び方ガイドも参考にしてください。

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